理想の上司「鬼平」吉右衛門ラスト演技！2～3日は見逃せない2夜連続

2016.12.02

ネットで話題

かつて、理想の上司として選ばれたのが
鬼平犯科帳の「鬼平」こと、長谷川平蔵です。

平成元年から４代目になる長谷川平蔵を中村吉右衛門さんが
演じてきました。

シリーズ150本という節目に
中村吉右衛門さんの「鬼平」がラスト演技で終了します。

とても残念ですが、
理想の上司像「鬼平」が
１２月２日・３日の２日間が最後です。

鬼平犯科帳 THE FINAL　フジテレビ系

前編「五年目の客」：12月2日（金）21時～22時52分
後編「雲竜剣」　　：12月3日（土）21時～23時10分

こんにちは、理想の上司像「鬼平」にあこがれる飛行船です。

理想の上司「鬼平」吉右衛門ラスト演技！2～3日は見逃せない2夜連続

なぜ？「鬼平」が理想の上司なのか

江戸時代後期、
火付盗賊改方（ひつけとうぞくあらためかた）長官・長谷川平蔵は、
実在した人物です。

ですが、中間管理職の一人にすぎない長谷川平蔵の
詳細な記録が残っているわけではありません。

長谷川平蔵を主人公にした、
作者の池波正太郎さんの創作が鬼平犯科帳です。

池波正太郎さんは、
見事に魅力ある長谷川平蔵を描いてくれました。

与力や同心などの部下をまとめる上司として
上役に強く
下の者に思いやりを持っています。

叱るべき時は、キッチリと厳しく叱る。
守るべき時は、親身になってかばってくれる。

人情の機微をわきまえた、
人物像が表現されています。

特に存在の大きいのが、
密偵たちとの絆、信頼関係でしょう。

盗賊に厳しく対処するので、盗賊から「鬼平」と呼ばれます。

盗賊は捕まれば、処刑されてしまいます。
これはと、見込みのある者にだけ「鬼平」は密偵に誘います。

盗賊の世界では、裏切れば命を狙われます。
それでも、命がけで「鬼平」のために密偵になろうと
盗賊のこころを変えてしまう「鬼平」の魅力。

「鬼平」は、
密偵たちを使う時のポイントがありました。

一、自分たちのしていることは「人のため、世のためになる」と大義名分をはっきりさせる。
一、密偵たちを一人前に扱う。
一、身銭を切ってみせる。

盗賊たちの気持ちを、
しっかりと理解できていたからこそ
密偵になろうとしたのでしょう。

「理想の上司に鬼平が選ばれたこともありますが、
この人について行こう、ついて行ける人物というのはなかなか難しいことだと思います。
鬼平はそういう人物に描かれていますので、理想の上司にも選ばれたのだと思います。
そこが鬼平の魅力だと思います」
と中村吉右衛門さんが語っています。

敵でさえ味方にしてしまう「鬼平」を
書き上げた池波正太郎さんに、お会いしたかったです。

私の言葉では、的確に表現できないので
ぜひ、テレビと原作を味わってください。

鬼平犯科帳 THE FINAL　フジテレビ系

前編「五年目の客」：12月2日（金）21時～22時52分
後編「雲竜剣」　　：12月3日（土）21時～23時10分

「鬼平」と中村吉右衛門さんとのえに

「鬼平」と中村吉右衛門さんは、深いつながりがあります。

実は、池波正太郎さんが鬼平犯科帳を執筆する時
中村吉右衛門さんの実父、８代目松本幸四郎（白鸚）さんをイメージして
長谷川平蔵を書きました。

そのため、映像化する時に
初代の長谷川平蔵役を松本幸四郎（白鸚）さんにお願いして実現しています。
その際、長谷川平蔵の息子役が中村吉右衛門さんでした。
２シリーズ計９１本作られました

その後
２代長谷川平蔵役を丹波哲郎さんで２６本、
３代長谷川平蔵役を萬屋錦之介さんで３シリーズ計７９本
テレビドラマ化されました。

そして
池波正太郎さんが次の「鬼平」として指名したのが
中村吉右衛門さんでした。

でも１度断っています。
中村吉右衛門さんが４０歳の時でした。
父の「鬼平」イメージが強く残っていたようです。

長谷川平蔵と同じ４５歳になって、
再度指名がされて引き受けました。

（指名されるのは、役者冥利というものでしょう）

平成元年から計１４９本も続いてきたのは、
長谷川平蔵役に中村吉右衛門さんがドンピシャだったからですね。

そして１５０本目が
今回で最後になる前編後編の作品です。

後編では中村吉右衛門さんの娘婿の尾上菊之助さんと
映像では初共演となりました。

鬼平犯科帳 THE・FINAL･･･
今夜、明日２夜連続放送。楽しみだね！
「火付け盗賊改めがた･･･長谷川平蔵である！」ウーーん
中村吉右衛門さんの、このセリフが聞けなくなるのは･･･残念でござるが（笑）😆✨

— ねっぴ (@neppisatorinn) 2016年12月2日

番組サイトにもファンのメッセージが届いています。

寂しいです！
４０歳になってからの人生観は鬼平から学んだといっても過言ではありません。今回を最後に新作がみられなくなるのは寂しい限りです。吉右衛門さんと皆さんの姿、目に焼きつけておきたいです。
（ひろ・男・会社員・50’s）2016/12/01 00:44:56
有終の美
初めのシリーズからずっと長い間楽しませて頂いています。鬼平は時代劇から池波正太郎を読むようになりましたがこんなキャストがぴったりな作品もないですね。吉右衛門さん大好きです。まだまだご活躍見たいので非常に残念です。あの頃からジプシーキングのエンディングといい粋な洒落た時代劇でした。今は作れない作品ですね。最後の鬼平を父と2人で楽しみにしています！
（カカシ・女・会社員・30’s）2016/11/30 00:59:06