ではまた、あの世で。（水木しげるさんの生前の発言より）
本日2015年11月30日に、「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる大御所漫画家の「水木しげる」先生がお亡くなりになられました。
今日、昼ごろに本当にびっくりするニュースとして速報として、僕は会社で知りました。
僕は、もうなんか水木しげる先生は不死身なんじゃないか、死なないんじゃないかとすら思っていましたけど、93歳で心不全で逝去されました。
人間としての天寿を全うされたんだと思います。
水木しげるさん死去＝「ゲゲゲの鬼太郎」など妖怪漫画―文化功労者、９３歳
奇怪な妖怪たちをユーモラスに描き、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの作品で親しまれた人気漫画家の水木しげる（みずき・しげる、本名武良茂＝むら・しげる）さんが３０日午前７時１８分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。９３歳だった。鳥取県出身。葬儀は近親者で行い、後日お別れの会を行う。喪主は妻布枝（ぬのえ）さん。
幼い頃から絵を描くのが得意で、高等小学校時代、先生に勧められて公民館で個展を開催。夜間中学で学びながら美術教室に通うなどしたが、１９４３年に召集されてラバウル（現パプアニューギニア）へ。空爆で左腕を失い、終戦後４６年に復員した。
紙芝居作家などを経て東京で貸本漫画家となり、「鬼太郎夜話」「河童（かっぱ）の三平」などを出版、「月刊漫画ガロ」にも作品を発表した。６５年、講談社「別冊少年マガジン」掲載の「テレビくん」が同社児童漫画賞を受賞し出世作に。
「週刊少年マガジン」では「墓場の鬼太郎」の連載もスタートし、水木プロダクションを設立した。同作はテレビアニメ化を機に「ゲゲゲの鬼太郎」と改題され、主題歌の作詞も手掛けた。他に、戦争体験を基にした実録戦記漫画「総員玉砕せよ！」や自伝的漫画「コミック昭和史」、多数の妖怪を紹介した「図説日本妖怪大全」など。
９１年、紫綬褒章。２００３年、旭日小綬章。故郷の鳥取県境港市には人気キャラクターのブロンズ像が並ぶ「水木しげるロード」が整備され、観光スポットに。妻布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」が１０年にＮＨＫ連続テレビ小説として放映され、その後、映画化もされて話題になった。同年、文化功労者。
関係者によると、水木さんは自宅で転倒し、１１日から東京都三鷹市内の病院に入院していたが、３０日未明に容体が悪化した。
【水木しげるさん追悼】海外でも評価高く「多忙という名の妖怪にとりつかれた」過酷な戦争体験もテーマに
３０日に９３歳で亡くなった漫画家の水木しげるさんは、代表作の「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」「河童の三平」などの妖怪漫画に加えて、自らの過酷な戦争体験を題材にした作品まで、幅広い活躍を見せた。つらい体験を乗り越えるしたたかなユーモアをたたえた作品の数々は、世代を超えて読み継がれている。
大戦で片腕を…神戸でアパート「水木荘」経営、ペンネームに
水木さんが妖怪や民俗学に関心を持ったのは、幼少期にさかのぼる。生後間もなく移り住んだ鳥取県境港市の自宅に出入りしていた「のんのんばあ」と呼ばれる老女から、お化けなどの話を聞いたことがきっかけだった。この経験が後に「ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪漫画に取り入れられたほか、自伝的エッセー、漫画作品の「のんのんばあとオレ」になり、テレビドラマ化もされた。
戦争体験も水木さんの人生観や作品に大きな影響を与えた。昭和１８年に出征し、当時最大の激戦地の一つラバウルへ。所属する部隊が敵襲で全滅し、やっとの思いで逃れた先でも空襲に遭い、左腕を失った。
「本当に、生きるか死ぬか紙一重でした」
戦後に復員したが、日々の暮らしのため、魚売りなどさまざまな職業についた。水木しげるという筆名も、神戸のアパート「水木荘」を経営したことが由来になっている。
生活に追われる中でも、画業への思いは消えなかった。２９歳になったころ、念願の絵描きの仕事に就く。「最初は紙芝居です。好きな絵を終日描いていられました」
やがて漫画へと活動の場を移し、上京後の４０年、「別冊少年マガジン」に掲載された「テレビくん」が講談社児童まんが賞を受賞。「悪魔くん」などの作品も続けざまにヒットし、ようやく人気漫画家となり、「多忙という名の妖怪にとりつかれた」と言いながらも、以降、多くの作品を世に送り出した。
妖怪ファンと研究者を集めた「世界妖怪協会」を創立、作家の荒俣宏氏らと世界妖怪会議を開催するなどの活動も話題を呼んだ。
平成１５（２００３）年、故郷の境港市に「水木しげる記念館」がオープンした。従軍経験も繰り返し語り、「娘に語るお父さんの戦記」などの著書も。１９年、フランスで開催された欧州屈指のマンガの祭典「国際漫画・フェスティバル」で、仏語版の「のんのんばあとオレ」が最優秀賞に選出されるなど、海外でも高く評価されていた。
最期に「アイコンタクト」＝「ゲゲゲの女房」布枝さん
３０日死去した漫画家、水木しげるさんの東京都調布市の自宅には同日午後、詰め掛けた報道陣が見守る中、妻の武良布枝さん（８３）が帰宅した。
長女の原口尚子さんが運転する車の助手席から降り立った布枝さんは、「最期に話は」と問われると「何もありませんでした。アイコンタクトだけ」と静かに応じ、一礼。つえを突き、手を取られながら自宅の奥へ姿を消した。
水木プロダクションの社長も務める尚子さんは「まだ家族だけでそっとしておいてほしい」と話した。
漫画家でありながら、太平洋戦争でラバウル基地（現在のパプアニューギニア）最前線に配属され片腕を失うも生還、戦争の生き証人でもありました。
本当に、本当に93年間お疲れ様でした。
ネットでも当然ですが、この訃報への驚きは凄まじいものでした。
みなさん、お悔やみの言葉も当然ありますが、「妖怪としてこれからは楽しく生きていくでしょう」とか、「新たな旅立ちの始まりですね」とか、「ここに今、現代で一番新しい神か妖怪が誕生されました。」といった、水木しげる先生の人柄を思わせるようなコメントがたくさん見受けられました。
私自身もまだ読み返すと胸にこみ上げるものがあるのですが、ここにまとめてみたいと思います。
漫画家はじめ著名人たちの水木しげるさんへの追悼コメント
劇画漫画家：小池一夫さん
水木しげる先生の「幸福の七ヶ条」
漫画家：平野耕太さん（ヘルシング、ドリフターズなど）
漫画家：藤田和日郎さん（うしおととら、からくりサーカス、月光条例など）
漫画家：内藤泰弘さん（血界戦線、トライガンなど）
漫画家：村田雄介さん（ワンパンマン、アイシールド21など）
漫画家：江口寿史さん（ストップ!! ひばりくん!など）
漫画家：種村有菜さん（満月をさがして、紳士同盟†など）
漫画家：水上悟志さん（惑星のさみだれ、戦国妖狐、スピリットサークルなど）
タレント：中川翔子さん
Twitterでは主に同業者である漫画家先生のコメントがやはり目立ちました。
偉大な御大への、敬意、敬愛が伺えます。
その他、Twitterでの各所のネット民追悼の声まとめ
水木しげる先生なら、本当にありそうですね。
人間としての徳が違います。
水木しげる先生の幸福の七ヶ条（名言・格言）
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではなく、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目には見えない世界を信じる。
「怠け者になりなさい」という言葉の真意は
「怠けていても食えるような人間になれ」
「才能を発揮して、どんどん稼いで、怠けられる人になりなさい」
というメッセージ。
とても大事なメッセージだと思います。
水木しげる先生がご神木を拝見しに行ったときのワンシーン画像まとめ
「500年は生きてないと」言葉の重みも感じます。
水木しげるロード（鳥取県境港市）の入り口にある銅像の画像
水木しげる先生の描く、仏の世界の画像（ゲゲゲの鬼太郎）
漫画：水木サンの猫の一コマより（作：水木しげる）
水木しげる先生が生前のうちに作ったお墓の画像
本来なら、ただ静かにご冥福をお祈りするところかもしれませんが、水木しげる先生なら、きっと新たな旅立ちとして楽しく向こうで過ごしているんじゃないかとすら思えます。
水木しげる先生、本当にお疲れ様でした。
これからも、どうか向こうでもお元気で。
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