ARMSのあらすじ・登場人物 力が欲しいのなら・・・くれてやる!!にはまった!
おはようございます、スマホクラブの きよてつ です。
今回の記事は「ARMS」です
■作者
皆川亮二
■原案協力
七月鏡一
■ジャンル
SF漫画
■出版社
小学館
■掲載誌
週刊少年サンデー
1997年16号~2002年20号
■概要
第44回(平成10年度)小学館漫画賞受賞。
世界規模の陰謀に巻き込まれて行く少年たちの物語。
「事故」や「事件」に巻き込まれて失った身体の一部に、ナノマシンの集合体を移植。
『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』などのルイス・キャロル作品が物語のモチーフ。
■巻数
全22巻
少年サンデーコミックススペシャル
1.ISBN 4-09-124881-0
2.ISBN 4-09-124882-9
3.ISBN 4-09-124883-7
4.ISBN 4-09-124884-5
5.ISBN 4-09-124885-3
6.ISBN 4-09-124886-1
7.ISBN 4-09-124887-X
8.ISBN 4-09-124888-8
9.ISBN 4-09-124889-6
10.ISBN 4-09-124890-X
11.ISBN 4-09-124891-8
12.ISBN 4-09-124892-6
13.ISBN 4-09-124893-4
14.ISBN 4-09-124894-2
15.ISBN 4-09-124895-0
16.ISBN 4-09-124896-9
17.ISBN 4-09-124897-7
18.ISBN 4-09-124898-5
19.ISBN 4-09-124899-3
20.ISBN 4-09-126750-5
21.ISBN 4-09-126821-8
22.ISBN 4-09-126822-6
全12巻
少年サンデーコミックスワイド版
最終巻のジャバウォック対バンダースナッチ戦に加筆が行われている。
1.ISBN 978-4-09-121116-3
2.ISBN 978-4-09-121117-0
3.ISBN 978-4-09-121118-7
4.ISBN 978-4-09-121119-4
5.ISBN 978-4-09-121120-0
6.ISBN 978-4-09-121130-9
7.ISBN 978-4-09-121143-9
8.ISBN 978-4-09-121144-6
9.ISBN 978-4-09-121145-3
10.ISBN 978-4-09-121146-0
11.ISBN 978-4-09-121147-7
12.ISBN 978-4-09-121148-4
My First WIDE
全8巻
コンビニコミック
1.第一部[覚醒編] ISBN 978-4-09-162720-9
2.第二部[邂逅編]1 ISBN 978-4-09-162725-4
3.第二部[邂逅編]2 ISBN 978-4-09-162732-2
4.第三部[進化編] ISBN 978-4-09-162740-7
5.第四部[アリス編]1 ISBN 978-4-09-162754-4
6.第四部[アリス編]2 ISBN 978-4-09-162761-2
7.第四部[アリス編]3 ISBN 978-4-09-162770-4
8.第五部[帰還編] ISBN 978-4-09-162781-0
■あらすじ
■第一部「覚醒編」
主人公 高槻涼、高校生。
幼馴染み 赤木カツミ。
転校生 新宮隼人。
「エグリゴリ」という組織と「ARMS」という兵器。
隼人の左腕に「ARMS」という兵器が移植されており、涼の右腕にも移植されていた。
両足にARMSが移植された巴武士。
エグリゴリを裏切った天才少年のアル。
ARMSの手がかりを探る。
隼人の故郷・鐙沢村はエグリゴリによって滅ぼされた。
そこには彼らの出生にまつわる真実が隠されていた。
■第二部「邂逅編」
鐙沢村でカツミを失う。
涼は自暴自棄。
4人目のARMSの所持者、カツミと瓜二つの少女・久留間恵。
エグリゴリに対抗する組織「ブルーメン」。
カツミが生きている可能性。
エグリゴリは街全体を巻き込んだ大規模な作戦を画策。
キースは隼人の父の仇。
キースの秘密が明かされる。
■第三部「進化編」
舞台はアメリカ。
アルのかつての仲間である「チャペルの子供たち」が率いる
「猟犬部隊」にギャローズベルで出会う。
「アザゼル」は、ARMSの起源である。
カツミの真実も知ることとなる。
■第四部「アリス編」
エグリゴリを潰すための行動を開始。
ニューヨーク。
エグリゴリの頭脳である科学者サミュエルを拉致。
ARMS誕生の鍵を握る「アリス」という少女。
涼達とブルーメン対エグリゴリの決戦。
■第五部「帰還編」
エグリゴリは壊滅。
ARMSの力も消滅。
カツミを奪還。
日常へと戻る。
ブルーメンはエグリゴリの残党狩りを行なっていた。
不吉な言葉。
それは彼らの日常を再び奪う言葉だった。
カツミの体内で新たなARMSが誕生。
「プログラム・バンダースナッチ」が発動。
新たな脅威が生まれた。
涼の父、巌から託された「ジャバウォックの爪」。
人類滅亡へのカウントダウンが始まった。
■キャラクター
★高槻涼(たかつき りょう)
声:神奈延年
主人公。
「憎悪」の意思を示すオリジナルARMS”ジャバウォック”(魔獣)を移植されている。
大きな戦いに巻き込まれていく。
エグリゴリの工作による事故で右腕を失いARMSを移植された。
「平凡な高校生」だと思い込んでいた。
人当たりの良い普通の若者。
冷静沈着でシビアな判断力の持ち主。
過酷な戦いの中でも人間らしさを失うまいとする強靭な意志力の持ち主。
立ちはだかる巨大な運命に苦悩し格闘していく。
絶大な破壊力を持つ右腕のARMS。
世界屈指の傭兵の両親を持つ。
幼い頃から父親にサバイバル技術を叩き込まれてきた。
格闘術、トラップの腕前もかなりのもの。
特にトラップの腕前は
「軍隊でもここまでの腕前のものにはお目にかかれない」
「タチが悪い」「えげつない」と評される。
名前の由来は『ゲッターロボ』シリーズの登場人物「流竜馬」の愛称「リョウ」。
★新宮隼人(しんぐう はやと)
声:三木眞一郎
涼の高校にやって来た転校生。
「仁愛」の意思を示すオリジナルARMS”ナイト”(騎士)を移植されている。
自身の出生に関わる大きな戦いへと立ち向かうこととなる。
「鞘のない刀」、喧嘩っ早い性格。
物語初期には非常に血の気が多かった。
幼い頃故郷の鐙沢村(あぶみざわむら)をエグリゴリに攻撃された。
彼以外の全村民が殺された。
目の前で父親の新宮修一郎を斬殺、自身の左腕も切断された。
気絶している間にARMSを移植された。
祖父に引き取られた。
父親を殺したキースとエグリゴリに復讐するために憎しみのままに彼らを捜していた。
涼達と出会い少しずつ成長を重ねていく。
仲間を「守りたい」と願ったことでナイトの真の能力が覚醒。
ナイトはジャバウォックの暴走を止める為の
「ARMS殺し」とカウンターとしての使命を委ねられている。
ARMS中最も硬いと言われるブレードを持つ左腕のARMSを使って戦う。
新宮流古武術の使い手。
戦いの中で成長を重ねる。
涼と並んで前線に立って敵に立ち向かう。
歳相応の異性への興味、下心も描写されている。
美人な大人の女性に興味、同時に苦手としている傾向がある。
名前の由来は『ゲッターロボ』シリーズの登場人物「神隼人」から。
★巴武士(ともえ たけし)
声:上田祐司(現・うえだゆうじ)
隼人に続き訪れる転校生。
「勇気」の意思を示すオリジナルARMS”ホワイトラビット”(白兎)を移植されている。
自身の運命に立ち向かう。
幼い頃、妹をかばい交通事故に遭い、両脚を失うほどの怪我をした。
自分を含めて全ての者に対して敵対心を持っていた。
涼や隼人に出会い、心を開いていく。
多少臆病な面を持つ。
仲間や大切な人々を守る為にエグリゴリとの戦闘に身を投じていく。
自分の命を引き換えにしてでも
仲間達を守りたいと願ったことによりホワイトラビットの真の能力が覚醒。
精神的に最も大きく成長を果たした人物。
他のARMS適合者が涼の父高槻巌に出会った事で成長した。
彼のみが逆に巌を導くという役割を担っていた。
人間の領域を超えた抜群の反射神経と運動能力の持ち主。
自身の両脚のARMSの脚力・飛行能力と併せて空中戦や高速移動も可能。
名前の由来は『ゲッターロボ』シリーズの登場人物「巴武蔵」から。
★久留間恵(くるま けい)
声:高山みなみ
反エグリゴリ組織“ブルーメン”のメンバー。
“審判”がプログラムされたオリジナルARMS
“クイーン・オブ・ハート”(ハートの女王)を移植されている。
涼達と行動を共にするようになる。
涼の幼馴染である赤木カツミと瓜二つの容姿をしている。
幼い頃、友人2人と共に通り魔に襲われ、友人と両目の視力を失った。
オリジナルARMS達のリーダーとなる存在を自称。
自分の有能さを鼻にかけて高慢な態度で他人に接していた。
過酷な状況に直面することで、強い意志を持った真のリーダーへと成長していく。
移植されたARMSが戦術偵察型であるため直接的な攻撃能力は人間レベル。
戦闘力は他の三人に比べて低め。
指揮能力などの司令塔としての能力は高い。
名前の由来は『ゲッターロボ』シリーズの「車弁慶」と「南風渓」から。
★赤木カツミ(あかぎ カツミ)
声:三浦智子
涼の幼馴染。
普通の女子高校生。
物語のキーパーソンとなる存在。
鐙沢村において、エグリゴリの爆撃に巻き込まれて死亡したと思われていた。
エグリゴリに保護されていることが判明。
キース・グリーンが拠点とするニューヨークの邸宅に滞在していた。
恵と同じ遺伝子を持つ存在。
遺伝子上双子の姉妹。
エグリゴリが創ることのできた唯一のオリジナルARMS適正者だった。
ARMSを移植されずに、別の目的で研究者(赤木祥子)の娘として普通に育てられる。
キース・ブラックによって、監禁状態になる。
ホワイトの計略によってカツミは涼自身のARMSの爪で胸を貫かれる。
金属生命体に飲み込まれる。
涼や「アリス」達の奮闘や、
ユーゴーが命を懸けることによって、
カツミは現実世界に生還することができた。
ARMS”バンダースナッチ”(滅びの神獣)を宿すことになる。
エグリゴリ残党の女王として君臨。
バンダースナッチとなったカツミには「赤木カツミ」としての意識はない。
黒幕であるホワイトの思惑の元、現行地球人類の根絶を図る。
高槻涼と彼女が日常に帰ることが、この作品の一貫したテーマである。
10年後には、涼と結婚して一児の母になる。
娘のやんちゃ振りに頭を悩ませている。
連載当時のあらすじでは「佳都美」と漢字で当てられていた。
作中最後まで漢字が使われることはない。
★アル・ボーエン
声:緒方恵美
エグリゴリの実験によって生み出された天才児「チャペルの子供達」。
最高の頭脳を持つ少年。
いじめを受けた腹いせに独力で致死性の高い毒ガスを作成。
同級生達を毒殺した。
それを咎めた両親をも銃で殺害した。
敵として洗脳サイボーグを操ってオリジナルARMSに戦いを挑んだ。
双子の弟であるジェフをキース・レッドに殺された。
ジェフや両親を死なせた自身の過ちに決着を付けるために、涼達とともに行動。
「オリジナルARMSの研究」と称している。
「人類一の頭脳を持つ」と自負する。
隼人からは「ナマイキなガキだ」と言われ、しょっちゅうゲンコツを食らう。
隼人の家に居候を始めてからは年頃の子供として扱われるようになる。
10年後、教授となってあちこちの大学で講義を受け持つ。
★ユーゴー・ギルバート
声:本間ゆかり
世界最強のテレパシスト。
「エンジェル・ユーゴー」の異名を持っている。
人の心を読める。
他人の意識を中継する。
精神を他人ごと誰かの精神に送り込む。
エグリゴリの超人部隊「X-ARMY」のメンバー。
エグリゴリ内では常に実験対象として扱われていた。
他者の心を読めるが故に研究者達の心の暗黒面に晒されて育った。
心に深い傷を抱き、超人部隊の仲間にのみ心を許していた。
涼と共に行動し、涼に好意を抱くようになる。
涼を救うために幾度となく危機に飛び込んでいく。
★高槻巌(たかつき いわお)
声:有本欽隆
涼の父親。
涼にサバイバル技術や戦闘技術を教える。
人間としての優しさや強さを教えてきた。
「鐙沢村」の忍者一族の出身。
傭兵時代は「静かなる狼(サイレントウルフ)」の異名で名を馳せる。
米国の諜報機関が総がかりで敗北したほどの凄腕。
作中の米国大統領ジェイムズ・フリント(作中の架空の人物)とも協力関係にある。
エアフォースワンにも搭乗している。
エグリゴリの施設に潜入し、幼いキース・ブルーを救出。
ブルーメンからARMSの子供の一人である涼を預かる。
旅をしていない時はニューヨークのハーレムに滞在。
地元の子供達に武術を教えている。
ハーレムを支配していたマフィアの組織をことごとく単身で壊滅させた。
ハーレムの人々は巌を「ウインド」と呼ぶ。
世界中を回りながらARMSの子供達を見守る。
単身赴任のサラリーマンを名乗る。
リーダーの自信を失った恵にはリーダーの極意を説く。
カルナギに敗れた隼人に対しては、
ニューヨークのハーレムに滞在させ、
隼人の「水の心」の記憶を呼び覚まし会得させた。
巌自身も「水の心」を会得している。
銃を使わず、素手かナイフなどの刃物を駆使する武術。
完全体のARMSとすら互角以上に渡り合うことができる。
精神・肉体を含むあらゆる面において作中最強の人物の一人。
鐙沢村で腕を斬られ、瀕死の状態だった幼い隼人を救出した。
★高槻美沙(たかつき みさ)
声:一城みゆ希
涼の母。
非常に若々しく、常に笑みを絶やさぬ美人。
年齢不詳。
「笑う牝豹(ラフィング・パンサー)」
「地獄の黒魔女(ヘルズ・ブラック・ウィッチ)」の異名を持つ凄腕の傭兵。
エグリゴリの末端の兵士にまで広く知れ渡っている。
エグリゴリのサイボーグ部隊をあっという間に壊滅させる圧倒的な実力者。
ワイヤーによる絞め技のほか、ベレッタM84の2丁拳銃による射撃が得意。
巌と共に幾人もの要人や凄腕の兵士を始末してきた。
戦略や戦術の分析も得意。
「最悪の戦況でも最大の戦果を生み出す戦場の天才」。
“スナーク狩り”を熟知している。
藍空市殲滅戦では敵の虚を突く攻撃を仕掛けた。
熟練の戦士である。
無意識でも正確な動きで戦える。
超能力者でも動きの先読みができなかった。
■ブルーメン
★キース・ブルー / エドワウ
声:石丸博也
ブルーメンの最高意志決定者。
キースシリーズで彼だけがエグリゴリの人間ではない。
物語に出てくるキースシリーズで最年長。
ARMS不適合者。
リミッター無しでは数時間と生きられない体。
常に車椅子に乗っている。
ARMS移植前はM-71と呼ばれていた。
番号で呼ばれることを嫌う。
セロ(後のキース・ブラック)及び
ティリングハーストとの間だけで
エドワウという名前を使用。
第28次ARMS移植実験を受けるが適合せず。
廃棄処分を待つのみ。
ティリングハーストから
キース・ホワイトの嫌いな色
「青(憂鬱の色、希望の色)」をカラーネームとして与えられた。
反エグリゴリ組織「ブルーメン」を結成。
完全な適合者ではない。
針状の爆弾「魔弾タスラム」を使うアドバンストARMS “ドーマウス”(眠り鼠)を宿す。
鐙沢村における戦闘においてリミッターを解除し、ARMS発動を決行。
モデュレイテッドARMS部隊を圧倒する。
キース・ホワイトの圧倒的な実力の前にはなす術がなかった。
自爆し果てる。
その犠牲はホワイトのハンプティ・ダンプティ”に確実かつ致命的なダメージを与えた。
★李春香(リー・チュニャン)
声:中谷ゆみ
ブルーメン所属。
ブルーメン内ではかなり高い地位。
作中でブルーが不在時には実質的なリーダーとしてメンバーを統括。
情報通信を主な任としている。
子供の頃に村をエグリゴリに殲滅されて復讐を誓った一人。
両親と弟を失っている。
兜光一の窮地を救い、後に逆に彼に助けられ、信頼し合うようになる。
「子供の頃の夢」は「正義の味方」。
10年後、ブルーメンのノウハウを生かした
情報セキュリティシステム開発企業の代表を務める。
★兜光一(かぶと こういち)
声:中村大樹
型破りな藍空警察署の刑事。
エグリゴリの圧力のかかった事件を徹底的に追い続ける。
警察に辞表を提出。
ブルーメンに参加。
技術も力も無い。
度胸と頭のキレは中々のもの。
子供の頃の将来の夢は「正義の味方」。
常に正義感に燃えている。
力及ばず満身創痍になることもしょっちゅう。
最大限の努力を惜しまず、終盤まで重要な局面での涼達のサポートを行っていた。
警察内でも元々はキャリア組だった。
能力は高い。
文系であるため科学的な話は苦手。
隼人からは「おっさん」などと呼ばれる。
作中ではまだ29歳である。
名前の由来は『マジンガーZ』の主人公「兜甲児」から。
★ラルフ・コールマン
声:中田譲治
ブルーメン所属の傭兵。
陽気な黒人。
カポエイラなどの格闘技に通じている。
銃器の扱いにも長けている。
量産ARMS程度なら撃退できるほどの戦闘力を持つ。
高槻夫妻の元部下。
人当たりが良く、涼達を陰ながら幾度も助けてきた。
★メアリー・カッツ
声:井上瑤
涼達の前に初めて現れた「ブルーメン」の一員。
鐙沢村で非人道的と知りつつ人体実験を行なっていた。
その罪を贖うかのようにエグリゴリによる殲滅戦で死亡する。
■ドラッケン
ブルーメン・ヨーロッパの特殊作戦部隊。
エグリゴリから離反したサイボーグ部隊。
ホルストが隊長。
全員が旧式サイボーグ。
実力は高く、最新型のサイボーグ部隊も簡単に殲滅してしまう。
各隊員の能力は様々。
腕に仕込んだナイフなどで近接戦闘を行う者もあれば、機銃や砲などを装備した者もいる。
容姿を自在に変えられる女性型もいる。
★ヨハン・ホルスト
声:江川央生
ブルーメン最強部隊「ドラッケン」の隊長。
背中に鎌のような4本のアームを備えたサイボーグ。
歴戦の勇士。
「クリムゾン・トライアッド」のガシュレーは戦友。
「ネクスト」のクラークは元上司。
エグリゴリからの離反の理由はサイボーグがARMSの踏み台でしかなかったこと。
同時にオリジナルARMS移植者にも激しい敵意を抱いている。
エグリゴリから離反した事でメンテナンスや修復が受けられなくなる。
その体はとっくに耐用年数を過ぎている。
戦死した仲間達の部品の流用によって体の半分以上を維持している。
たとえ命と引き換えになろうともエグリゴリを叩き潰すことに執念を抱いている。
■エグリゴリ
■キースシリーズ
★キース・ブラック/セロ
声:置鮎龍太郎
エグリゴリを統率する最高幹部の筆頭。
現キースシリーズの長兄。
アドバンストARMS“ハンプティ・ダンプティ”(神の卵)を宿す。
あらゆるエネルギーを吸収する。
この世で最も鋭利な剣
「神剣フラガラッハ」を始めとする
様々な他のARMSの力の取り込み、使用。
アリスの「絶望」の意志が託されている。
鐙沢村を壊滅させ、隼人の左腕を奪った張本人。
ARMS移植前はM-83と呼ばれる。
エドワウやティリングハーストからは「セロ」と呼ばれる気の弱い少年であった。
アリス以外では初のARMS適合者。
移植手術成功後、父キース・ホワイトを殺害。
エグリゴリの実権を奪取。
アリスの意思の下、「プログラム・ジャバウォック」を着実に遂行していく。
高槻涼に自らを殺させようとするが、その寸前にホワイトに体を乗っ取られる。
★キース・レッド
声:速水奨
エグリゴリのシークレットエージェント。
アドバンストARMS“グリフォン”(幻獣)を宿す。
両腕や腕のブレードからの
超振動及び超音波で物質の分子結合に干渉して
触れる物全てを分子レベルにまで破壊。
第一形態でも傷や骨折、頭部への銃撃さえも即座に回復する高い再生力を持つ。
他のキース達と同じ遺伝子プールから生まれた存在。
“欠陥品”“初期不良品”的な存在。
正式にはキース・シリーズには加えられておらず、最高幹部の座も与えられていない。
直情的な性格。
他のメンバーとは反りが合わない。
ほとんど独自の行動をしていた。
オリジナルARMSの奪取に執着する。
★キース・シルバー / アレックス
声:川津泰彦
エグリゴリの最高幹部の一人。
現キースシリーズの次兄。
アドバンストARMS“マッドハッター”(帽子屋)を宿す。
腕からの荷電粒子砲「ブリューナクの槍」を使う。
アリスの「闘争」の意志を宿す。
キースシリーズになる前の名は、育ったメキシコの研究所職員に名づけられたアレックス。
争いを好まない温厚な少年だった。
戦闘型のARMSとして存在する道を自分の意思で選ばされてしまう。
ギャローズ・ベルでの戦闘でジャバウォックの反物質砲を覚醒させてしまう。
再生不可能な傷を負わされる。
戦闘生命として生きる事を決意。
涼との最終決戦に挑むもARMSが暴走し、壮絶に散る。
★キース・グリーン
声:私市淳
エグリゴリの最高幹部の一人。
現キースシリーズの末弟。
10代。
最年少。
アドバンストARMS“チェシャキャット”(チェシャ猫)を宿す。
空間干渉能力により空間転移や、
物理的特性に左右されず全ての物質を切り裂く
空間の断裂「魔剣アンサラー」を操る。
アリスの「希望」の意志が託されている。
柔和な性格であった。
キースシリーズの持つ運命に翻弄されて捻じ曲がってしまっていた。
キース・ブラックの命により鐙沢村でカツミを保護する。
やがてカツミに惹かれる。
私情を交えた感情で涼達を攻撃する。
最終的にはカツミを救う為ブラックに反抗し敗北。
高槻涼にカツミを託す。
最後の力を振り絞り空間転移でカツミとブラックの眼前に涼を導き息絶える。
★キース・バイオレット
声:桑島法子
エグリゴリの最高幹部の一人。
現存するキースシリーズ唯一の女性。
アドバンストARMS“マーチ・ヘア”(三月兎)を持つ。
ホログラムやレーザー光線を操る「バロールの魔眼」を使う。
アリスの「悲哀」の意思が託されている。
涼やかな余裕を携えた大人の女性を感じさせる雰囲気。
口調も女性的。
次第にやや険の立つ苛烈な性格、口調へと変化していった。
彼女の本質そのものは変化していない。
キースシリーズはみな整った容姿をもつ。
隼人や通行人に見初められる。
「美人」と呼んで差し支えない容姿を持つ。
本人には全く自覚が無い。
自身の運命を変えるため、涼達に希望を託し時にサポートする。
平和を願う唯一のエグリゴリ最高幹部。
涼ごとジャバウォックを滅ぼすことでプログラムを回避しようと涼達と敵対。
ナイトに敗れた後は彼らに希望を託す。
最後の戦いでは仲間として共闘する。
最終決戦の後、ARMSの力は消え失せた。
10年後、国務関係の職に就いている。
唯一生き残ったキースシリーズの人間。
★キース・ゴールド
涼より以前にジャバウォックのコアを移植された最初期のキースシリーズの一人。
実戦テストでサイボーグ兵士を粉砕するほどの力を発揮。
ジャバウォックに変貌してエグリゴリの施設内を暴れまわった。
乾いた泥のように崩れ去った。
ジャバウォックを含む自己意思を持ったオリジナルARMSは「手に負えない」と判断された。
人為的な意思の介在しない実戦的なARMS、アドバンストARMSの開発に至る。
■クリムゾン・トライアッド
★ガシュレー
声:郷里大輔
エグリゴリのサイボーグ兄弟「クリムゾン・トライアッド」の長兄。
ハニカム構造のチタン装甲で身を固めた重量級サイボーグ。
ライオンの如き高いプライドを持つ高潔な男。
「戦士」としてあるべきことにこだわりを持つ。
第一部において鐙沢村で2度高槻涼と一騎打ちをする。
両戦共に敗北。
高槻に「戦士として生きろ」と言い放ち、後の高槻に多少なりとも影響を与えた。
鐙沢村の住民を虐殺しようとするキース・レッド率いるエグリゴリの部隊に反抗。
討ち死に。
★ビイ
声:本多知恵子
「クリムゾン・トライアッド」の紅一点。
背中から蜻蛉のような四枚の羽を生やし、亜音速で飛行する。
それによって発生する真空で目標を切断。
改造された自分の体を憎悪。
戦士として誇りを持つ。
巴武士と一騎打ちをする。
第二形態に進化したホワイトラビットの跳躍力の前に敗北。
地面に叩き付けられる寸前に武士に情けを掛けられる。
オリジナルARMSの置かれた状況に共感。
ガシュレーと共にエグリゴリの部隊に反抗し、討ち死に。
★フェイス
声:二又一成
「クリムゾン・トライアッド」の一人。
関節が存在しない。
軟体生物のごとき動きで敵を翻弄するナイフ使い。
顔を任意に変化させて変装する。
敵を惑わす事を得意とする。
新宮隼人と一騎打ちをするが、逆に刺殺される。
卑劣な性格。
■X-ARMY
★クリフ・ギルバート
声:檜山修之
「魔王(セイタン)クリフ」の異名を持つ。
驚異的な念動力を持つX-ARMYリーダー。
ユーゴーは妹。
元々大した能力を持たなかった。
ある時突然に強大な破壊的な力を得た。
キース・レッドに敵対心を持つ。
高槻達と和解。
エグリゴリの情報を伝える。
自分達の同志を解放すべく旅立とうとする。
その矢先にガウス率いるレッドキャップスに襲撃される。
駆けつけた高槻達にキースらの危険性を伝える。
ユーゴーとキャロルを託し死亡。
★キャロル/キャロル・新宮
声:白鳥由里
念動力でものを曲げることができる少女。
「ツイスター(螺旋)のキャロル」の異名を持つ。
周りから疎まれていた。
両親には捨てられた。
心に深い傷を負っていた。
X-ARMYが全滅した後は新宮家の養子になる。
10年後、大学に通う。
新宮家の家事一切を切り盛りする多忙な毎日を過ごしている。
★キクロプス
声:宝亀克寿
「千里眼のキクロプス」の異名を持つ男。
ありとあらゆる波長の電磁波を視ることによる透視能力。
光線を集中し放って視界内のものを焼き尽くす目を持つ。
ナイフの使い手。
ARMSをも切り裂くことのできる超振動ナイフを使用していた。
実験によって会話や日常的な生活を失ってしまっている。
仲間のためになら命を投げ出す覚悟で戦いに臨んでいた。
レッドキャップスに襲撃され、ガウスによってあっけなく惨殺される。
★ヴォルフ
声:広瀬正志
「不死身のヴォルフ」の異名をもつオカマの大男。
ガン細胞の原理を利用した再生能力を持つ。
心臓を刺されてもすぐに傷がふさがってしまう。
仲間を思いやり、ハーブティーなどが好きな温和な性格。
戦いの際には容赦ない力押しで臨む。
レッドキャップスに襲撃され、ガウスによってあっけなく惨殺される。
■レッド・キャップス
★ガウス・ゴール
声:岩田光央
“残忍なる知将”の異名を持つ。
都市戦の心理戦の専門家の傭兵。
階級は大佐。
老齢の為寝たきりになっていた。
X-ARMYの研究成果によって若々しく特殊能力を持つ不死身の肉体を手に入れた。
「レッドキャップス」隊長。
オリジナルARMS達を捕獲する為の非道な作戦「スナーク狩り」を決行。
彼らの予想外の反撃を喰らい部下を見捨てて脱出しようとする。
突然老化現象を起こし老衰で死亡。
名前の由来は『ゲッターロボ』シリーズの登場人物「帝王ゴール」。
★カール・ヒギンズ
声:真殿光昭
レッドキャップスの前線指揮官。
ガウスの副官。
藍空ラディッシュタワーにて中性子爆弾の設置・護衛。
高槻美沙・巴武士両名を食い止めるべく部隊を率いて戦闘。
全身が炎に包まれ死亡。
■チャペルの子供達
★オスカー・ブレンテン
声:摩味
ギャローズ・ベルの「チャペルの子供達」のリーダー。
“猟犬(ハウンド)”部隊を手に入れている。
オリジナルARMSを捕獲・洗脳してエグリゴリに反旗を翻そうとする。
根は親の愛に餓えた寂しい子供。
エグリゴリの特殊な薬物の投与により、過剰な知能を持って誕生。
エグリゴリに協力。
子を売った金と自責の念で自堕落な生活を送っている親を軽蔑。
手勢の猟犬部隊隊長スティンガーに理想の「父親」を求める。
アルの頭脳を素直に認め引き抜こうとする。
謙虚さも持ち合わせている。
エグリゴリの攻撃で壊滅的な損害を受ける。
アルにアザゼル研究の成果全てを託す。
★シャーリー・ロズウェル
声:鈴木麻里子
ギャローズベルで保安官を務める少女。
エグリゴリの攻撃の際に死亡。
★ジェフ・ボーエン
声:大本眞基子
アルの双子の弟。
過ぎた知能が原因でイジメを受けた。
兄弟共に「学校」そのものに憎しみを抱いている。
死んだ兵士を改造した「プラス」と「マイナス」を引き連れている。
アルと共に、オリジナルARMSを持つ主人公達に戦いを挑む。
2人の暴走を咎めたキース・レッドに殺される。
★アリス
声:久川綾
ARMSの生みの親。
ティリングハースト立案のチルドレン・オブ・チャペル計画の元に誕生した最初の子供。
可憐な少女。
「人類最高」と評される頭脳を持つ。
人類初の金属生命体「アザゼル」移植への完璧な耐性を示した超人類。
10歳でエグリゴリの科学者となる。
金属生命体「アザゼル」にコンピュータープログラミングによって心を吹き込む作業に従事。
金属生命移植の実験体である同年代の子供達の精神的なケアも行っていた。
彼女自身も実験体の一人であった。
存在しないはずの青色のバラ「ブルーウィッシュ」を
品種改良によって作り出すなどの功績がある。
「自由」や「外の世界」に憧れる。
実験体の子供達と共にエグリゴリの施設からの脱出を試みる。
子供達はキース・ホワイトの命令で射殺される。
彼女自身も瀕死の重傷を負う。
彼女に対して強い友愛の心を持つアザゼルがアリスを吸収・融合。
“黒いアリス”は、人間に道具にされたことで非常に強い憎しみを持つ。
“白いアリス”は、心優しい。
始まりのARMS「アリス」の中で生き続ける。
■猟犬(ハウンド)部隊
★スティンガー
声:稲葉実
強化人間部隊“猟犬(ハウンド)”隊長「アルファ・ハウンド」。
主であるオスカーに忠義を尽くす。
父親の代役にもなる。
かつて普通の兵士だった。
家族よりも戦場を選んだことを後悔している。
脳内のアドレナリンを過剰に分泌させる事により、
短時間戦闘力を飛躍的に高めることができる。
負荷による自滅の危険性を孕んでおり再起不能と紙一重。
高槻涼を後一歩の所まで追いつめる。
オスカーが危機に陥ったことに心を乱され、敗北を認める。
ギャローズ・ベルからの退却戦で涼たちと共同戦線を張る。
ブルーメンの活動に同調して独自活動を行う。
■アサイラム
★コウ・カルナギ
声:徳丸完
「アサイラム」の中で最も危険な存在といわれる男。
通称「牙(ファング)」。
生身の人間。
ARMS以上のパワーとスピードを持つ。
最強の強度を誇るといわれる“ナイト”のブレードをも素手でへし折った。
戦闘サイボーグなどは全く意に介さない程の戦闘能力を誇る。
「生まれながらして全身のチャクラが開いている」といわれる。
終盤にホワンへの復讐を目的に再度姿を現す。
アルの説得で涼達と共闘する。
★ラヴィニア・ウェイトリー
「アサイラム」の収容者の一人。
通称「悪夢(ナイトメア)」。
カルナギ達と共にニューヨークの涼達を襲撃。
テレパシー能力の持ち主。
悪夢のイメージを見せて相手の精神を攻撃。
ユーゴーに撃退される。
過去に迫害によって息子を失っている。
自由になるためにカルナギと共にホワンを襲うが失敗。
ホワンの心の中を読み取った結果恐怖し、ショック状態に陥る。
その後の消息は不明。
アニメ版には未登場。
名前および息子や魔女といった設定は、
ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説
『ダニッチの怪』の登場人物に由来。
★ジェームス・ホワン/高槻崖
「アサイラム」の収容者。
盲目の遠隔透視能力者。
「ホワン」とは中国語で黄のこと。
高槻巌の実弟、崖(たかし)。
巌や隼人たちの故郷、鐙沢村を破滅に追いやった張本人。
巌が生涯かけて追跡する事を決意した宿敵。
鐙沢の高槻一族は熊野の修験者を祖に持つ忍者の家系。
伝説を体現する「選ばれし者」として生まれた。
遠隔透視能力。
空間振動、転移等の空間干渉能力など様々な超能力。
ARMS適正因子も備えていた。
一族との確執、異能者ゆえに常に偏見の目に晒された事などから里と一族を憎む。
巌によって両目を潰されたが逃亡。
エグリゴリの「ジェームズ・ホワン」となった。
過去の経歴をリセットするため顔に整形を加えた。
エグリゴリによって与えられたアサイラムという「隠れ家」に身を隠す。
キース・グリーンの配下になる。
ジャバウォック以外のARMSを行動不能にする。
Dr.ティリングハーストを取り返す命令を受けた。
カルナギの敗北等相次ぐトラブルに見舞われ撤退。
モデュレイティッドARMSを提供され空間の断裂の能力を手に入れる。
ブラックの右腕となる。
グリーンの元からカツミを拉致。
涼達をエグリゴリの中枢に誘い込む。
因縁の巌とついに再会し対決する。
空間の断裂を持ってしても巌との次元の違う実力差を見せ付けられ完敗。
「ジャバウォックの爪」によって再生能力も封じられた末逃亡。
キース・ホワイトの右腕。
モデュレイティッドARMS部隊の指揮官となる。
オリジナルARMSの力が甦った涼達によってARMS軍団は全滅。
巌との最後の戦いに挑むも追い詰められ、塵に還る。
巌に討たれることを望んでいたかのような言葉を残す。
■ネクスト
★デューイ・グラハム
声:仲木隆司
サイボーグ開発の総責任者。
サミュエルとも旧知の仲。
肉体を捨て、カリヨンタワーそのものになっている。
最後はサミュエルの手によって破壊される。
★ヒューイ・グラハム
声:高田裕司
最新サイボーグ軍団「ネクスト」のリーダー。
エグリゴリの本拠地、カリヨンタワーの最高責任者。
元は人間。
不治の病によって死亡。
父のデューイ・グラハムによって、「ネクスト」として蘇る。
戦闘機能としては、超振動や高速移動など。
同じ記憶を移植された部下達を擁し、集団で襲い掛かる。
クイーン・オブ・ハートに右腕を破壊された。
高出力レーザー砲が装備される。
最後まで戦うことを選択してカリヨンタワーの崩壊と共に死亡。
★クラーク・ノイマン
声:川津泰彦
ドラッケンのリーダーのヨハンの友であった人物。
元となった人物の記憶を受け継いではいる。
無機的な思考しかできない別人。
人格を複製し、同スペックの義体に組み込んだ個体が大量生産されている。
同一の思考・性能を持つゆえの完璧なコンビネーションと超振動で涼たちを苦しめる。
■モデュレイテッドARMS
★ハインツ
モデュレイテッドARMS部隊副隊長。
ARMS適正者。
異常なまでにプライドが高い。
鐙沢村での戦闘で涼たちにそのプライドを傷つけられる。
藍空市内では涼たちを瀕死にまで追い込んだ。
復活したホワイトラビットとの戦闘に敗れ、崩壊し死亡。
■その他(エグリゴリ)
★クロウ
声:小杉十郎太
エグリゴリからの最初の刺客。
サイボーグ化した両腕には拳から生やす爪(クロウ)等が仕込まれている。
エグリゴリの人間を狩っていた新宮隼人を狙う。
覚醒したジャバウォックの腕に半殺しにされる。
★青木
鐙沢村の洗脳された村人の1人。
兜が数年前に逮捕した強盗殺人犯。
服役中に病死したはずだった。
■科学者
★サミュエル・ティリングハースト
声:依田英助
世界最高の物理学者。
エグリゴリの最高科学顧問。
ユダヤ系。
エグリゴリの情報を探るべく涼達に拉致された。
彼自身の意思で過去の償いをすべく、涼達の味方となる。
1946年、24歳。
ミスカトニック大学の地質調査グループに研究者として所属。
アリゾナ州で発掘された「アザゼル」が届いた。
未知の金属生命体である「アザゼル」は政府に押収される。
大学の仲間は口封じとして全員殺害される。
科学者・ホワイトによって「エグリゴリ」にスカウトされる。
科学者としての探究心から以前の仲間も生活も捨て、「エグリゴリ」に入った。
ホワイトと共に「アザゼル」の研究に励んだ。
人との融合を試みようとする「アザゼル」の意思を知る。
「エグリゴリ」で人類の人工進化のための研究を進めていく。
金属生命体への完璧な耐性を示した少女アリスを実の娘のように愛情を抱く。
アザゼルの暴走によって多大な損害を被り、その責任としてエグリゴリから追放。
放逐はされた。
エグリゴリに多大な貢献をした。
何事もなく教授の職を与えられた。
長い間空虚な毎日を送っていた。
最高幹部に登り詰めたホワイトが現われ、
アリスがアザゼルの中で生きていることを聞かされる。
再びエグリゴリに協力する。
アリスに会いたい一心で研究を続ける。
凄惨さと非道さを増す研究に罪悪感は募り続ける。
後のキース・ブルーとなるエドワウと、キース・ブラックとなるセロに出会う。
アリスと会話ができるというエドワウにARMS移植を推薦。
失敗。
自分自身に深く絶望。
エドワウに自由の名前「ブルー」を与える。
傭兵達と共に外の世界へ脱出させる。
セロによってホワイトも含めた最高幹部全員が抹殺される。
キースシリーズによる最高幹部会の新体制となった
エグリゴリの下、最高科学顧問として働いていた。
涼達に、最初は拉致という形だが同行する。
アリスやアザゼルの真相を話す。
アルに対しては、研究の後継者としての期待を寄せていた。
チェス好き。
涼達と共にブラックの待つ「カリヨンタワー」に挑む。
建物の爆発からアルを庇って致命傷を負う。
アルに「アザゼル」研究の全てを託す。
再会した高槻巌の前で静かに息を引き取る。
名前の由来は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説
『彼方より』の科学者ティリンギャースト(Tillinghast)。
★キース・ホワイト
声:井上和彦
かつてのエグリゴリの最高幹部の一人。
全てのキースシリーズの父でもある科学者。
サミュエルをエグリゴリにスカウトした。
金属生命体と人類のハイブリッドを生み出す計画を提唱した。
物語の始まりを作り出した人物。
純血のアーリア人。
ヒトラーが掲げた優生学を信じ誇りとした。
ヒトラーが敗れたことでそれが幻想でしかなかったことを思い知らされた。
より確かな優位性を得るべく人類の進化を掲げた。
エグリゴリにARMS計画を提唱した。
『ヒューマニズムなど不要』と言い切る程の冷酷な科学者。
嫌いな色は青。キースシリーズのカラーネームにも採用しなかった。
1970年頃。
エグリゴリの最高幹部に就任。
初の完全なARMS適合者であるキース・ブラックに殺されてしまう。
残留思念はハンプティ・ダンプティに取り込まれる。
ブラックの意思に影響を与えながら体を乗っ取る機会を窺っていた。
目的は究極の進化。
神、つまり星と一体化することを望んでいる。
ハンプティ・ダンプティの殻が破れた際にブラックの身体を乗っ取る。
主人公達や白いアリスにより「プログラム・ジャバウォック」は阻止される。
黒いアリスに協力する。
「プログラム・バンダースナッチ」を掲げる。
アザゼルΩとバンダースナッチを取り込む。
神としての進化を目論む。
藍空市での最終決戦にて隼人とバイオレットの前に敗れる。
アルからアザゼルが惹かれていたのは進化ではなく人の心だと知らされる。
自らが求め行ってきた“進化”も幻想だったこと、
幻想に最も振り回されていたのが
他ならぬ自分であった事を笑いながら砕け散った。
■その他のキャラクター
★新宮十三(しんぐう じゅうぞう)
声:藤本譲
隼人の義理の祖父。
新宮流古武術の師範。
X-ARMYのヴォルフに襲われる。
市街地での戦闘で肩を撃たれる。
寄る年波には勝てず危機を迎える局面が多かった。
戦闘サイボーグや強化人間相手には、ほとんど無敵。
若い頃は実力者だった。
★新宮修一郎(しんぐう しゅういちろう)
声:岡部政明
新宮隼人の養父。
新宮十三の息子。
居合の達人であった。
鐙沢村で隼人を守り、キースに首を刎ねられ殺される。
★巴麻耶(ともえ まや)
声:大本眞基子
武士の1つ下の義妹。
幼い頃に自分をかばって事故にあった武士に負い目を感じて心配している。
★ママ・マリア
声:滝沢ロコ
ニューヨークのハーレムの黒人たちの中で、最も尊敬されている最長老の女性。
かなりの高齢。
高槻巌のみが面会を許されている。
足腰と目が不自由。
手を握った者の心の中を見抜く、リーディング能力を持つ。
隼人やキース・バイオレットの本質も一瞬で見抜いた。
マフィア壊滅の後、静かに息を引き取った。
★グリージョ(灰色)兄弟
シシリアンマフィアのドン・パゾリーニに雇われた凄腕の殺し屋兄弟。
兄ネロ(黒)と弟ビアンコ(白)。
コンビネーション攻撃を得意とする。
マフィア本拠地にてウィンドこと高槻巌の前に敗れる。
隼人を的にかけようとする。
水の心に目覚めた隼人の新宮流古武術の前に返り討ちに遭う。
★ジェイムズ・フリント
米国大統領。
巌とは協力関係にある。
エグリゴリを倒すためにサポートする。
■ARMS
■アザゼル
★(ギャローズベルの)アザゼル(正式名称不明)
アリゾナから発掘した最初のアザゼル。
初の交信実験中に突如暴走を起こし多数の死者を出した。
ARMS計画の第一歩となった。
事件後はギャローズベルに保管され仮死状態となっていた。
イプシロンによるギャローズベル攻略戦中にジャバウォックに共振し目覚める。
自分の力の無さに絶望を抱いた涼に呼応しかける。
自身の身を犠牲にして施設内のすべての毒ガスを中和。
最期は高槻に「わが子らよ、生きろ」とメッセージを残し砕け散った。
★アリス
声:久川綾
エグリゴリの地下施設で暴走を起こしたアザゼルがその元。
コンピューター・プログラミングによってアザゼルに「心を造る」作業が開始される。
作業とは、膨大な数の日常的な質疑応答のコミュニケーションを繰り返す。
アザゼルにインプットする。
エグリゴリに生み出された少女アリスによって担当される。
アザゼルは、アリスとの「語らい」で次第に心を持ち始めた。
アリスを愛する。
「人の心を持ちたい」から「アリスになりたい」と願う。
事故によって瀕死の状態になったアリスを吸収・融合。
「始まりのARMS」となる。
さらにその分身として、アリスの心を受け継いだ4つの「オリジナルARMS」を生み出した。
アザゼルの中では人を憎む“黒いアリス”と、善良な“白いアリス”が常に葛藤を続けている。
キース・シリーズに指令を出していた。
“黒いアリス”の指令を受けたキース・ブラックがアドバンストARMSの適合に成功。
ブラックを介してエグリゴリを支配。
超巨大コンピュータでもある「アリス」は、全世界の核防衛システムを乗っ取る。
各国政府も支配している。
★アザゼルΩ
プログラムバンダースナッチのために用意された。
アリスに匹敵する巨大さを誇るアザゼル。
キースホワイトはこれを使って地球との融合を目論んでいた。
■オリジナルARMS
アザゼルがアリスと融合した際に生み出された始まりのARMS。
“黒いアリス”と“白いアリス”の想いがプログラムされる。
それぞれが自らの意志を持つ。
強大な力を持つ。
★ジャバウォック
声:池田秀一
“黒いアリス”の「憎悪」がプログラムされている。
涼の右腕がARMS化。
伸縮自在の柔軟性。
高いパワー。
神経ガスすら即座に無効化する高速再生能力。
「ジャバウォックの爪」に搭載されている
「ARMS殺し」機能を通常形態時においても発動できる。
他のオリジナルARMSとは一線を画した戦闘力を持つ。
ジャバウォックの爪には精神シールドや
空間の断裂等の物理的な破壊は不可能な物体でさえも
切り裂く能力が備わっている。
機能は、例え本体から離れ爪だけになっても失われない。
それを回収した高槻巌の要所での切札となった。
最終形態は頭髪が逆立った鬼のような凶悪な風貌となる。
口からの火炎放射。
大爆発を伴う砲撃。
主に炎(熱)を操る。
“破壊の王”を自称。
禍々しいまでの存在感、極めて凶暴な性質と圧倒的な戦闘力。
「魔獣」と呼ばれる。
ARMSの中でも特に進化が激しい。
戦いの中で大型の手甲のように変化。
圧縮空気や電磁誘導を利用した砲撃。
高速移動(超音速移動)。
反物質の生成。
超振動発生能力。
際限なく強くなっていく。
核弾頭までも取り込む。
覚醒編以降高槻の怒り、憎しみに呼応する。
全身にナノマシンが広がる。
右腕以外の部分にも驚異的な怪力、
敏捷性が備わる中間形態とも言える形態に変化する事もある。
他の3体のオリジナルと比べて極めて異質なARMSである。
エグリゴリの研究班をもってしても
“制御不能”“ブラックボックスが多すぎ解析不能”と言わしめた存在。
世界の破壊者。
当初はプログラムに従って全てを破壊しようとするのみ。
傲慢な態度をとる事が多かった。
涼と共に戦ってきたことで次第に人間の心を理解する。
自身の意思で涼に共存の誓いを立てる。
プログラムを超えた自身の意思に目覚めていく。
★ナイト
声:小杉十郎太
“白いアリス”の「仁愛」がプログラムされている。
隼人の左腕がARMS化。
鉤爪。
全ARMS中最強の硬度を持つ。
限界こそあるが伸ばすことも可能なブレードを持つ。
進化し、ブレードと大型の盾と射出可能なニードルが一体となった形状となった。
刃がなくなり全身にARMSが回った格闘形態ともいえる形態をとった事もある。
最終形態では、全身に甲冑を纏った騎士の姿となる。
右腕は超振動によって相手を粉砕する
「ARMS殺し」の「ミストルテインの槍」となっている。
作中サブタイトルでは「魔剣」と称される。
左腕は初覚醒時にはブレードがなくなっていたがその後は復活。
終盤では完全体での戦闘においてもニードルやブレードを併用し
機転を利かした戦いに一役買った。
槍は進化し、刀身全てが光り輝く双頭の槍(「神槍」)へと姿を変えた。
隼人の意思で自由に変形可能。
エネルギー状となった刀身を様々な姿に変える。
高速回転させる事によるシールド化。
敵の砲撃を跳ね返す事も可能。
隼人に全感覚を委ねる事で、
「水の心」を初めとした超感覚や、隼人の技量を使うことも可能。
ただし感覚を全て委ねる必要があるため、痛覚も伝わる。
非常に理性的。
基本的には隼人の意思を優先させる。
高潔な騎士を思わせる心を持つ。
純粋に誰かを守りたいという心に反応する。
世界の守護者。
暴走したジャバウォックに対するカウンターとしてプログラムされている。
ジャバウォックが暴走すると隼人の意思を完全に無視して、即座に殺しに向かう。
プログラムに反する隼人の意思を知り同調する事でさらなる力を得ていく。
★ホワイトラビット
声:中田浩二
“白いアリス”の「勇気」がプログラムされている。
武士の両足がARMS化。
純粋な戦闘力は低い。
移植者に驚異的な脚力をもたらす。
高所からの着地も苦にせず、視認することすら困難な高速移動や長距離跳躍が可能。
攻撃時にはそれらを生かした回し蹴りや飛び蹴りで立ち回る。
進化し、圧縮空気を噴射することによって飛行することも可能。
アニメやゲームでは噴射を利用した攻撃も見られた。
最終形態では、ウサギと鳥と人を混ぜたような姿となる。
背には蝙蝠のような大きな翼を備える。
翼と手足を折りたたみ戦闘機のような形態になる。
音速(極超音速程)を超えた速度を出すことも可能。
突進やソニックブームで敵を粉砕。
白いアリスと一時的に融合した事で、
全身が光り輝き、空間の断裂すら砕く「ARMS殺し」機能を得る。
終盤はアリスがいなくなった為か常時光を放ち続ける事は出来なくなった。
ARMS殺しの機能は健在。
モデュレイテッドARMS部隊との決戦では
明らかな数的不利にも関わらず一歩も退く事なく単騎で彼らを全滅させる。
その戦闘力を遺憾なく発揮。
“導く者”。
知的な面を見せる。
静かな義務感を抱く。
多くの者を導いた。
ナイトと同様にジャバウォックが暴走した際には
カウンターとして、武士の意思を無視してジャバウォックの滅殺に向かう。
アリスの世界での姿は童話「不思議の国のアリス」における白ウサギそのもの。
性格や言動もややおっとりとした柔らかなものとなっている。
“導く者”としての使命は忘れていない。
アリスの世界と現実世界の状況を目の当たりにした武士の覚悟を試すような言動も見られた。
★クイーン・オブ・ハート
声:山口奈々
“白いアリス”の「審判」がプログラムされている。
恵の両眼がARMS化。
空気の流れや相手の熱源反応、筋肉の動きに至るまであらゆることを見通す。
透視能力まで備えている。
1キロメートル先の本が読める。
飛んでくる弾丸も捉えることも可能。
「視る」こと以外の能力は、常人とあまり変わらない。
再生能力も他のARMSと比較すると低い。
唯一、最終形態となっても体が変異しないARMS。
恵を包む形でホログラム(正確には力場)が現れる。
あらゆる攻撃を跳ね返す「アイギスの鏡」を持つ。
攻撃能力自体は無い。
ARMSと生みの親たるアリス自身への疑いが生んだ“審判者”。
適合者の意思により全てのARMSを適合者諸共滅ぼす禁断のプログラムを備えている。
物語ではそのプログラムが実行される事はなかった。
女王の名の通り、事実上最強のARMS。
終盤に見せた仮面の下の素顔はアリスであった。
■アドバンストARMS
自らの意志を持つオリジナルARMSとは異なる。
人為的な意志の介在しない純粋なコアに、
制御用の人工知能(戦闘AI)をプログラムしたより実戦的なARMS。
移植者の意志によって自由に完全体への変化を行える。
★グリフォン(幻獣)
キース・レッドに移植されたARMS。
コアは頭部。
両腕がARMS化。
腕やブレードを高出力の振動子(トランジューサー)として、
超振動と強力な超音波を操る。
触れるもの全てを粉砕する。
あらゆるものを切り裂く。
最終形態の姿は巨大なブレードを両腕に持った人型。
頭部から背に向けて生えるたてがみにも似た無数の突起物。
口先が鳥のようにとがっている。
グリフォンを思わせる特徴を持っている。
腕部を振るっただけで強力な振動波を発生させる。
片手で発生させた超音波でビルを粉砕する。
超振動・超音波を用いた攻撃はより強力なものとなる。
背中の突起物を逆立たせ全身を超音波兵器へと変化させる。
全方位広範囲を強力な超音波で攻撃する事も可能。
★マッドハッター(帽子屋)
キース・シルバーに移植されたARMS。
コアは胸部。
左腕がARMS化。
掌から荷電粒子砲「ブリューナクの槍」を放つ。
指先から高出力の電撃を発生させる。
実体弾に対するバリアとして用いる。
放射電撃としても使用可能。
光学兵器という性質上ある程度のチャージを必要とする。
常時数万度という超高温を扱うが故、連射性には難がある。
無理に連射しようとすると全身が焼きつき熱暴走を起こす。
最終形態の姿は髑髏のような顔をしたやや細身の人型。
後方に伸びた後頭部が帽子屋を連想させる。
両腕から超出力の荷電粒子砲を放つことが可能。
通常形態時の弱点であった発熱による熱暴走も後頭部や背面にある排熱ダクトによって解消。
傷つけば傷つくほどその力を増していき
ジャバウォックの反物質砲をすら超える力を得ようとした。
増大したARMSの力がARMSの耐久力を超えてしまう。
メルトダウンを起こしてしまう。
★チェシャキャット(チェシャ猫)
キース・グリーンに移植されたARMS。
コアは胸部。
ホワンからサンプリングした空間を操る超能力のデータが組み込まれている。
空間転移。
あらゆる物体を切り裂く空間の断裂を得意技とする。
ARMSによる格闘戦の描写は殆ど無い。
ジャバウォックに左腕を掴まれた際それから逃れる為に一度発動させたのみ。
最終形態の姿は巨大なネコのような四足獣の姿。
三本の尾を大きく広げ、
通常より更に広範囲かつ無死角・高密度の空間断裂
「魔剣アンサラー」を豪雨の如く放つ。
★マーチ・ヘア(三月兎)
キース・バイオレットに移植されたARMS。
両目がARMS化。
周囲にナノマシンを散布するナノマシン散布型ARMS。
大気中のナノマシンを操作し光を屈折させ、立体映像を作り出す。
あらゆる方向から強力なレーザーを照射する「バロールの魔眼」を操る。
最終形態は鏡やガラスの様な透明な体を持ち、仮面を着けた女性の姿。
身体の大きさ自体は変化しない。
鏡面のような身体を利用することで、
ナノマシンがなくても風景に溶け込んだりレーザーを放つことが出来る。
劇中唯一最後まで生き残ったアドバンストARMS。
★ハンプティ・ダンプティ(神の卵)
キース・ブラックに移植されたARMS。
金属生命体としての始原的な特性に特化した最も純粋なARMS。
あらゆるエネルギーを吸収し取り込み進化の糧にする。
破壊は出来ず、手で触れたARMSの力を自分の物とする。
これまでに生まれたほとんどのアドバンストARMSの力を自分の力として持つ。
単分子ブレード「神剣フラガラッハ」。
枝の様な翼を展開しての飛行能力。
多彩な力を使いこなす。
多くのARMSの力を取り込み使用した。
最終形態では全身が靄のような黒いエネルギーの力場によって覆われ、
輪郭が判然としないぼんやりした人型のシルエットとなる。
この力場を展開している限り通常兵器は勿論、「ARMS殺し」も無効化。
力場が取り除かれた際の姿は、首が無く肩に直接顔が乗った、
極めて貧相な小枝じみた人型の骨組み。
隼人に「ラクガキみたいなヤツ」と評される。
なお、通常形態も「マンガの手抜き」呼ばわりであった。
ブラックがホワイトを殺害した際、このARMSがホワイトの残留思念を偶然取り込んでしまう。
ブラックの意思に影響を与えていた。
ハンプティダンプティの特性を無効化するARMS殺しの爪を受けた。
ホワイトの意識がブラックの意識を乗っ取ってしまう。
ブルーの自爆により、ホワイトの気づかない内に致命的な傷を負う。
身体を覆う力場が取り除かれる。
ホワイトは隼人との戦いに敗れることになる。
★ドーマウス(眠り鼠)
キース・ブルーに移植されたARMS。
通常形態での詳しい形状、能力は作中では明らかになっていない。
右腕が通常形態時のARMS部位である模様。
針のような小型ミサイルを大量に発射する「魔弾タスラム」の能力を持つARMS。
最終形態の姿は、尖った口を持ち、腕や背中からトゲのような物が伸びている。
ハリネズミを模したデザイン。
腕や肩などあらゆる部位から針を飛ばす。
広範囲を攻撃できる。
時限爆破も可能。
針という一見地味な武器だが爆発の威力は絶大。
モデュレイテッドARMS部隊など問題にならない戦闘力を持つ。
「出来損ないにしては実戦的な力」。
ブルーはARMS適正因子が不完全であったため適合はできていない。
リミッターでARMSを抑えている。
オリジナルARMSのメンバーを救うため、
ブルー自らリミッターを外し数分間のみの最終形態となる。
最後は自身を「魔弾タスラム」と化した自爆によって散った。
■モデュレイテッドARMS
量産化を前提に調整を施されたARMS。
故にオリジナルのような自己意思もアドバンストの戦闘AIも持たない。
移植者の闘争心などを糧として形状、能力等を形成。
ARMS共通の弱点である電撃攻撃への弱さなど不安定な面がある。
完全体の開放も自由に行うことは出来ない。
身体に取り付けられたリミッターを解除すれば移植者の意思に関係なく完全体となる。
人間の姿に戻る事は永久に不可能。
重大なリスクを伴う。
形態、能力は数十名に及ぶモデュレイテッドARMS部隊の中でも多種多様な種類が存在する。
格闘型(腕部)、砲撃型(腕部)、高速移動型(脚部)、戦術偵察型(両眼)等と多岐に及ぶ。
オリジナルARMSやアドバンストARMSに匹敵する
超常的な力を持っているのは空間干渉能力を持つホワンのみ。
★ホワンARMS(正式名称不明)
ホワンがキース・ブラックとの取引によって提供を受けた初期型のモデュレイテッドARMS。
鋭く尖った鋭利な爪を持つ。
クロウの機械腕とやや似た形状。
注射器のような器具で体内に直接注入するという特異な方法で移植。
移植したと同時にホワンの失われた視力を即座に回復。
整形された顔面を元の素顔に戻した。
空間の断裂を操る能力を手に入れた。
完全体と化したグリーンをも一蹴するほどの力を発揮した。
完全体はマッドハッターを全体的に鋭利化させたような細身の人型。
全身にブレードのような突起物が突き出している。
このブレードからも空間の断裂を作り出す事が可能。
チェシャ猫と同じく、より広範囲に大量の空間の断裂を放射する事が可能。
奥の手もまたグリーンと同じ「魔剣アンサラー」である。
両腕のありとあらゆる部位からブレードを展開。
僅かの隙間も無いほどの高密度の空間の断裂の壁を発射する。
グリーンのそれとは似て非なる技となっている。
★ハインツARMS(正式名称不明)
モデュレイテッドARMS部隊副隊長のハインツに移植されたARMS。
ホワンのものによく似た鋭い爪が付いた格闘型。
引き裂いた獲物の数は涼達より多いと豪語する。
通常形態時には伸縮自在である。
それ以外に特殊な能力は持たないと思われる。
完全体では四本の腕を持つ多足型となる。
ビルの外壁などを駆け回る。
昆虫等を思わせる形態。
攻撃方法も砲撃や光の鞭を操るなど手数が増える。
一時は満身創痍のホワイトラビットを追い詰めた。
戦闘によるダメージとリミッター開放による侵食現象の為か崩壊寸前。
ホワイトラビットの発光による攻撃で敗れ去った。
■その他(モデュレイテッドARMS部隊)
格闘型は涼のジャバウォックを思わせる手甲型。
隼人のナイトと似たブレード型等が確認されている。
後者はブレード部分を鞭のようにしならせる事も可能。
砲撃型も何体かは確認できるが詳細不明。
武士のものに似た脚部の高速移動型も存在。
飛行可能かは不明。
圧縮空気を噴かす描写が見られた。
恵と同じ戦術偵察型もおり同じく女性である。
完全体における姿、能力は多岐に渡る。
長く伸びた頭部を持つ砲撃型。
腕部に多段レーザー砲が搭載された人型。
口から火炎放射を発射するジャバウォックに似た者。
両腕がブレード化した芋虫型。
飛行能力を持ち腕部からレーザーを発射する悪魔型。
鳥類型。
確認できるだけでも相当の種類がいる。
いずれもARMS殺しをもってしても一撃では倒れない。
最終的にはホワイトラビットによって全滅させられる。
彼自身にも再生が追いつかないほどの深手を負わせた。
■詳細不明(ARMS)
★バンダースナッチ(神獣)
カツミの体内でコアが生成された特殊なARMS。
オリジナルARMSと同様、自我がある。
“黒いアリス”の「憎悪」と「絶望」がプログラムされている。
「プログラム・ジャバウォック」に替わる「プログラム・バンダースナッチ」の要。
“滅びの神獣”。
最終形態の外見はジャバウォックに酷似。
肩が尖っている。
体色が白い。
「ナノマシン散布型」。
空気中の窒素を散布したナノマシンで液体に変え、
周囲数kmを絶対零度に近い極寒冷地にすることができる。
熱量を操る存在。
炎を操るジャバウォックとは対照的な能力。
■組織
■エグリゴリ
巨大な軍産複合体を背景とする秘密結社。
世界中にそのネットワークを張り巡らせている。
アメリカの軍部、軍需産業が主体。
公開実験にはアメリカ国防長官も招かれていた。
アメリカ大統領にとってもむやみにエグリゴリに触れるのはタブー。
ケネディは、エグリゴリの存在を世間に公開しようとしたために
暗殺されたことをほのめかすくだりがある。
第二次世界大戦終結直後。
ナチスや旧日本軍の技術も取り入れられる。
「プロジェクト・ARMS」が開始。
サイボーグ、超能力者、ミュータントは、
ARMS研究の一環として非人道的な人体実験を繰り返すことによって生み出された。
兵器とされた彼らを各国政府、軍部に提供。
見返りに研究への支援を受けていた。
その名の由来は、エノク書にて禁断の知識と技術を人間に与えた堕天使エグリゴリ。
★キースシリーズ
エグリゴリが人類の進化とプログラムの実行のため開発したクローンチャイルド。
ARMS適応因子が含まれている。
オリジナルは科学者キース・ホワイト。
エグリゴリで絶大な権力を握る。
本来は善良な心を持つ者が多かった。
無機質な研究施設の環境で育つ。
ARMS計画のプログラムによって運命を捻じ曲げられた。
冷酷さや傲慢さ、自己中心的な性格の者が目立つ。
皆自分を縛るプログラムから解放され、自由になることを求めている。
現在一部を除いて4人のキースシリーズが、エグリゴリの指導的地位にある。
組織を支配。
表向きには死亡したホワイトの後継者。
★最高幹部会
エグリゴリの意志を握り、命令を下す執行部。
戦後間もない頃。
組織の発足当初は科学者、軍人、政治家、企業家など
アメリカ政財界の大物達によって構成されていた。
1970年代末。
キース・ブラックのクーデターによって最高幹部は全て抹殺される。
最高幹部会はキースシリーズが占める。
長兄のブラックがエグリゴリを統治。
★X-ARMY(エグザミィ)
エグリゴリの実験部隊。
遺伝子改造や投薬により超能力や常識を越えた身体能力を付与された者、
先天的にそのような能力を持つ人間を集めた。
「レッドキャップス」完成後。
全員処分。
ユーゴーとキャロルの2人だけが生き残った。
★レッドキャップス
百戦錬磨(を謳われた)の超人部隊。
「不死身の体」「千里眼」「テレパシー」の能力を付与して作られた
クローン少年の体に、年老いた傭兵の脳を移植することで実現。
藍空市におけるオリジナルARMSの捕獲作戦「スナーク狩り」において
数多くの致命的な欠陥を露呈。
最後は過剰成長が生む急激な老化に対する制限が切れ、急激に老化し自滅。
結局は使い捨てだった。
★イプシロン・フォース
エグリゴリの戦闘部隊。
別名、虐殺部隊(ジェノサイド・フォース)。
「プログラム・バンダースナッチ」発動後。
キース・ホワイト達に生贄として見殺しにされる。
★高速機動隊
戦闘サイボーグ。
「高速戦闘サイボーグ」「高機動型サイボーグ」などとも表される。
人間の肉眼では全く捉えられない亜音速で移動・行動する。
ARMSをも切り裂ける超振動ナイフを装備。
頭部全体を包むヘッドギアが特徴的。
イプシロン・フォースなどエグリゴリの部隊に所属。
シンプルな強さ。
中盤以降最高の噛ませ犬としてしばしば登場。
★アサイラム
絶海の孤島にある収容所。
表向きは医療施設。
精神病患者や社会に適応できないとされた者達を集めた。
実態は研究施設。
エグリゴリが在野の先天的に特殊能力を持つ者や、
特殊な遺伝子を持つミュータントを集めて収容した。
表の世界で何らかの問題を起こしたためか、強制的に拉致されて集められたと思われる。
エグリゴリの研究の実験サンプル。
エグリゴリの工作を請け負うエージェント。
作中に登場した収容者。
コウ・カルナギ、ラヴィニア・ウェイトリー、ジェームズ・ホワンの3人。
★ネクスト
アンドロイド。
「プログラム・ジャバウォック」において、ヒトが絶滅した後に地球を支配する予定。
従来のサイボーグと違い、血液の必要な「脳」が無い。
デジタル化した記憶を移植した高性能コンピュータを頭の中に搭載。
バックアップがあれば同じ記憶のネクストをいくらでも作れる。
超振動発生装置。
あらゆる物体をARMSの再生能力ですらも追い付かないほどに粉砕可能にする。
亜音速走行用脳内アクセラレーター。
高速移動を可能にする。
移植されている記憶は、クラーク・ノイマンのものと、
ドクター・グラハムの実の息子であるヒューイのもの。
★モデュレイテッドARMS
「プログラム・バンダースナッチ」において、
ヒトが絶滅した後に地球を支配する予定のモデュレイテッドARMS移植者。
リーダーはホワン。
彼以外は精神的な面で脆さを持つ。
戦場での戦闘経験が豊富であるとされていた。
油断と慢心を助長させる要因となっていた。
成長した主人公達に対抗しきれず。
打ちのめされた後にホワンに捨て駒にされる。
人として生きられない体のまま、戦いに敗れて死亡。
■ブルーメン
キース・ブルーによって結成された反エグリゴリ組織。
エグリゴリの被害者やエグリゴリを憎む者達を集めた。
世界各地に支部がある。
エキスパート集団。
戦士、工作員、科学者、技術者などあらゆる分野において、
エグリゴリに対抗しうる優秀な能力を持った者が集まった。
FBIの中にもメンバーがいた。
組織規模はエグリゴリに及ばず。
鐙沢村に極秘の研究施設がある。
高槻涼を始めとする4人のオリジナルARMS適合者が産み出された。
小隊名は「セルリアン」や「コバルト」など、青にまつわる名前になっている。
★ドラッケン
ブルーメンの戦闘サイボーグ部隊。
隊長はヨハン・ホルスト。
エグリゴリからの離反部隊。
無敵部隊として恐れられていた。
戦闘サイボーグとしては旧式。
交換部品も戦死した仲間の体から補充するしかない。
実力は本物。
最新鋭の体を持つはずのイプシロン・フォースのサイボーグ部隊を一撃で葬り去る。
■チャペルの子供たち
妊婦を通して胎児に特殊な投薬をする「チャペル計画」。
それにより生み出された、天才少年たち。
計画そのものはエグリゴリの初期から立案。
テリィングハーストの「胎児の脳細胞の発達」に関する研究論文が元。
1960年代。
その計画は実行に移される。
「アリス」がその最初の子供として誕生。
生まれて数か月で言葉を喋る。
数年で大学を卒業できるほどの頭脳を持つ。
当初は一般社会で暮らしていた。
ボーエン兄弟の起こした事件により、エグリゴリは子供達の回収を決定。
彼らの親はエグリゴリの裏工作によって金銭的に追いつめられ、
己の子供をエグリゴリに売り渡す。
集められた子供達はエグリゴリのための研究に勤しむ。
エグリゴリが廃棄を決定した実験部隊”猟犬(ハウンド)”部隊を手に入れ再強化した。
アザゼル研究のため彼らが集められていたギャローズ・ベルに主人公達が立ち寄った。
オスカー・ブレンテンをリーダーとしてエグリゴリに反旗を翻す事を決定。
オリジナルARMSを捕獲せんと”猟犬(ハウンド)”部隊をけしかける。
反乱がエグリゴリに察知されていた。
主人公達に降伏、和解。
★猟犬(ハウンド)部隊
元はエグリゴリによって試験的に作られた強化人間(ブーステッドマン)部隊。
廃棄処分されるところをチャペルの子供達に見込まれる。
さらなる再強化を施される。
獣のごとき反射神経・運動神経と視聴嗅覚を持つ。
群れで狩りをする肉食獣のごとく統制の取れた連係プレイをする。
それらの超感覚にともなうアドレナリンの過剰分泌で、
一歩間違えば廃人になるリスクも負っている。
当初は主人の命により主人公達と戦う。
主人の「チャペルの子供達」のリーダーであるオスカーを巴武士が救う。
主人共々降伏、和解。
主人公達との戦いに次いでキース・グリーン率いるヘリ部隊の待ち伏せにより大打撃を受ける。
後半で復活。
ブルーメンと共に「プログラム・バンダースナッチ」を
阻止するためキース・ホワイトやエグリゴリの残党と戦う。
■アニメ
タイトルは『PROJECT ARMS』。
第27話より舞台をアメリカに移す。
『PROJECT ARMS The 2nd Chapter』
(プロジェクト アームズ ジ・セカンド・チャプター)として
セカンドシーズンが放送された。
2007年10月まで続いた。
テレビ東京の小学館作品原作深夜アニメ枠作品の第1号。
BSジャパンでもネットされた。
DVDは、全14巻。
オンエア時と異なるSPECIAL EDIT版。
VOL.1~Vol.7
ノートリミング・ワイドスクリーン版。
Vol.8~Vol.14
★特徴
ニューヨーク編は大幅に話を省略。
原作の全ストーリーを1年で放送するのは無理であるため。
アニメ版はここで完結。
DVD版の特典。
バンダースナッチ編の前半「『影響』インフルエンス」が製作され収録。
作者特有の劇画的な表情や影のつき方が印象的。
作画監督により絵のタッチの変わり方が大きい。
原作の特徴である流血や人体切断シーンは極力控えられている。
武士のARMSが21話では第一形態になってしまっている。
22話では第二形態に戻っている。
レッドキャップス戦やキースシリーズの描かれ方が変わっている。
カリヨン要塞は都市の中心から海上に変更。
ジャバウォックが街中で暴れる様は見られない。
最終話はほとんど総集編。
★スタッフ
原作:皆川亮二(小学館「週刊少年サンデー」)
原作協力:七月鏡一
企画:植田文郎、岩田圭介
エグゼクティブプロデューサー:加藤俊三
監督:高谷浩利(前期)、亀垣一(後期)
シリーズ構成:吉永亜矢
キャラクターデザイン:佐藤正樹
美術監督:東潤一
色彩設計:海鉾重信
美術設定:成田偉保
撮影監督:白尾仁志
編集:岡田輝満
音響監督:浦上靖夫
音楽:池田大介
音響効果:横山正和
プロデューサー:東不可止、吉岡昌仁
アニメーション制作:東京ムービー
製作:テレビ東京、トムス・エンタテインメント
★主題歌
オープニングテーマ
「Free Bird」
作詞:舩木基有 / 作曲:岩井勇一郎 / 編曲・歌:New Cinema 蜥蜴
(1~13話)
「Breathe on me」
作詞:舩木基有 / 作曲:岩井勇一郎 / 編曲・歌:New Cinema 蜥蜴
(14~26話)
「TIME WAITS FOR NO ONE」
作詞:WAG、徳永暁人 / 作曲:徳永暁人 / 編曲・歌:WAG
(27~52話)
エンディングテーマ
「Just wanna be」
作詞・歌:WAG / 作曲・編曲:徳永暁人
(1~13話)
「call my name」
作詞:AZUKI七 / 作曲:中村由利 / 編曲:古井弘人 / 歌:GARNET CROW
(14~26話)
「Timeless Sleep」
作詞:AZUKI七 / 作曲:中村由利 / 編曲:古井弘人 / 歌:GARNET CROW
(27~40話)
「終わらない夢の中で」
作詞・作曲・歌:PROJECT ARMS / 編曲:project-B
(41~52話)
★PROJECT ARMS(バンド)
番組限定で主題歌を歌うバンドが組まれた。
GIZA studioからシングルを一枚出している。
★ディスコグラフィー
1stシングル
発売日:2002年3月13日
タイトル:終わらない夢の中で
収録曲:終わらない夢の中で / Friend’s
★各話リスト
話数:1
サブタイトル:『共振』 バイブレーション
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:高谷浩利
演出:西本由紀夫
作画監督:岩井優器
話数:2
サブタイトル:『発動』 トランス
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:高谷浩利
演出:元永慶太郎
作画監督:清水貴子
話数:3
サブタイトル:『悪夢』 ナイトメア
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:高谷浩利
演出:いとがしんたろー
作画監督:本橋秀之
話数:4
サブタイトル: 『迎撃』 インターセプト
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:山内重保
演出:花井信也
作画監督:日向正樹
話数:5
サブタイトル:『反撃』 カウンターアタック
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:まつぞのひろし
演出:岡崎ゆきお
作画監督:江角涼子
話数:6
サブタイトル:『瞬撃』 フラッシュ
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:後藤圭二
演出:喜多幡徹
作画監督:をがわいちろを
話数:7
サブタイトル:『共闘』 トラスト
脚本:宮下隼一
絵コンテ:亀垣一
演出:いとがしんたろー
作画監督:清水貴子
話数:8
サブタイトル:『異郷』 ストレンジャー
脚本:宮下隼一
絵コンテ:みくりや恭輔
演出:みくりや恭輔
作画監督:大阪竹志
話数:9
サブタイトル:『魔境』 イリュージョン
脚本:宮下隼一
絵コンテ:桜美勝志
演出:松園公
作画監督:佐藤道雄
話数:10
サブタイトル:『魔獣』 ジャバウォック
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:西本由紀夫
演出:西本由紀夫
作画監督:青木真理子
話数:11
サブタイトル:『覚醒』 エヴォリューション
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:高谷浩利
演出:玉川達文
作画監督:中谷誠一
話数:12
サブタイトル:『鼓動』 ビート
脚本:宮下隼一
絵コンテ:原博
演出:花井信也
作画監督:日向正樹
話数:13
サブタイトル:『組織』 ブルーメン
脚本:宮下隼一
絵コンテ:岡崎ゆきお
演出:岡崎ゆきお
作画監督:中島ちゅうじ
話数:14
サブタイトル:『慈雨』 ウエルカムレイン
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:増井壮一
演出:いとがしんたろー
作画監督:をがわいちろを
話数:15
サブタイトル:『魔宴』 ショータイム
脚本:宮下隼一
絵コンテ:今掛勇
演出:下司泰弘
作画監督:石川晋吾
話数:16
サブタイトル:『魔王』 セイタン
脚本:宮下隼一
絵コンテ:みくりや恭輔
演出:みくりや恭輔
作画監督:大阪竹志
話数:17
サブタイトル:『降臨』 ヘブン
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:亀垣一
演出:亀垣一
作画監督:清水貴子
話数:18
サブタイトル:『業火』 ゲヘナ
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:原博
演出:花井信也
作画監督:日向正樹
話数:19
サブタイトル:『狩場』 スナ―クハント
脚本:宮下隼一
絵コンテ:岡崎ゆきお
演出:岡崎ゆきお
作画監督:江角涼子
話数:20
サブタイトル:『危機』 クライシス
脚本:宮下隼一
絵コンテ:亀垣一
演出:いとがしんたろー
作画監督:岩井優器
話数:21
サブタイトル:『希望』 ウィッシュ
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:みくりや恭輔
演出:みくりや恭輔
作画監督:大阪竹志
話数:22
サブタイトル:『騎士』 ナイト
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:高谷浩利
演出:久保山えい一
作画監督:をがわいちろを
話数:23
サブタイトル:『白兎』 ホワイトラビット
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:原博
演出:花井信也
作画監督:日向正樹
話数:24
サブタイトル:『猛毒』 ヴェノム
脚本:宮下隼一
絵コンテ:西本由紀夫
演出:西本由紀夫
作画監督:岩井優器
話数:25
サブタイトル:『審判』 ジャッジメント
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:玉川達文
演出:玉川達文
作画監督:玉川達文
話数:26
サブタイトル:『邂逅』 フライ
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:高谷浩利
演出:松園公
作画監督:清水貴子
話数:27
サブタイトル:『遠来』 アライヴ
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:亀垣一
演出:亀垣一
作画監督:谷口守泰
話数:28
サブタイトル:『猟犬』 ハウンド
脚本:宮下隼一
絵コンテ:山内重保
演出:いとがしんたろー
作画監督:をがわいちろを
話数:29
サブタイトル:『闘士』 ハンター
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:細田雅弘
演出:池田重隆
作画監督:日向正樹
話数:30
サブタイトル:『信頼』 リンク
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:みくりや恭輔
演出:みくりや恭輔
作画監督:大阪竹志
話数:31
サブタイトル:『来襲』 ハーキュリー
脚本:宮下隼一
絵コンテ:松園ひろし・西村純二
演出:久保山えい一
作画監督:清水貴子・谷口守泰
話数:32
サブタイトル:『孵化』 インキュベーション
脚本:宮下隼一
絵コンテ:山内重保
演出:いとがしんたろー
作画監督:岩井優器
話数:33
サブタイトル:『火神』 マーズ
脚本:大河内一楼
絵コンテ:西村純二
演出:岡尾貴洋
作画監督:宮繁之
話数:34
サブタイトル:『鳥篭』 カナリア
脚本:大河内一楼
絵コンテ:原博
演出:池田重隆
作画監督:日向正樹
話数:35
サブタイトル:『静寂』 サイレント
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:亀垣一
演出:いとがしんたろー
作画監督:をがわいちろを・谷口守泰
話数:36
サブタイトル:『奔流』 ストリーム
脚本:宮下隼一
絵コンテ:松園公
演出:いとがしんたろー
作画監督:岩井優器
話数:37
サブタイトル:『前進』 フォワード
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:細田雅弘
演出:みくりや恭輔
作画監督:桜井木ノ実
話数:38
サブタイトル:『昏睡』 コーマ
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:西村純二
演出:フモトアイ
作画監督:中屋了
話数:39
サブタイトル:『火水』 エレメント
脚本:宮下隼一
絵コンテ:原博
演出:池田重隆
作画監督:日向正樹
話数:40
サブタイトル:『復活』 リバース
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:亀垣一
演出:亀垣一
作画監督:本橋秀之
話数:41
サブタイトル:『離反』 ドラッケン
脚本:宮下隼一
絵コンテ:松園公
演出:久保山えい一
作画監督:をがわいちろを・谷口守泰
話数:42
サブタイトル:『誕生』 アリス
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:松園公
演出:みくりや恭輔
作画監督:桜井木ノ実
話数:43
サブタイトル:『転回』 ターン
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:山内重保
演出:いとがしんたろー
作画監督:をがわいちろを
話数:44
サブタイトル:『幻境』 アルカディア
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:原博
演出:池田重隆
作画監督:日向正樹
話数:45
サブタイトル:『戦場』 キリングフィールド
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:松園公
演出:久保山えい一
作画監督:本橋秀之
話数:46
サブタイトル:『要塞』 フォートレス
脚本:宮下隼一
絵コンテ:山内重保
演出:いとがしんたろー
作画監督:をがわいちろを・谷口守泰
話数:47
サブタイトル:『交錯』 ジャンクション
脚本:玉井☆豪
絵コンテ:松園公
演出:みくりや恭輔
作画監督:桜井木ノ実
話数:48
サブタイトル:『人間』 ヒューマン
脚本:玉井☆豪
絵コンテ:松園公
演出:久保山えい一
作画監督:石川晋吾
話数:49
サブタイトル:『黙示』 リベレイション
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:原博
演出:池田重隆
作画監督:日向正樹
話数:50
サブタイトル:『世界』 アニムス
脚本:宮下隼一
絵コンテ:亀垣一
演出:いとがしんたろー
作画監督:をがわいちろを・谷口守泰
話数:51
サブタイトル:『青空』 ブルーウィッシュ
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:亀垣一
演出:久保山えい一
作画監督:清水貴子・高谷浩利
話数:52
サブタイトル:『帰還』 ライフ
脚本:吉永亜矢
絵コンテ:亀垣一
演出:亀垣一
作画監督:をがわいちろを
★放送局
放送局:テレビ東京
放送期間:2001年4月7日~2002年3月
放送曜日・時間:土曜日 24:50~25:20
放送局:TOKYO MX
放送期間:2007年1月9日~2008年1月1日
放送曜日・時間:火曜日 18:30~19:00
■ゲーム
★『PROJECT ARMS』
2002年3月28日
発売元:バンダイ
プレイステーション2用ソフト
■用語
■ARMS
炭素生命体と珪素生命体のハイブリッド生命体。
人間の能力をより高みへと昇らせるために生み出された。
ナノマシン、厳密には金属生命体の細胞、の集合体。
ナノマシンを統括する力を持ったARMSのコアを人間に移植、
もしくは人間の体内でコアが生成されることで誕生。
人間を越えた能力。
怪我の治癒速度の向上。
一度受けた攻撃に対する耐性ができる。
その人間が元から持っている能力も引き上げられる。
ARMSのコア自体は心臓付近や頭部などに移植される。
移植後。
その人間の欠損部分を自らの細胞で補う性質がある。
補われた部分は普段は人間の体と全く変わらないよう擬態している。
戦闘時には使用者の意図に従い形を変える。
戦闘形態時、その身体は珪素をベースとした物質で構成されている。
炭素をベースとした地球上の生命体とは異なる。
金属の特性を持ち、硬度があり電気を通す。
分裂増殖、変形する。
人間を超えた高い運動能力を持つ。
基本的に精密機械と同様。
電撃を受けると機能が麻痺してしまう。
第一形態とは、ARMSの細胞で補われた部分が戦闘形態へ変形した状態。
その状態では変形した部分以外はほとんど生身の状態。
ナノマシンが全身を侵食することで再生能力、身体能力共に向上。
全身がARMS化して、
移植されたARMSに応じた独自の姿をとった状態を最終形態や完全体と呼ぶ。
より強大な力を使う。
ARMS同士が近くにいると、ARMSを移植された部分が振動する『共振』反応が起こる。
共振はARMSによって違う。
熟達すれば自らの共振波を抑制することも出来る。
通常の人間がARMSを移植されても、
短時間で全身が侵食され乾いた泥のように身体が崩れ去ってしまう。
ARMSに侵食を受けずに生き残れる遺伝子的な素質を持つ適合者の数は非常に少ない。
アル曰く1000万人に1人。
ARMSは触れた物体の組成を変える力を持つ。
時に人類の知る物理法則を超えた力を発揮する。
人間の“意思”や“願い”に呼応して力を生む。
適合者である人間やARMS自身の意思の力により能力向上や新しい力を得る。
ARMSの「母」たるアリス。
「不思議の国のアリス」を心の拠り所にしていた。
その影響でオリジナルARMSとアドバンスドARMSが
登場キャラクターをモチーフにした形態を持っている。
アリスは無機質な施設に閉じ込められてあらゆる自由と人権を奪われていた。
不思議の国で自由奔放に活躍する「アリス」は憧れの対象。
自身の理想像。
「ARMS」というネーミングはエグリゴリと同じくエノク書から由来するもの。
エノク書においてエグリゴリが人間に与えたとされる数多くの知識と
技術の中で、代表的なものに「武具の技術」がある。
エグリゴリによって作り出された人類を
新たなステージに導くこの生命体を「ARMS」(武器)と名づけた。
★オリジナルARMS
アザゼルがアリスを取り込んだ際に生まれた最初の4体のARMS。
アリスの意思を濃く受け継いでいる。
それぞれが四つに分かれたアリスの意思を象徴する固有の自我を持つ。
制御が極めて困難。
必ずしも移植者の意思で最終形態になれる訳ではない。
制御するには移植者の強い意思が必要。
ジャバウォックは通常形態時も含め突出した再生能力を持つ。
ナイトとホワイトラビットは再生に時間を要する場面が多い。
ジャバウォックと比較すると再生能力は低い。
エグリゴリでは初期のキースシリーズ十数人に移植を試みた。
全身を侵食されて全員死亡。
★アドバンストARMS
オリジナルARMSのような意思を持たないARMS。
アザゼル(アリス)から純粋なコアを取り出し自我の代わりにAIを植えられた。
エグリゴリが収集した異能力者の遺伝子や兵器を兵装として組み込まれている。
オリジナルとは違いコントロールが容易。
移植者の意思で自由に最終形態になることが可能。
再生能力にも優れている。
完全体にならずとも両腕を自在にARMS化。
ARMSを発現せずともある程度能力を使用することも可能。
★モデュレイテッドARMS
量産を前提に調整(モデュレイテッド)されたARMS達。
移植者の闘争心を喰らって姿形や機能を形成。
姿形は「アリス」の作品に出てきたキャラクターがモデル。
量産を前提に作られているため形態は第一形態止まり。
完全体になる能力自体はこのARMSにも備わっている。
一度完全体へ変化すると二度と元の人間の姿へは戻れなくなる。
普段はリミッターを設けてこの機能を抑制。
■アザゼル
ARMSの元となる群体のシリコン生命体。
宇宙から飛来した地球外生命。
見た目はただの隕石のよう。
意志を持ち、人の「心」に関心を示す。
今そこにある最も強く純粋な「想い」に惹かれ、姿と性質を変化させる。
複数存在。
作中では4つ確認されている。
モデュレイテッドARMSを除く全てのARMSは、
アリスを取り込んだカリヨンタワーの巨大アザゼルから生まれた。
名前の由来はエノク書に出てくるエグリゴリの首長「アザゼル」。
■ARMS殺し
ARMSのナノマシンを停止させるウイルスによって、
ARMSの超再生能力を無効にするプログラム。
ARMS殺しによって刻まれた傷は二度と癒すことができない。
ARMS同士の戦闘では絶大な効果がある。
ジャバウォックの爪、ナイトのミストルテインの槍、
ホワイトラビットが全身から放つ発光能力などに備わっている。
■ジャバウォックの爪
ジャバウォックの爪には「ARMS殺し」が宿っている。
時に精神シールドや空間の断裂など、様々な物を切り裂く力を発揮。
爪が本体から切り離された場合でも化石化しながら生きている。
回収した巌や、ARMS能力を一時的に失った涼が爪を使用していた。
■ギャローズ・ベル
アリゾナ州にある架空の町。
その名は、西部開拓時代に騎兵隊が捕らえた
ネイティヴ・アメリカンを絞首刑にし、
その際に鳴らす鐘で彼らを威嚇したことに由来。
チャペルの子供達とその親が住む。
この町を支配しているのは子供達。
親達は「自分たちを売ったクズ」と蔑まれながら怠惰な日々を送っている。
地下にはアザゼルと、主にそれを研究するためと思われる施設が存在。
涼達と連絡を取る予定だったブルーメンの連絡員が絞首刑にされている。
兜光一によって発見されている。
■カリヨンタワー
エグリゴリの総本部である超巨大高層ビル。
ニューヨークに所在する。
サイバネティクス技術の権威デューイ・グラハムの人格を元にしたAIが全システムを管理。
このビル自体が一つの非人間型サイボーグ。
デューイそのものと言ってもいい。
中枢部は地下。
アリスを取り込んだ巨大アザゼルもそこに存在。
■プログラム・ジャバウォック
アリスの「憎悪」がプログラムされたジャバウォックの移植者を憎しみの海に叩き込む。
ジャバウォックを暴走させる。
カリヨンタワーの巨大アザゼルと融合させる。
巨大な破滅の力(反物質)を生み出させる。
それにより地球環境を破壊しヒトを滅亡させる計画。
ヒトの滅亡後は、人間が持つ醜い欲を持たないアンドロイドの「ネクスト」が支配。
アザゼルと融合したアリスから「滅ぼせ」との
メッセージを受け取ったキース・ブラックの立てた計画。
■プログラム・バンダースナッチ
黒いアリスが産みだしたバンダースナッチを、
カリヨンタワーとは別の巨大アザゼルと融合させる。
その力を極大化。
地球環境を激変させヒトを滅亡させる計画。
ヒトの滅亡後は、「進化した人類」であるARMS移植者が地球を支配。
「進化」に執着したキース・ホワイトによる計画である。
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