ネットで話題のダイエット薬「マジンドール」って一体なに?
こんばんは、ゆこです。
今朝のニュースで向精神薬を転売していた医師が逮捕されましたね。
「金もうけのためにやった」と素直すぎる動機を述べているようですが
やはり、ダイエットに絡むことは儲けが大きいのだなと感じます。
今日はダイエットに絡む薬物の危険性について調べてみました。
マジンドールの薬物学的特性は覚せい剤に似ている
事件の中心的存在である「マジンドール」
ニュースでは向精神薬のひとつだと説明していました。
Twitterなどでは名前がアニメっぽいので
作品名かなにかだというつぶやきも見受けられました。
「魔人ドール」って連呼してるから、なんだろうってテレビのニュース画面見たら「マジンドール」って薬品名だった。手塚先生の「グランドール」みたいなものかと(違う
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2015, 10月 26
マジンドールって永井豪作品名っぽい — Akihiko Koizuka (@koizuka) 2015, 10月 26
トレンドの「マジンドール」って遊戯王か何かの新しいカードか何かかと思ったら、怪しい痩せ薬なのね。
— 水無月十三 (@minazuki13) 2015, 10月 27
……なるほど。
言われてみれば確かに、そんな気もしますね^^
ニュースでは細かな成分を説明していなかったので、自分なりに調べてみたところ
マジンドールは「サノレックス」という商品名で販売されており
なんと覚せい剤に指定されているアンフェタミンと類似していることがわかりました。
日本では、中枢神経へ強く働きかけたり精神依存を引き起こしやすい
アンフェタミン類は覚せい剤と指定されています。
しかしアンフェタミンは一部の欧米諸国では
ADHD(注意欠陥・多動性障害)やナルコプレシーなどの
治療薬として処方されてもいるのです。
また戦闘機のパイロットの疲労回復用として
警戒態勢や注意力の持続を必要とされる任務へ就く軍人に処方される場合もあります。
ナルコプレシーは日中、場所を選ばずに強い眠気に襲われる病。
アンフェタミンの用途を知ると
なるほど「覚醒」させる薬なのだな、と考えさせられます。
マジンドールを個人で取引きすると麻薬及び向精神薬取締法違反になる
そのアンフェタミンに近い成分が含まれている
マジンドールは食欲抑制剤として日本で唯一認可されていますが
基本的に保険適用外ですので高額になります。
ただし心臓病や糖尿病などを発症しており
肥満体質改善が手詰まり状態の高度肥満であれば保険が適用されることもあります。
そういった用途から考えると、本来は肥満患者に処方される薬でもあり
美容を目的としたダイエット薬ではないのです。
さらにマジンドールは覚せい剤に似た成分を持っているため
個人での取引きは違法となります。
それでも美容外科などで一年に一回だけ処方してもらっている方も多いようですね。
効かなくなった…という声を、マジンドールを調べているうちにいくつか見かけました。
中枢神経を興奮させることで食欲を抑制させている
マジンドールですが、なぜ効かなくなったと感じるのでしょうか?
人間は薬に対して寛容性と耐性を持っていることを知ろう
人間は同じ薬を毎日飲み続けると、その薬が常に体内にあると認識して
体が薬に慣れていってしまいます。
これを寛容性と言います。
同時に薬でやっつけようとしていた癌細胞や微生物などは
同じ薬から攻撃を受け続けることで耐える力を得てしまい
やがて薬からの攻撃を受けても平気になってしまいます。
これが耐性です。
3ヶ月しか飲んでないから、とか
まだ一回だけだから大丈夫というのはありません。
基本的に薬は人体にとっては異物でもあるため
人間の体は一度肝臓で解毒すると代謝のサイクルとして記憶し
自然に薬を覚えてしまうのです。
ここで気をつけたいのは、効かないからといって
薬の量を増やさないということ。
なんでもそうですが、飲み過ぎは良くないのです。
マジンドールに似た食欲抑制サプリとして
リポドリンやファスティンなどが挙げられます。
これらは良く効くサプリメントとして人気がありますが
一方では動悸・発汗・咽喉が乾くなどの副作用が認められています。
こういった薬品を痩せないからと大量に服用したら
あなたの体はどうなってしまうのでしょうか?
……想像するだけでも恐ろしいですよね?
特に向精神薬でもあるマジンドールは依存性が高いのです。
飲んでいるうちに依存症になっていた……では、済ませれません。
薬物依存症に陥った場合、依存から抜け出す道は地獄となります。
そんな薬物依存へと陥る状態を示したアニメがYouTubeにあります。
2014年10月にドイツのアニメ会社「FILM BILDER」が製作したアニメですが
薬物依存へと陥っていくさまを
飛ばない鳥キーウイを使ってよく描かれていると思います。
薬は適量を、そして決められた期間、きっちりと飲み続けることが大事。
そして適度や適切という言葉は、ダイエットであればとても重要です。
例えば、ひと昔前に流行った炭水化物抜きダイエットなどは
今ではやりすぎると「集中力の低下」「筋力低下」「肝機能の低下」など
さまざまな症状を引き起こす原因にもなっています。
またダイエットサプリメントが効かない要因のひとつとして
過度なダイエットによる隠れ栄養失調なども挙げられています。
ダイエットなど、さまざまな要因で偏食になっている現代人は代謝が下がっていて
むやみにカロリーカットしてしまうと、栄養失調に陥ってしまい痩せにくくなり
風邪をひきやすい、肌質が荒れる、腱鞘炎になる…など
身体的に深刻な状態になってしまうのだそうです。
自分自身を健康的に、美しく保つためのダイエット。
しかし、そのために不健康な方法を取り入れてしまっては本末転倒です。
薬に頼るのも、ときとして必要ですが
三食の食事を適量にすることやお茶を飲む、適度に運動するなど
あなたの体にあった健康的な方法も選んでみてくださいね。
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