こんにちわ、katadsuketaiです。
続きを書きます。
一つ問いかけをします。
首都圏の直下型地震というと、どうしても
関東大震災の記憶から”下町が危なくて、
山の手のほうが安全”と思いがちですよね。
ところが、状況を冷静に分析してみると、
関東大震災のとき山の手での死者が少なかったのは、
当時はまだそこに住んでいる人自体が
少なかったからなのです。え゛っ・・
大正時代に、山の手と呼ばれていた、西側の
武蔵野台地などとの”境界”にあたる
崖地の地域には現在、家が多く建造されています。
いまは多くが暗渠(あんきょ)になって見えませんが、
本来は川沿いの谷地である場所にも、
無数の木造家屋が建っています。
こうした場所では、1960年代頃に建てられた
一戸建てが多く、子供が独立した高齢夫婦や
独居のお年寄りが住んでいたりします。
周囲の道は入組んでいて、
狭いので外部の人間は判りづらい。
本当に、そこに建つ建物は安全なのか。
地盤のデータを見てみると、かなり再確認が必要かと。
建物や塀が倒壊すればたちまち閉じ込められて、
そのまま火災に巻き込まれる人が
続出する可能性もあります。
心配されるのは、木造家屋の倒壊と、
それによる大火災だけではないです。
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老朽化したビルが根元から横倒しになり、
幹線道路をふさいだり・・・。
湾岸地域の埋立地にあるコンビナートでは
燃料タンクなどが地盤の崩壊で傾き、
次々に爆発炎上。
河川上の橋や高架橋などが崩落し、
交通網は寸断、人々に逃げ場はない・・・
さらにイヤな可能性を述べます。
建物やインフラといったハード面だけでなく、
パニックやデマの発生など、人的な問題もあるのです。
とくに、いまや新宿のような首都圏の大都市で
忘れてはならない要素が、外国人の存在です。
日本に住んでいる人や観光客など、多数の人がいますが、
出身国によっては、ごく小さな地震にも
遭遇したことのない人もいます。
この体験はかなりこたえると思いますね。
だって地面が揺れるなんて知らないですからね。
新宿駅のような人ごみのなかでは、
怯えきった彼らが、
日本語もわからないなかでパニックに陥り、
その恐怖が人々に伝染して、
大混乱の引金を引くことがなきにしもです。
私たち市民一人一人は、
街の建物やインフラを強くはできません。
だが、こうしたソフト面での問題に
向合うことはできるはずです。
たとえば、ビルに囲まれた市街地の場合。
区画のなかの木造家屋が倒壊したら、
周辺部のビルに勤めている人たちは、
互いに助け合う救助部隊として行動して下さい。
”自分は素人だから手を出さないほうがいい”などと
考えていては、助かる人も助からないのですよ。
同時多発しているケガ人や火災の対処に追われて、
救急車や消防車はまず、絶対と言ってもいい確率で、
あなたのもとには来ませんよ。
そういう前提で、なるべく多くの人命を
助けることを考えてくださいませ。
ヘタでも何でも、外国語のできる人は、
近くにいる外国人に状況をできるだけ説明する。
誰かが恐慌状態に陥れば集団がパニックを起こし、
命にかかわる混乱に至る可能性もあります。
とにかく自分にできることをすべてやる
という覚悟でいなければ、
首都直下での巨大地震は乗り切れないのです。
明日、明後日にも起こるかもしれない巨大地震。
次なる巨大地震は、確実に私たちに忍び寄っています。
貴方も十分に注意の上、準備を怠りなくお願いします。
自分を守るのは自分しかおりませんから・・
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