B’z稲葉浩志も聞き惚れた?昭和元禄落語心中アニメ化で古今亭志ん朝がいま自分の中で熱い!
こんばんは、ゆこです。
今日は落語家・3代目 古今亭志ん朝さんについて調べてみました。
B’zの稲葉浩志さんも昨年は落語に聞き惚れていたそうですよ?
B’z稲葉浩志さんが2015年聞き惚れたDVD!3代目 古今亭志ん朝とは?
B’zの稲葉浩志さんのNewシングルも1月13日に発売され
Amazonから購入
楽天から購入
稲葉浩志さんのソロツアーも始まってますが
稲葉ファンの皆さんはライヴに参加されたんでしょうか?
ライヴはさておき^^;
B’zの新しいファンクラブ会報が届いたので読んでいたら
B’zの稲葉さんと松本さんが愛用していたモノたち
「2015年 ITEM of the YEAR」のなかに
「落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上・下」が!
Amazonから購入
楽天市場から購入
ちょうどTBSの深夜アニメ「昭和元禄落語心中」を見て落語に興味を持ち
Youtubeで落語を探していた矢先でしたので
B’zの稲葉浩志さんが会報で
「声の調子に聞き惚れ、仕草に見とれ、一席が終わるとテレビの前でも拍手したくなります」
……と感想を書かれていた3代目 古今亭志ん朝さんの落語。
Amazonから購入
楽天市場から購入
3代目 古今亭志ん朝さんとは、いったいどんな方だったのでしょうか?
古今亭志ん朝は現在空位!3代目 古今亭志ん朝ってどんな人?
ご存じの方も多いかと思いますが
「古今亭志ん朝」は個人のお名前ではありません。
東京の落語の名跡(みょうせき)(※)となります。
※家制度と密接に結びつき、代々継承される個人名。もしくは家名(名跡Wikipediaより)
落語家のみならず、歌舞伎俳優でもニュースなどでたまに見かけますよね。
「◯◯代目◇◇◇▼▼襲名」なんて見出し。
「◇◇◇▼▼」の部分が名跡ですね。
なので「3代目 古今亭志ん朝」も3人目に名を受け継いだ方です。
そもそも「古今亭志ん朝」は
「20世紀の落語界を代表する名人」
…と、称された5代目 古今亭志ん生の門下から生まれた名前でした。
初代 古今亭志ん朝は10代目 金原亭馬生(きんげてい ばしょう)さん。
父親が5代目 古今亭志ん生であり
3代目 古今亭志ん朝さんのお兄さんでもあります。
2代目は古今亭志ん一と名乗られた方が名跡を受け継ぎ、後に廃業されたようです。
そして3代目が2001年に亡くなられた3代目 古今亭志ん朝さん。
お父さんが落語家ということは
落語家の家で生まれ育ったんですね。
3代目 古今亭志ん朝・5代目 春風亭柳朝・5代目 三遊亭圓楽・7代目 立川談志
この4名で、東京における「落語四天王」と呼ばれ
同期の噺家さんの間では「東の志ん朝・西の枝雀(桂枝雀)」とも言われていたようです。
1938年3月に5代目 古今亭志ん生の次男として生まれた
3代目 古今亭志ん朝さん。
当初の夢は外交官だったそうで
独協高等学校でドイツ語を学んでいたという勉学少年。
ドイツは好きだったようで
落語家になってからも弟子を連れてドイツ旅行へ行っていました。
外交官という夢から、役者という夢に変わりますが
父・志ん生さんから
「歌舞伎役者は親が役者でないと上に行けないが、噺家は扇子一本で偉くなれる」
……と説得されて入門。
5年という異例のスピードで真打ちにまで出世しました。
すごいですね!
落語家の昇進については後述しますが
「前座」から「二ツ目」になるのは最低4年はかかります。
「前座見習い」から「前座」になるのは
師匠の判断ですので何年かかるかわかりませんし
「二つ目」から「真打ち」へ昇進するのは
3代目 古今亭志ん朝さんが
どれだけのスピードで出世されたかがエピソードからうかがい知れます。
同時に3代目 古今亭志ん朝さんは同業者からの評判も高く
8代目 桂文楽さんが、父・志ん生さんへ
「圓朝を襲名できるのはこの人(志ん朝)」と言い
7代目 立川談志さんは、志ん朝さんの晩年に
若い頃はタレントとして、また喜劇俳優としても活動し
CMにも多く出演していたようですが
後年はテレビ出演を控え、落語家としての活動をメインにしていました。
独演会を行えばチケットはすぐに完売するほどで
古典芸能である住吉踊りを復活させた方でもあります。
寄席に来る方々だけではなく落語家たちにも
その才能を愛された3代目 古今亭志ん朝さん。
なるほどB’zの稲葉浩志さんが聞き惚れるのも無理のない話かもしれません^^
B’zファンは稲葉浩志さんの歌と松本孝弘さんのギターに聞き惚れますけどね~~♪
落語家の亭号は受け継がれるもの!落語家の階級とは?
2015年12月28日にTBS系列で
立川談春さんのエッセイ集「赤めだか」がドラマ化されましたね。
なかなかおもしろいな~と思いながら観つつ
さて、その落語家にはどうやってなれるのか?
そもそも落語家は広告などで募集している職業ではありません。
伝統芸能でもありますので、芸として習う必要があります。
まずは師匠を決めて弟子入りする必要があるわけです。
しかも「真打ち」と呼ばれる方でなければいけません。
「真打ち」でなければ弟子は取れない仕組みなのです。
弟子入りするにしても、知り合いのツテでお願いするとか
寄席の楽屋口で出待ちをする…など。
落語家の家に生まれれば、それだけでツテが生まれていますが
たいていはそうではないはずです。
なので、会える場所でお願いするしかないわけですね。
また、この師弟関係は一生涯の関係となりますので
寄席や落語会に足しげく通って師匠を見極める必要もありますよね。
入門の方法は人それぞれですが
とはいえ、誰でも弟子になれるわけではありません。
その人がどれだけ落語家になりたい熱意があるのか。
これを師匠は見抜くために動きます。
なので、一度ダメだったからといって諦めたらアウトです。
なりたいのであれば何度でもお願いする。
まずは、この覚悟が必要です。
師匠に認められたら門下生として働くことになりますが
これが厳しい!
まずは「前座見習い」となって
- 師匠(もしくは兄弟子)のかばん持ち
- 師匠宅での雑用
- 前座となるための修行(落語の稽古・鳴り物の稽古・着付けや着物のたたみ方など)
これらを毎日行います。
昔は住み込みで師匠宅の家事や身の回りの世話をしていたようですが
最近は通いもあるようです。
見習いの間は寄席の楽屋にもあがることはできませんし
落語協会に名前も登録されません。
また休日もほとんどありません。
「前座見習い」から「前座」へ昇進するのは師匠の判断によりますので
認められなければ何年も「見習い」のまま、ということになります。
しかし「前座」になると楽屋に上がれるようになり
寄席の仕事も担当するようになります。
これを「前座修行」と呼ぶそうで
- 「めくり」と呼ばれる出演者の名前の札の準備
- 太鼓などの鳴り物の演奏
- 「開口一番」と呼ばれる最初の一席を担当
これらを行います。
ですが「前座」でもまだ一人前ではなく
師匠の身の回りの世話や家事を続けます。
「前座見習い」の頃よりも仕事が増えるので忙しくなりますし
休日は余一のみ(31日のある月(大の月))の31日のみとなります。
年7回しかないんですね~~。
しかも見習い・前座の間はお給金が出ません。
前座になれば雑用をした分の小遣いがもらえますが
基本的にお給金はないのです。
その代わりといってはなんですが
住み込みであれば寝るところと食べることには困りません。
これは、考え方次第ですね^^;
イメージとしては、↑こんな感じ?
地道に「前座」として修業を重ねて4年ほど経つと
「二つ目」になります。
「二つ目」になれば寄席の番組(プログラム)に名前が載り、高座に上がります。
プログラムの二番目に高座へ上がるので「二つ目」と呼びます。
師匠の身の回りの世話がなくなり楽屋の仕事もなくなります。
これまで着流ししか許されなかった着物も
紋付を着て、羽織と袴の着用が許されます。
ですが、楽屋へ入ることも減りますので
高座の仕事も減るようです。
自己責任で仕事を探して高座にあがらなければならず
お客様を楽しませるために噺の練習もしなければなりません。
師匠の身の回りの世話などがなくなるために時間ができますが
それゆえに、ついだらけてしまうのも二つ目の時期だそうです。
およそ10年ほど「二つ目」として修業を重ねると
晴れて「真打ち」へと昇進します。
「真打ち」になれば寄席の番組で最後に出演する資格を持つことができ
弟子を取ることも可能になります。
落語家になるならば最終的に目指す地位ではありますが
ここがスタートだと言う噺家さんもおられるそうです。
有名な落語家さんは現代も数多くおられますが
3代目 古今亭志ん朝さんも5年という異例の早さとはいえ
この流れを突き進んでこられたのですね。
Amazonから購入
楽天から購入する
ちなみに歌舞伎は「屋号」ですが、落語は「亭号(ていごう)」といいます。
この亭号、ビックリするほど数多いです^^;
そういえば大御所タレントの明石家さんまさん
この「明石家」も亭号です。
明石家さんまさんは、落語家を目指して2代目 笑福亭松之助に弟子入りし
その師匠の勧めでタレントへ転向したというのは、わりと有名な話。
落語家に弟子入りして、お笑いタレントに転向した方
落語家でありながらお笑いタレントとしても有名な方って
調べてみると芸能界には多いんですよね。
近年では月亭方正さん(山崎邦正)や
桂三度さん(世界のナベアツ)など、落語家へ転向された方も。
こういう流れをみると
落語というものが古くからの日本の芸能として
日本に根付いている証のような気がします。
3代目 古今亭志ん朝さん。スタジオジブリの映画にも出演してた!
さて、B’zの稲葉浩志さんが聞き惚れたという3代目 古今亭志ん朝さん。
実は私も安定感がり、どこか聞く者を引き込ませる不思議な声が大好きで
3代目 古今亭志ん朝さんがナレーションを務めたスタジオジブリの映画を
声が聞きたくてつい観てしまい、かなりセリフも覚えてしまったほどです^^;
それがコレ↓
Amazonから購入
楽天市場から購入
「平成狸合戦ぽんぽこ」です!
おそらく落語好きな方でないと意識されてないと思います。
初めて映画を見たは「誰、この聞きやすい声の人?」
……とか、思っていましたが、そりゃ聞きやすいハズですよね。
だって噺のプロなんですから^^;
とにかく観客を引き込むといいますか
なんとも形容しがたい味があって
ふとしたときに映画を観たくなるんです。
「あ~ナレーション聞こう」って(笑)
不思議な魅力のある3代目 古今亭志ん朝さんの落語
youtubeでも観ることができますが、噺に限りがあるので
ぜひDVDでもご覧になってみてくださいね!^^
それにしても稲葉さん
落語研究会 古今亭志ん朝 全集[DVD]の上・下とか
合わせて5万円超える高いDVDをポンと買えるんだ……
この記事へのコメントはありません。