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【被災を最小限に食い止めるために】熊本地震まとめ2

こんにちわ、katadsuketaiです。

続きをかきます。

いまだ余震が続く熊本地震。今回の一連の地震では、
本震の震源断層の周辺で地震が起こるだけではなく、

熊本、阿蘇、大分と連鎖的に
飛び離れた地域に地震活動が広がっています。

前震や本震のメカニズムは断層の”横ずれ型”とされていますが、
活断層はどのようにずれ、
地震活動はどのように広がっていったのか。

 

一般的に、大きな地震は”本震”が飛び抜けて大きく、
マグニチュードは最大の”余震”より1以上大きくなります。

神戸が特に大きな被害を受けた
阪神大震災では、本震がM7.3ですが、最大の余震は
本震の4分後におきたM5.2でした。

東日本大震災でも、本震がM9.0で、
茨城県沖で起きた最大余震はM7.6でした。

このように大きな本震の後に、小ぶりの地震が
多数続いて起きる場合は、『本震・余震型』と呼ばれます。
大半の地震がこの型に当てはまります。

しかし、ときどき本震のマグニチュードに
近い余震が起きるケースがあります。
2004年の新潟県中越地震の場合がそうです。

このときは本震がM6.8でしたが、
余震がM6.5、6.3、6.1、6.0と本震のマグニチュードと
近い地震がいくつか起きました。

こういう場合は、本震・余震型とは言わず、
『群発型』と呼んでいます。

このほかに、最初にやや小さい地震が起き、
その後に最大の地震、本震が起き、余震が続く場合もあります。
このような場合は、『前震・本震・余震型』と呼ばれています。

実は東日本大震災はこの型でした。

ただ前震の中で3月9日に起きた
最大地震はM7.3と大きいものでした。

そのため、これが前震であとにもっと大きな地震が
続いて起きると考える人は多分いませんでした。

今回の熊本地震も、M6.5(当初6.4)の地震が起きた後、
その2時間37分後にM6.4(当初6.1)の地震が起きました。

その時点で、群発型の活動か??と思った
研究者も多かったと思います。

前震かも知れないと考える人も中にはいたかも知れませんが、
これが前震活動だと推定出来る根拠はありませんでした。

残念ながら、今の学問のレベルでは起きている地震活動が
前震であると断定できる手法はありません。

そして、最初の地震から約28時間後の16日午前1時25分ごろに
M7.3の地震が最大前震の北西側で起きました。本震です。

前震は「オレが前震だよ」と言って起きてくれるわけではないので、
起きた地震で区別することは出来ません。

この地震では、関東地方を含め山形県までの
広範囲にわたり有感地震になりました。
韓国でも釜山や済州島で有感でした。

この地震の震源断層は、長さは約30kmで
熊本市と嘉島町(かしままち)の直下から東は阿蘇山麓まで達し、
北側の地盤が南側の地盤に対して東へずれる右横ズレ断層でした。

これは阿蘇外輪山の西側斜面から
熊本市の南部を北東から南西へ横切り、

宇土(うと)半島の先端に至る布田川(ふたがわ)断層帯と
呼ばれる活断層に地表で一致していました。

断層面は、北側へ約80°で傾斜し、
その面上で最大約3.5mのズレが生じたと推定されています。

観察された地表でのズレは最大で
約2mに達したと報告されています。

一方、M6.5の最大前震は、布田川断層の途中の益城町から
南西へ分岐した日奈久(ひなぐ)断層帯の
一部の活断層が右横ズレをおこしたものです。

ちなみに右横ズレ断層とは、断層を境にして自分が手前に立ち、
相手が断層の向こう側に立っていたとき、
断層のズレがおきたとき、相手が右側へ移動した場合です。

反対に相手が左側へ移動すると、
断層は左横ズレ断層になります。

このため、震源断層の真上に位置した
益城町では震度7という非常に激しい震動でした。

日奈久(ひなぐ)断層帯は、
南西方向に延び八代海南部に至ります。

布田川断層と日奈久断層の位置関係は、
カタカナの”イ”の文字を右に少し回転させたような配置で、

縦棒が日奈久断層にあたります。
どちらも右横ずれの動きをしています。

M7.3の本震後、地震活動が震源断層周辺の
余震活動だけでなく、飛び離れた地域まで広がりました。

一つは、本震の震源断層の北東延長にあたる阿蘇市です。
本震から約1時間半後の16日午前3時03分ごろに
M5.8の地震が阿蘇市直下で起き、震度5強が観測されました。

そのわずか約50分後に産山(うぶやま)村直下で
同じくM5.8の地震が起きました。

これらは、本震との相乗作用もあって
阿蘇地方に大きな地滑り被害をもたらしてしまいました。

地震活動の拡散はこれだけに収まらず、
阿蘇地方の地震の約4時間後に、九重火山や

1975年大分県西部地震(M6.4)の震源域を飛び越え、
大分県湯布市直下でM5.4の地震が起きました。
こちらも最大震度5弱が観測され、被害をもたらしました。

このように本震の余震域から連続して広がるのではなく、
飛び離れた場所に地震活動が誘発された例は
余りなく、非常に珍しいことです。

余震活動は南西側へも広がり、
宇城市で16日午前1時30分ごろにM5.3の余震が起きました。

もっと小さな地震は八代(やつしろ)市にも広がり、
水俣市の沖でも起きました。

余震の回数も日本の内陸および沿岸で
近年発生した地震の中では特に多く、
最多だった2004年中越地震を上回りました。

これは群発的だった前震群と本震が別の断層で起きている上、
阿蘇地方の地震活動、大分県の地震活動と
離れた場所の地震活動を引き起こしたので、
合計して回数が多くなっています。

そして、2004年中越地震の例では、
本震から2か月余り経っても
M5.0の余震が起きています。

震源域から少し離れた場所では
約十ヶ月経ってM5.0の地震が起きています。
ですから今回もまだしばらく注意が必要です。

現在進行形のまま続きます。

 

【被災を最小限に食い止めるために】熊本地震まとめ
【被災を最小限に食い止めるために】熊本地震まとめ3

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