【被災を最小限に食い止めるために】熊本地震まとめ3
こんにちわ、katadsuketaiです。
続きをかきます。
九州の内陸で起きた地震で過去最大として知られているのは、
1911年に起きたM7.1の桜島地震です。
ただ、これは大正の桜島噴火に伴ったものなので
やや他の地震と性格が異なるものです。
沿岸部に起きたものとしては、
2005年のM7.0福岡県西方沖地震です。
すると、今回の熊本地震は、
過去最大の”内陸地震”であったわけです。
これを見ると九州内陸直下で
M7を超える地震は今回が初めてです。
この地震によって火山噴火が誘発することを
心配される方もおりますが、
これまでの九州内陸地震の直後に
火山噴火が誘発されたことはほとんどないです。
例外的に1922年12月8日M6.9橘湾の地震の約一ヶ月後に
阿蘇山の噴火が起きたことがあるくらいです。
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ただ、今回の地震は、内陸で過去最大の
マグニチュードの地震であったことと、
震源断層が阿蘇の外輪山まで達しており、
これほど火山の近くで大きな地震が起きた例は少ないので、
その影響ははっきりと分からないところもあります。
実際のところ阿蘇山は噴火してしまいましたが
規模が小さい上に水蒸気爆発と考えられておりますね。
また内陸直下型地震の特徴の一つとして、
地面にかかる加速度が大きかったことがあります。
地震の時に建物や橋などの物体にかかる力は、
その物の重さに加速度を掛算したものになります。
つまり加速度が大きいほど、そのものに大きな力がかかって、
場合によっては倒壊したり破損したりするのです。
幡再の活動でたびたび訪れる高野台に移動しました。
地震の土砂崩れで潰された家屋はまだ手付かずのままです。#幡再 #熊本地震 pic.twitter.com/w9TKBbUaVA— 幡ヶ谷再生大学[復興再生部] (@re_birth_univ) 2016年11月16日
今回の益城町での加速度も1,580ガルを記録しています。
かつては”重力の加速度”である980ガルを
超える地震動はあるわけがない、と思われていたのですが、
岩手宮城内陸地震(2008年、M7.2)や
新潟県中越地震(2004年、M6.8)をはじめ、
各地に起きた内陸直下型地震では、軒並み980ガルを超えて、
大きいものは4,000ガルを超えたものもあります。
980ガルを超えるということは、たとえば地面の上にある
石が飛び上がることを意味します。
つまり、大変な加速度なのです。
実は、各地の原子力発電所は、
ここまでの加速度を想定していないのです。
恐いですね~~。
いままでの設計基準ではせいぜい500~700ガルなので、
それを超える地震の加速度に襲われたときに、
いったい何が起きてしまうのかがとっても心配です。
大丈夫なのか~原発、続きます。
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