こんにちわ、katadsuketaiです。
続きを書きます。
例えば、台湾-沖縄-西日本-東日本の一部では
ステージ3以降を、
東日本ではステージ4以降に注意を喚起する必要があります。
ステージ1★
フィリピン海プレートや太平洋プレートが、
ユーラシアプレートや北米プレートに沈み込み、
その圧力でユーラシアプレートや北米プレートが割れ、
内陸直下型地震が生じる。
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)などがこれにあたります。
このときのマグニチュードはM7.2で、
日本では5年に3回程度起きる地震ではあります。
兵庫南部地震の場合、
神戸という大都市直下で地震が発生したため、
マグニチュードに比べて震度が大きく、
建物の倒壊などの被害が相次ぎました。
ステージ2★
ユーラシアプレートや北米プレートにある
マグマ溜まりが圧縮されて火山が噴火する。
口永良部島、桜島、阿蘇山などがこの例です。
この段階の火山噴火は、マグマ溜まりにある
マグマが噴出してしまえば一段落するので、
それ以上規模は大きくはなりません。
2009年から現在まで続く九州各地の火山がこれにあたります。
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ステージ3★
ユーラシアプレートや北米プレートが耐えかねて
跳上がり巨大なプレート型(海溝型)地震が発生します。
その前にステージ1のように内陸直下型地震が起きることもあります。
今回の熊本の地震は、
おそらくこれにあたると予測されています。
プレートの力は微力です。
だが、微力なものも年数を経過することにより
巨大な力として蓄えられ、暴発するかも知れません。
プレート境界で起こるにしろ
中央構造線で起こるにしろ
この地域では現在の日本では初めての経験になりますね
ステージ4★
プレート間の摩擦が減少したため、
従来よりも数倍の速い速度で
太平洋プレートやフィリピン海プレートが
北米プレートやユーラシアプレートの
下にもぐり込み、ふたつのことが引起こされます。
ひとつは、もぐり込んだプレートが溶けてマグマとなり、
火山の巨大噴火を発生させます。
もうひとつは、沈み込むプレートの速度が速くなり過ぎて、
太平洋プレートやフィリピン海プレートがちぎれて(正断層)、
再度、大きな地震が発生する可能性が増えます。
今回、もうひとつ気にかかるのは、4月14日前後に、
日本だけではなく、フィリピン海プレートとインド・
オーストラリアプレート境のフィリピン海、
太平洋プレートとインド・オーストラリアプレート境の
バヌアツ、太平洋プレートと北米プレート境の
カムチャッカ半島でも大規模な地震が起きているのです。
フィリピン海プレートは比較的小さなプレートで、
その東側と北側には太平洋プレートがもぐり込んでいます。
これまであまり注目されてこなかったプレート同士ですが、
フィリピン海プレートの圧力を受けている桜島の噴火が
2009年頃から急増し、2011年にピークに達したことや、
西之島新島が形成されたことなどをみると、
今後、フィリピン海プレートと太平洋プレートの
関係にも注目しないとなりません。
特に、首都直下型地震の可能性を考える場合、
これらの関係は極めて重要なんですよ。
続きます。
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