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「サザンアイズ最終話・最終回を勝手にネタバレしてみた」

ネットで話題

 

こんばんは、スマホクラブの きよてつ です。

今回の記事は「3×3EYES(サザンアイズ)」です

 

 

 

作者 高田裕三

出版社 講談社

ヤングマガジン増刊海賊版(月刊誌)
1987年12月14日号~1989年4月10日号(第一部)

週刊ヤングマガジン
1989年第9号~2002年第39号

1993年度第17回講談社漫画賞少年部門受賞。
『月刊ヤングマガジン』創刊
2010年1月号から3回に渡り「3×3EYES外伝 ユグドラシルのヤドリギ」前・後編、

「3×3EYES外伝 綾小路家の一日」掲載。
2011年7月号
「3×3EYESまったり日常編」掲載。

「三只眼吽迦羅(さんじやんうんから)」という三つ目の妖怪。
ヒロインのパイ。
彼女と一心同体の不死人「无(ウー)」となってしまった
藤井八雲と共に人間になるため冒険をする物語。
登場する妖怪の名前や設定が中国文化やインド神話がモチーフ。
チベットやインド等、日本以外のアジアが多く舞台になっている。

題名の由来は「三人の三只眼吽迦羅」という意味と「サザンオールスターズ」から。
掛け算の九九にもかかっていると思われる。

当初は増刊誌の連載からスタート。
人気が高かったため第二部以降は本誌に移行。

物語は全四部構成。
第三部に一度、第四部には二度、外伝的な物語が挿入されている。
第三部までは内容に合わせて各話のサブタイトルが
『○○の章』と章立てに区切られていた。
第四部からは各話サブタイトルに章立てが無くなっている。
単行本の装丁も第三部までと第四部以降とでマイナーチェンジされている。

第一部には副題がなかった。
新装版等で「聖魔妖撃編」が用いられるようになった。

全40巻
新装版全4巻(第一部~第三部相当)

あらすじ

第一部(聖魔妖撃編)(1-2巻)

東京で一人暮らしをしている高校生藤井八雲。
ある日自分を尋ねてチベットからやってきた少女・パイに出会う。
4年前チベットで行方不明になった民族学者である八雲の父からの遺書を持っていた。
パイが「三只眼吽迦羅」(さんじやんうんから)という妖怪の唯一の生き残り。
人間になることを願っている。
その方法を知る人物が香港にいる。
自分の死後は八雲がパイを人間にする手助けをすると
パイに伝えてあることが記されていた。
余りに突飛な内容と父親の身勝手な頼みに激怒する八雲。
三只眼の使い魔である怪鳥タクヒに襲われそうになったパイを庇った。
命を落としかける。
パイの額に第3の目が現れる。
「不老不死の法」により魂を抜き取られた八雲。
不死身の「无(ウー)」となる。

パイを人間にする決意をした八雲。
父の遺言に従い手がかりを求めてパイと共に香港に渡る。
パイのなかにいる第二の人格である「三只眼」。
自分が彼女と一心同体の不死人「无」であることを知らされた八雲。
人化の鍵である「ニンゲンの像」をめぐる妖怪との争いに巻き込まれる。
像を奪われ手がかりを失った八雲。
日本に帰国。
普段の生活に戻る。
不死身の肉体を目にした友人達が悲鳴を上げるのを見る。
自分がすでに人間ではないことを再認識。
不老不死の力を狙う妖怪が周囲に現れた。
友人達にも危害が及ぶ。
人間に戻るまではこれまでの日常と決別することを誓う。

香港へ戻った八雲達。
人間になるための術「人化の法」に必要とされる
「ニンゲンの像」を巡り鬼眼王(かいやんわん)を
信奉する妖怪達と争奪戦を繰り広げる。
鬼眼王の无・ベナレスは、鬼眼王の復活が間近であることを告げる。
ベナレスは邪魔をしないようパイには眠ってもらうこと。
もし復活の邪魔をすれば仲間を皆殺しにすることを伝える。
パイと八雲に1日の猶予を与えた。
決戦前夜、八雲はパイと人間になったら東京で一緒に暮らす約束を交わす。
パイは八雲を戦いに巻き込むことを恐れ単身ベナレスとの決戦に赴く。
八雲が気付いた時、香港の方角が明るく輝く。
そのままパイは戻らなかった。

パイが死ねば自分も死ぬ。
パイがまだ生きていることを確信した八雲。
パイを探すため当てのない旅に出発。

第二部(聖魔伝説編)(3-5巻)

香港でパイが行方不明になってから4年後の東京。
ベナレスとの戦いにより記憶を失ったパイ。
老夫婦に保護されていた。
ごく普通の女子高生・綾小路ぱいとして暮らしていた。
パイの秘められた能力を狙う生き人形たちに襲われる。
額の菱形のアザが光り輝きこれを撃退。
反動でぱいは気を失う。
再会した藤井八雲により介抱される。
八雲によって自分が人間ではないと告げられるぱい。
記憶を失っているため頑として信じない。
八雲から渡された「シヴァの爪」を使う。
己の意思で解放された力を目の当たりにしたぱい。
自分が人間ではないということを受け入れる。
パイの記憶は額の菱形のアザにより封じられていることが判明。
八雲とぱいはアザを除去する方法を探るため中国に向かう。

中国に渡った八雲とぱい。
三只眼の故郷「聖地」に向かう。
その鍵となる香炉を手に入れようとする。
同じく香炉を狙うトレジャーハンターのマクドナルドと、
呪鬼(チョウカイ)一派との三つ巴の争奪戦となる。
マクドナルドと共闘。
呪鬼一派を退けた八雲達。
途中で出会ったパドマー寺院の僧・ナパルバに導かれる。
ついに聖地にたどり着く。
聖地は伝説のような華やかな場所ではなかった。
住む者のいない荒廃した土地。

残されていた記録石。
聖地が邪悪な王・鬼眼王に支配されていた。
パイ=パールバティー四世が鬼眼王の未来の妻であった。
鬼眼王が聖魔石に封印された。
その代償にパイ以外の三只眼達が全滅した。
ベナレスにより、ぱいは自分がパイ本人ではなく、
三只眼を封印するために菱形のアザ(チョアンリンリン)に
変身して取り憑いた化蛇(ホウアシヲ)であることを知る。
化蛇はパイの意識を封じ込め体を乗っ取ることには成功。
化蛇も記憶を失う。
自分がパイだと錯覚。
このままの姿でベナレスに従うか、
パイを解放して元の醜い蛇に戻るかの決断を迫られる。
八雲たちを救うために菱形のアザの封印を解く。
ベナレスもろとも聖魔石を破壊。

三只眼と未だ目を覚まさないパイは養生のため聖地に残る。
再び記憶を失った化蛇は「綾小路葉子」として、
以前のように東京で普通の女子高生として過ごす。
綾小路葉子を見送った八雲。
都会の雑踏の中に消えていった。

第三部(聖魔世紀編)(6-11巻)

八雲は東京の料理学校に通いながらパイが戻ってくるのを待っていた。
パイは新たな友人達と過ごす八雲を気遣い聖地に引き蘢ったまま。
パイを聖地からおびき出したい黄舜麗。
封印されていた怪物太歳を東京上空に解き放つ。
聖地から現れたパイ。
八雲と再会を果たす。
太歳を封印。

再び人間になる方法を探し始めた八雲とパイ。
鬼眼王が封印されていた「聖魔石」に残留思念の法をかけて「人化の法」を調べる。
黄舜麗は封魔鐶で密かに三只眼を封じる。
さらに封魔操妖球で三只眼を操ろうとする。
憑魔一族の女戦士・グプターにパイをさらわれる。
パイ奪還のため憑魔一族の本拠地へ乗り込んだ八雲。
彼らがその能力故に絶滅の危機に瀕し、
かつては三只眼一族に従属することによって得られていた
不老不死の法を求めていることを知る。
困惑。
憑魔一族の王子・ガルガ。
自らが不死身となって世界を支配するという野望を明らかにする。
八雲とグプターは和解。
謎の男キンカラの協力も得る。
ガルガに立ち向かう。
封魔鐶が砕け散ったことで三只眼が力を発揮。
ガルガを打倒する。
憑魔一族は三只眼に下り「ニンゲンの像」と「聖魔石」の発見に尽力する。

聖魔石のカケラを発見したとの報が届く。
三只眼は聖魔石のカケラに残留思念の法をかける。
そこから現れた鬼眼王・シヴァの幻影に魅入られる。
原因不明の昏睡に陥ってしまう。
八雲は囚われてしまったパイと三只眼の精神を解放するため、
ハーン共々パイの精神世界に入る。
精神世界内はパイの幼少時代であるおよそ300年前の聖地を再現。
三只眼吽迦羅が3人いなければ「人化の法」は行なえない。
「人化の法」の最中の事故により心優しかったシヴァが邪悪な鬼眼王に変貌した。
八雲たちはパイと三只眼を覚醒させて帰還。
人間にはなれないという事実に途方に暮れる。

黄舜麗は三只眼に自分が「迅鬼」という妖魔であることを明かす。
第2の鬼眼王となるようそそのかす。
真の狙いは、三只眼の中にある八雲の魂を魔物に食べさせ、
自らが无に成り代わること。
その狙いに気付いた八雲。
迅鬼と交戦。
あと一歩まで追い詰める。
「あんたは俺の家族だ」と止めを刺さずに去った。
八雲の魂を食おうとしていた魔物を退けた八雲と三只眼の前にキンカラが現れる。
八雲の魂を横取りする。
キンカラの正体は倒したはずのベナレス。
聖地でベナレスと対峙した時点で、鬼眼王は聖魔石の中にはいなかった。
八雲はピンチに陥る。
駆けつけた迅鬼の援護により魂を取り戻す。
ベナレスの攻撃を受け迅鬼は命を落とす。

八雲と三只眼は黄の死を悲しむ。
来るべき鬼眼王やベナレスとの戦いへの覚悟を新たにする。

第四部(聖魔創世編)(12-40巻)

綾小路葉子との再会?月面での決戦(12-19巻)

ベナレスを倒す手掛かりを掴むため、八雲とパイは綾小路葉子に再会。
綾小路は一時ベナレスの部下に操られ八雲達を攻撃。
途中で化蛇としての記憶と能力を取り戻す。
仲間となる。
ベナレスを封じたという魔道士マドゥライの末裔を探すため
イギリスに渡った八雲とパイ。
魔道士ベム・マドゥライ本人を見つけ出す。
ベナレス攻略のための頭脳として迎える。

インドシナ半島の小国の王権復古を目論む王に仕える術士サルラーマ。
発掘されたヴィシュヌを復活させようとしていた。
八雲はナパルバと共に阻止に奔走。
復活したのはヴィシュヌの化身カルキ。
ヴィシュヌとの合体を望んでいた王を殺し暴走。
以前八雲のせいで獣魔に精気を吸い取られたサルラーマ。
腹いせにカルキを放置しようとする。
捨て身の八雲達を見て心変わりする。
カルキと合体し暴走を止める。
サルラーマの故郷で正体不明の獣魔の卵を手に入れる。
パイはネパールにある鬼眼水将塚で鬼眼五将の行に臨んだ。
得た力は予想を下回っていた。
原因を求めて、八雲共々大地の龍脈(ナーガ)に思念体を潜入させた三只眼。
大地の精を大量に吸い上げる衰えたベナレスの姿を見る。
倒すのは今しかないと決断。

八雲達はベナレスを討つため、聖地にある「魔口の巣」に赴く。
ベナレス配下となったガルガに襲われる。
深手を負ったマドゥライは死亡。
八雲達はベナレスの根拠地である月面の龍皇城に侵入。
決戦を挑む。
八雲はマドゥライから教わった術「魔現封神」でベナレスを大地に封じる。
月では許容量が足りず術は破られる。
龍と化したベナレスに八雲達は追い詰められる。
正体不明の獣魔であった哭蛹(クーヨン)でベナレスの攻撃を無効化。
命からがら月を脱出。

亜空間アンダカでの探索?鬼眼王シヴァの復活(19-29巻)

東京に戻った八雲達。
ベナレスは東京の全人口を人質にすると宣言。
脅迫に屈した八雲。
ベナレスの命を受け「亜空間アンダカ」へ3人目の三只眼捜索に向かう。

アンダカでは无・アマラが変化した「球城アマラ」に辿り着く。
八雲はシヴァの母親である三只眼ウシャス、
その複製であるラートリーとその他の培養生産された神民達に出会う。
ベナレスは八雲に付けていた呪的命綱(スペル・ライン)を発動。
球城アマラを東京に出現させる。
取り残された八雲。
アマラから分離されたリトル・アマラと融合。
自力で帰還。
ベナレスによって封印を解かれた鬼眼王。
「人化の法」で三只眼とウシャスの力を得ようとする。
霊力の低い複製三只眼のラートリーが三只眼の身代わりになった。
肉体の復活は不完全なものに終わる。

球城アマラの炎上?サンハーラの阻止(29-40巻)

復活した鬼眼王。
神獣・ローカパーラを使い
世界中に人間を魔物に変異させるウィルスをばら撒き始める。
東京は廃墟となった。
球城アマラは魔物に襲撃される。
ラートリーは人質となりアマラは封じられていた。
技師長のネグローニ。
ベナレスに脅迫されパイの複製(カーリー)を生み出す。
八雲はアマラの封印を解く。
球城アマラは灰となる。

アマラは単身鬼眼王の元に乗り込む。
アマラは八雲に貸していた力を引き上げる。
八雲の精神もまたアマラの元へと運ばれていた。
アマラと八雲は協力してベナレスを退ける。
鬼眼王に敗北。
八雲は獣魔を失う。
アマラの種を手に入れ不完全ながらも獣魔を取り戻す。
東京で逃げ延びた人々は合流。
新岩城島要塞を築きローカパーラと交戦。

月面の龍皇城にて秘術「サンハーラ」の準備に入った鬼眼王とベナレス。
巨大な呪術装置である「サンハーラ」は太平洋上に配置され刻一刻と成長。
最終決戦を間近に控え、三只眼は八雲に一夜の契りを求める。
2人は結ばれる。
三只眼は「人化の法」により内側から鬼眼王を眠らせることを決意。
鬼眼王の下に赴く。
「人化の法」により三只眼とカーリーは三只眼吽迦羅の力を失う。
八雲もまた无の能力を失いただの人間となった。
真の復活を遂げた鬼眼王。
八雲とパイに残された人生を2人で過ごすがいいと告げる。

八雲は三只眼を見殺しにしたパイを許せず傷つける。
鬼眼王の「サンハーラ」の儀式に臨む。
パイはただ一人サンハーラの核へと向かう。
八雲は残る仲間達と共にサンハーラの核に向かう。
ベナレスに阻まれる。
鬼眼王は内部に取り込まれた三只眼の抵抗に遭う。
サンハーラを発動。
発動したサンハーラにより世界中の人々は「骸」と化す。
鬼眼王は光の粒子に包まれ神となる。
吸収されていた三只眼達が分離。
パイと再び融合した三只眼。
八雲を再び无にする。

鬼眼王は人間が心に封じていた光を集約しようと目論んでいた。
集まったのは光ではなく闇だった。
天を覆う闇にシヴァは絶望。
これまで得たすべての力を集約した八雲。
遂にベナレスと鬼眼王を倒す。
八雲は自身の体を粉々に引き裂き闇と融合することで人類を復活させようとする。
パイと三只眼に再会を誓う。
三只眼は八雲の肉体を粉々に吹き飛ばした。
人類は復活。
以前と変わらぬ日常に戻った。

 

登場人物

主な三只眼と无

★パールバティー四世(幼名パイ)

声:林原めぐみ

本作のヒロイン。
三只眼の生き残り。
母はパールバティー三世、父は不明。
10代の少女に見える。
年齢は300歳を超える。
2つの人格を持つ。
八雲たちは人格交代と連動している第3の眼の閉眼時を「パイ」、
開眼時を「三只眼」と呼ぶ。

300年前、三只眼達が鬼眼王に対し反乱を起こす。
シヴァへの思慕と恐怖から戦いに参加していなかった「三只眼」。
仲間の三只眼が皆殺しにされるところを見てしまう。
「三只眼」も鬼眼王に殺されかける。
シヴァの自制に助けられる。
シヴァから逃げるように指示される。
「三只眼」は恐怖から鬼眼王を聖魔石に封印。
シヴァを裏切った悔恨と孤独に打ち震えたことから、
「パイ」というもう一つの人格を作成。
自ら二重人格となる。
チベット山中に移り住む。
探索中に遭難した八雲の父親で民俗学教授の藤井一を助ける。
人間の持つ「聖なる力」に魅かれて人間になることを願っていたパイ。
一と人間にしてもらう約束をする。
一が遺志を託した八雲を訪ねる。
後に人化の法で人間になる。
人格的にはパイが残る。
サンハーラの力で鬼眼王に吸収されていた「三只眼」と再融合。
他の三只眼(ウシャス、パールバティー三世等)とも融合。
パールバティー(P?rvat?)はヒンドゥー教におけるシヴァの2番目の妻。

パイの人格状態の時は「三只眼」の記憶は欠落。
「三只眼」の時はパイの記憶は欠落していない。
人格ごとに独立した記憶を持っている訳ではない。
医学的には二重人格とは言えない。

パイ

第3の眼が閉じている時の人格。
鬼眼王を聖魔石に封印する以前の記憶を意図的に欠落させた人格。
チベットの奥地で300年間一人で暮らしていた。
遭難した八雲の父親を助ける。
人間になるために日本に行き八雲に出会う。
タクヒに襲われて死んだ八雲を无とする。

性格は純真無垢で能天気。
たとえ敵でも命を助けようとする優しさを持つ。
大食漢。
「妖怪食っちゃ寝」と八雲に呼ばれている。
酒には弱い。
一人称は「パイ」。
「?だもん」など幼児のような言葉遣い。
自己犠牲心が強い。
しばしば軽率で危険を顧みない行動に出る。

八雲には好意を持っていた。
「恋人」という言葉の意味を知らなかった。
「ダチンコ」(パイの感覚で「大事な人」と言う意味)と思っていた。

パイの状態の時は霊力は低い。
召喚以外の術は使えない。
「シヴァの爪」を用いる事で一部強力な光術を使う事が可能。

無邪気かつ優しすぎる面を持つ。
シヴァを唯一の同胞として彼の真意を理解しよう行動。
結果八雲を窮地に追い込む場面もあった。
君枝曰くその能天気さ、無邪気さ、
優しさが両親に捨てられた過去で傷つく八雲を癒すには必要だとのこと。
アニメやゲームなどでは、片言やたどたどしい口調で喋るという特徴がある。
声優を担当した林原。
原作序盤ではパイの台詞がカタカナで記されていた。
日本語に慣れないパイが一生懸命喋っている様子を表現するため、と語っている。

名前は作者の友人の猫の名前から。

後日談では「藤井パイ」を名乗る。

「三只眼」

第3の眼が開いた時の基本人格。
「パールバティ」とも呼ばれる。
鬼眼王封印後、心の傷を癒やす為、聖地を離れ別人格の「パイ」を作り出した。
種族としての三只眼と区別するため括弧付きで表記。

プライドが高く傲慢で尊大。
八雲を奴隷と断言。
「愚か者」と罵っていた。
やがて八雲を認めるようになる。
大酒飲みだが酒のせいで失敗することもある。
一人称は「儂」。
「?じゃ」など老人のような言葉遣い。
高慢な性格を逆手にとられて罠に陥ることも多い。

八雲に対してはきつい態度で接していた。
内心は彼に好意を抱いている。
たまに照れながら彼の身を心配する発言を行う。
終盤
鬼眼王との決戦を前に自らの心の弱さを認める。
八雲に一夜の契りを求めた。

「三只眼」の状態の時は霊力が高い。
強力な光術の他、様々な秘術を使いこなす。
迷いがなく敵と判断すれば躊躇なく殺す冷酷さ。
圧倒的な力で敵を殲滅する残忍さ。
序盤では最期の決着をつけるのは彼女の役目だった。
ベナレス復活後は戦いのメインが八雲に移行。
彼女自身が戦うシーンは激減。
強大な力を持つため、眠っていることや、
敵に眠らされたり封じられたりすることが多い。

幼い頃はシヴァに育てられた。
シヴァを慕う気持ちが強かった。
幼少期の性格はパイそのもの。
精神世界の経験によりシヴァへの恋心に決着をつける。
精神的にも肉体的にも成長する八雲を深く信頼。
悲壮な覚悟を決めて人化の法に臨む。
パイと八雲を人間にする。
仮死状態のまま鬼眼王の一部となる。
完全復活後の鬼眼王を昏睡させた。
サンハーラ発動後にパイの求めで再び融合を果たし八雲を再び无とする。
最後は聖地でパイと共に八雲の帰りを待っていた。

藤井 八雲

声:辻谷耕史

主人公。
糸目が特徴の少年。
昭和46年3月27日生まれ。
物語当初の年齢は17歳。
高校生。
第二部では20歳。
17歳で不老不死になってから外見の変化は一切ない。
父親は「妖怪狂い」の民俗学教授「藤井一」。
母親は父の教え子。
普通の人間として高校生活を送っていた。
パイと出会い、不老不死の術で三只眼を守護する无となる。
パイと共に人間になる旅に出る。

明るくて誰にでも優しい性格。
幼年時代は母親に虐待(ネグレクト)を受ける。
家族愛には恵まれず。
見捨てられ不安に苛まれていた。
このため「三只眼」やパイが八雲を置き去りにしたことは心に引っかかっていた。
1人暮らし。
生活のためにゲイバーでバイト。
本人いわくオカマではない。

戦いを好まない性格。
たとえ敵でも命を奪う事は好まない。
自らの危険も省みず助けてしまう事がある。
特に女性型の魔物に対しては手加減が目立つ。
裏切られて窮地に陥ることが多かった。
D・Dやタリスマンは容赦なく殺した。
舞鬼は助けている。

料理が得意。
一時期帰還したパイと一緒に店を開くつもりで専門学校に通っていた。

偶然により不死身の肉体を得た。
様々な闇の者に狙われる。
当初は全く術を使えず不死力のみに頼った特攻戦法が主体。
第二部以降は体術や獣魔術を身に付ける。
敵と対等に戦えるようになった。
それでも術者としては脆弱。
ベナレスを始めとする一線級の魔物には歯が立たない。
鬼眼五将の行やベム・マドゥライの指導と能力を受け継ぎ、
リトル・アマラを取り込んだ。
力を増していった。
数多くの戦いを経ることで著しい成長を遂げる。
最終的にはベナレスや鬼眼王に唯一対抗できる存在。
無鉄砲で考えなし。
優柔不断で流されやすい性格。
中盤以降でも何度も失敗している。
中盤以降はマドゥライの力を失ったり、
アマラのせいでリトル・アマラの能力ばかりか獣魔術さえ失う。
終盤では无の能力すら失ってしまう。
獣魔術を失ってもスペルキューブを駆使。
戦いのセンスで乗り切る。
ただの人間となってからは心弱く状況に絶望。

パイに惚れている。
一度彼女を守れなかったことを悔やんでいる。
当初は傲慢な「三只眼」を邪険にしていた。
パイと「三只眼」両方に心惹かれるようになる。
異人格とはいえ二人同時に惹かれていることについて、密かに苦しんでいた。
パイの全部の自分を愛してくれて嬉しいとの発言で解消された。
女性にはモテる。
パイと「三只眼」、幼馴染みの浅井夏子、
パイの影武者だった綾小路ぱいこと化蛇、美星、舞鬼、ラートリー、フィズといった
女性キャラクターから好意を寄せられる。

「勘弁してよ」「ヤクイ」が口癖。
高所恐怖症の気がある。
中国語は苦手。

作者によれば、「第1話で主人公が一度死に、
不死身のヒーローになって復活する」とう設定はウルトラマンに由来。
初期のモデルは藤井フミヤと作者の大学時代の後輩を足して2で割った人物。

サンハーラから4年後
ネパールにてハーン、綾小路と再会。
その後はパイや妖撃社の面々とともに化物退治のため世界中を飛び回っている。

鬼眼王(シヴァ、幼名ルドラ、愛称ルド)

三只眼を統率した最後の王。
母親はウシャス、父親は先代の鬼眼王。
2000年前にベナレスの封印を解き无にした。

元来は優しい心の持ち主。
種の限界を迎え退廃がひどくなる三只眼達の中でも特異な存在として敬われていた。
先代鬼眼王の不興を買い、パールバティー三世と共に人化の法に選ばれる。
300年前に人化の法の手違いにより先代鬼眼王から全ての人格と力を奪い取る。
新たな鬼眼王になる。
鬼眼王となってからも完全には取り込まれず、
パイや八雲を救うために苦痛をおして登場。

鬼眼王になった後は、凶暴な人格となる。
同族の三只眼達を皆殺しにする。
幼少時の「三只眼」に聖魔石に封印される。

復活後は全ての人間を1つの光に帰すことを目指す。
「破滅の法」を使って人間の意思の「光」を集めていた。

史上最強の三只眼。
人間や妖怪の心を操る術に長けている。
鬼眼王に「魅入られた」全ての者は精神を操られてしまう。

鬼眼王となる前は鬼眼王の妻パールバティーの養育役。
代々のパールバティーを育ててきた。

最終決戦
光と化した八雲に敗れる。
カーリーと融合。
人間を見守る立場になる。

シヴァ(?iva)はヒンドゥー教における破壊神。
第3の目を持つ。

ベナレス(キンカラ、龍皇)

声:大塚明夫

鬼眼王の无。
不死身でなおかつ強大な実力を持つ。
鬼眼王復活のために闇の者を支配。

獣魔術の開発者。
百の獣魔を操る最強の无。

闇の者の頂点に立つ。
実力は非常に高い。
並の魔物では扱いきれない程の精を使いこなす。

プライドが高い。
他の者に守られる事を嫌う。
戦いが生き甲斐。
強敵と戦う事に楽しみを感じている。

失態を犯した部下は容赦なく処刑。
逆に自分に対して公然と反旗を翻した化蛇やコネリーなどは命を奪わず放って置く。
寛大とも取れる一面がある。
鬼眼王に対する忠誠心は非常に高い。

第一部、第二部
「三只眼」の霊力には勝てなかった。
第三部の終わり
新たに開発した獣魔の力。
「三只眼」の力を防ぐ。
名実共に八雲達にとって最強最大の敵となる。

正体は数千年前に聖地を破滅の危機に追い込んだ巨大な龍神。
三只眼を食らい続けて人の姿になった。

支配者である三只眼を食らう救世主。
聖地の弱妖たちに崇められる。
その強大過ぎる力を恐れた直弟子のベム=マドゥライによって封印される。
その2000年後
シヴァによって封印を解かれ无となる。

300年に渡って封印され続けた鬼眼王の衰弱が激しい。
その影響で自身も体の崩壊が始まっていた。
大量に集めた大地の精でそれを補っていた。
月面の戦い
既に消耗激しい。
強力な獣魔を従えているにもかかわらず、実力的には足許にも及ばない八雲に苦戦。
八雲の魔現封神により龍神の本性を発現。
破壊の限りを尽くす。

自身の衰えが目立つ。
ガルガや八雲、パイや化蛇を様々な秘術で支配し操る。

鬼眼王の完全復活後
強大な力を取り戻す。
最終決戦
半ば龍神化した龍人のような姿で八雲と対峙。
「光」と化した八雲によって倒される。
鬼眼王が生き延びた事により彼もまた生き延びる。

作中の説明によれば、キンカラ(Ki?kara)は
矜羯羅童子(こんがらどうじ)のサンスクリット名。

第一部の登場人物

八雲の知人

ママ(真行寺 君江)

声:岸野幸正

オカマ。
ゲイバー「カルチャーショック」の店長。
八雲の隣人。
八雲は幼い頃から世話になっている。
彼女(彼)の経営するゲイバーでバイトもしている。
八雲たちが日本に戻った時にはママの家に居候している。
裏社会に顔が利く。
悩める八雲たちに助言を与える。
終盤は八雲たちの精神的支柱として活躍。
夏子を連れ戻したパイとテレビで八雲の戦いを見ている最中に破滅の法で変異。

浅井 夏子

声:水谷優子

仲間内で唯一の女の子。
八雲の幼馴染み。
子供の頃から密かに八雲を想っていた。
无となった八雲を東京から追い払うために黄が送り込んだ妖魔に体を乗っ取られる。
数年後、綾小路の高校の教育実習生。
事件に巻き込まれる。
鬼眼王の復活後、八雲を東京に足止めするために利用される。
精神世界で幼い頃から抱いていた八雲への思いを告白。
八雲とパイに救出される。
君江のマンションで保護されていた。
破滅の法で変異。
八雲と友人関係にあるせいで危険な目に遭う。
それでも八雲を想っている。
第一部(1巻6話~)、第四部(12巻序ノ一~、30巻282話~)に登場。

タッちゃん(達川)

声:佐藤浩之

八雲と同じ位の身長。
釣り眉毛。
第一部(1巻6話~)、第四部(30巻282話~)に登場。

秀さん

声:緑川光

長身。
四角い眼鏡をかけている。
第一部(1巻6話~)に登場。

サル(猿渡)

声:菊池正美

八雲より小柄。
丸眼鏡をかけている。
第一部(1巻6話~)に登場。

妖撃社関係者

陳 亜栗(チン ヤアリイ、再登場前のルビは「ヤアリイ」ではなく「アグリ」)

妖撃社の編集長。
第一部で人化の法を知る人物。
迅鬼の妖術で石化されて行方不明。
第三部で迅鬼が死亡したことによって術が解ける。
第四部(14巻41話)から再登場。
八雲たちに協力。
八雲やハーンの父とも旧知の仲。
妖怪のことに詳しい。
臆病で打算的、食べ物に執着するが憎めない人柄。

李 鈴鈴(リー リンリン)

声:折笠愛

初代妖撃社の唯一の社員。
副編集長の女性。
初登場時は妖怪関連の出版社に勤めていながら妖怪の存在を信じていなかった。
ニンゲンの像を巡る事件に出会った。
認識を改める。
拳法の達人。
銃器類の扱いも上手い。
謎の多い女性。
非常に金にがめつい。
亜栗失踪後の妖撃社では編集長兼社長となる。
八雲を使って妖怪退治もやっていた。
たまにはまともな依頼もあったらしい。
八雲いわく「来る依頼はほとんどまがい物」らしい。

鬼眼王覚醒後
各国の術士をまとめ、破滅の法を食い止める。
日本政府と取引して自衛隊の協力を得る。
八雲達を支援。
終盤では身を挺して破滅の術から人々を守ろうとする。
无の力を失い重傷を負った八雲の看病もしていた。
力尽き変異。

八雲に中国拳法の基本を教えた。
八雲の使用する手甲や爆裂缶などの武器の知識を与えたのも彼女。
作中では人間型の妖怪は耳が尖っている。
この人物の耳も同様に尖っている。
設定では彼女の祖先に妖魔を血を引く者がいたとされる。
いわゆる「先祖がえり」によるものと語られている。

スティーブ 龍(スティーブ・ロン)

声:銀河万丈

第一部(2巻11話)から登場。

香港では名の売れた霊能者。
偶然ニンゲンの像を手に入れてしまう。
三只眼を巡る事件に巻き込まれた。
元から妖撃社との取引はあった。
ニンゲンの像の一件以後、本格的に妖撃社の一員となる。

妖怪や呪力に詳しい。
知略に長けた妖撃社のブレーン的存在。
破滅の術が施行されてからはアジアの術師や道士達に呼びかける。
術の拡大を防ぐために尽力した。

初登場時は細顔の優男。
終盤になるにつれだんだん体格が良くなる。
登場人物中、もっとも容姿が変化している。
酒好きで銭ゲバ。
変異してからも人質扱いされた数少ない人物。

龍 美星(ロン・メイシン)

声:田中真弓

スティーブ龍の妹。
初登場時は13~14歳。
自分のことを「俺」と呼ぶ。
勝気で男勝りな少女。
拳法の心得がある。
行方不明の兄を探して、妖撃社に張り込んでいた。
八雲たちと出会う。
八雲に命を助けられた。
密かに想いを寄せていた。
八雲とパイの絆の強さを知り身を引く。
ロンドンに留学。
マドゥライを探すために同じくロンドンを訪れていた八雲たちと偶然再会。
道士としての修行も積んでいる。
破滅の術が施行された後も生き延びる。
兄と共に東京で奮戦。

妖魔

?[非巴](タクヒ、2文字目のヒは上部が非、下部が巴)

聖地に生息する人面1本足の怪鳥の種族名。
その1匹がパイの唯一の友人。
死亡。
後に2代目が登場。
普段はパイの持つ杖の中に封印されている。
八雲は初代タクヒに襲われて死ぬところを「三只眼」の不老不死の術で无となった。
モデルは山海経に記載の中国に伝わる怪鳥の蠹[非巴](タクヒ)。

黄 舜麗(ホアン・シウンリー)=迅鬼(シュンカイ)

声:藤田淑子

第一部から登場。
香港の大富豪。
表向きは人間。
正体は人間から疫神(イシェン)と呼ばれ
恐れられた妖怪の一族・瘧鬼(ヤオカイ)族の末裔。
生物を石化する術を使う。
ニンゲンの像を巡って妖撃社に妖怪退治を依頼。
パイたちに近付く。
三只眼の不老不死の術を狙う。
正体を隠したまま行動を共にする。
妖撃社のオーナーとなる。
財力と組織力で支援を行なった。
目的はパイを第二の鬼眼王に仕立て上げ、
自らは第二のベナレスとなって闇の世界に君臨すること。
「黄舜麗」という人間は実在していたがすでに死亡。

中盤でその正体を明かす。
八雲に代わって无となる計画を実行。
自らの野心と正体を知った上で自分を
「大事な家族」と呼んだ八雲の言葉に心を動かされる。
ベナレスの手から八雲の命を救い絶命。

妖怪だが年は若い。
実年齢300歳のパイに「おばさん」呼ばわりされた事で激怒。
ベンツのボンネットを押し潰して破壊。

疽(チュイ)

トレンチコートに身を包んだ異形の怪物。
名前は第三部にて明らかになった。
不死身の力を手に入れるために「三只眼」をつけ狙う。
八雲とその友人を襲った。
吸血鬼の一種。
噛みついた者と同化。
意のままに操ることが可能。
一度目は八雲に、二度目は「三只眼」によって倒される。
第三部終盤にて再登場。

黄(迅鬼)とは旧知の仲。
第三部では彼女の協力者として登場。
八雲に紹介される場面では人間の変装。
道士と名乗る姿も見られた。
黄の計画が失敗に終わると、摘出された八雲の魂を奪って逃走しようとする。
ベナレスと鉢合わせ。
その場で始末された。

第二部の登場人物

主要人物

綾小路 ぱい

声:林原めぐみ

第二部のヒロイン。
高校1年生。
4年前に両親を香港旅行中のバス事故で失う。
祖父母に育てられたということになっている。
香港を旅行していた老夫婦が記憶を失ったパイを保護。
級友からは「ぱー坊」と呼ばれる。
ごく普通の女の子。
祖父母に発見された時に八雲と並んだ写真を持っていた。
人形騒動の際、日本に帰国していた八雲に助けられた。
八雲から三只眼であることをほのめかされる。
シヴァの爪を渡される。
記憶を封じられた「三只眼」の暴走に振り回された。
学校を休学。
中国に渡る八雲に強引に同行。
三只眼や聖地を巡る争いに巻き込まれる。
パイとしての記憶は取り戻せなかった。

正体はベナレス配下の水妖「化蛇」。
穿靈菱(チョアンリンリン)になってパイの記憶や人格を封じていた。
「三只眼」やパイの強い影響によりその事実を忘れる。
自分がパールバティーだと信じ切っていた。
八雲に深い想いを寄せる。
ベナレスに反旗を翻す。
自ら化蛇に戻った。
「三只眼」により記憶を封印される。
祖父母の元に戻される。
普通の高校生「綾小路葉子」として級友たちと平穏に暮らすようになる。

ドミノ(ドンちゃん)

声:富沢美智恵

綾小路の高校の同級生。
学校では三つ編み。
校外ではストレートにしている女の子。
第二部(3巻1話~)、第四部(12巻序ノ一~、20巻122話~)に登場。

ケンケン

声:萩森侚子

眼鏡をかけて太目の体形をしている女の子。
第二部(3巻1話~)、第四部(20巻122話~)に登場。

ナパルバ

声:林延年

チベット密教パドマー寺院の僧。
格闘の達人。
呪鬼の策略により僧院長ティンズィンと僧院長代理(ギェルツァプ)ラムバが死亡。
後に僧院長代理となる。
崑崙である聖堂を守る立場から、崑崙を探す八雲達を捕らえた。
和解し協力。
僧兵としての実力はなかなかのもの。
ヴィシュヌの化身「カルキ」の聖櫃を守護する立場にもある。
第二部(4巻24話)から登場。
主要キャラが次々と離脱した終盤
「カルキ」を投入してベナレスを苦戦させるなどの活躍を見せる。

病弱な母の治療法を探す。
パドマー寺院に入信した過去がある。
恋人の病気を回復させるために聖地の調査をしているマクドナルドに共感を抱く。

ジェイク・マクドナルド

声:大塚芳忠

カナダ人のトレジャー・ハンター。
ロサンゼルスにいる恋人が生まれ付き心臓が悪い。
その病を治すために不老不死の術と聖地を探す。
「崑崙の鍵」である壷を巡り、八雲たち、呪鬼たちと三つ巴の関係にあった。
パイが三只眼であると知る。
八雲たちの仲間になる。
恋人の病は、捕らわれた際に入手した呪鬼の書いた治癒効果のある呪符により改善。
第二部(4巻16話~)に登場。

本編中ではパイ本人とは面識はない。
後日談ではカナダの実家に招待。
一夏を過ごす程の親交関係を築いている。

テレフォンサービス等で提供されたオリジナルストーリーで再登場。

妖魔

木霊(こだま)

名前は第三部にて判明。
人形工芸家・九十九繰一の作った女性型の人形。
精霊が宿り、意思を持って動き出したもの。
父親である繰一に不死の命を与えるべく、三只眼であるぱいを狙う。
実際には繰一は半年前に死亡。
既にミイラ化。
自身が人形であるがゆえに人の死を理解することができない。
力を覚醒させたぱいによって倒される。
最期まで彼女が父親の死に気付くことはなかった。

第三部にて再登場。
父親の死。
自身の肉体が失われたのはぱい=三只眼のせいだと逆恨み。
日本に滞在していたハーンを利用。
彼女への復讐を計画。

??(フェイオー)

声:増谷康紀

第二部(3巻8話)
記憶喪失の「三只眼」が召喚した空飛ぶ妖怪。
パイ達の移動等の手段。
「三只眼」の幼児期の回想にも登場。
名前はコマ外の注によると「空飛ぶあご」の意。

呪鬼(チョウカイ)

声:屋良有作

第二部で登場。
外見は黒眼鏡をかけた中年男性。
正体はベナレスの部下。
聖地へと続く「崑崙」への鍵を破壊する聖地守護警。
呪符を用いた様々な術。
八雲達を苦しめた。
狼暴暴(ランパオパオ)は彼の部下。
死人の脳から記憶を読み取る「脳食鬼(ナオシカイ)」。
口から溶解液を吐く「消解鬼(シィアオチイエカイ)」。
空を飛ぶ「牙龍(ヤアロン)」等多数の部下を統率。

「崑崙」を巡る戦い。
自らの体内を異空間と化した縛妖陣を仕掛ける。
「三只眼」によって溶岩に叩き落とされ死亡。

紅娘(ホンニャン)

声:永島由子

普段は幼女の姿をした妖怪。
戦闘時には変化(へんげ)。
2対の腕を持ち怪力を誇る妖獣「狼暴暴(ランパオパオ)」となる。
呪鬼の部下だった。
パイに懐いて忠実な僕となる。
八雲とは度々衝突した。
パイの僕となった後も彼のことをライバル視。
終始反りが合わなかった。
パイを守るためならば共闘することもあった。
第二部(4巻16話)から登場。

化蛇(ホウアシヲ)

ベナレスに仕える妖怪。

第三部の登場人物

主要人物

桂木 咲子

八雲が調理師を目指して通っていた丸ノ内専門学校の同級生。
他の同級生と共に八雲とレストランを出店する計画を立てる。
太歳(タイソエイ)が取り付いた剣に操られ八雲を襲う。

四谷 啓一郎

読日新聞の記者。
元は社会部で事件記者をしていた。
スクープが取れず、日曜版に回された。
飲み屋で「三只眼」と意気投合。
第3部(6巻10話~)、第四部(14巻30話、19巻118話~)に登場。

ハズラット・ハーン

声:西村智博

第三部(8巻34話)から登場。
パキスタンで様々な秘術や秘薬を売買していた秘術商人。

本人曰く「女の子の前に出るとからきしだめ」な性格。
「世界一気立てが良い日本人の女の子」と仲良くなるべく、日本語を習得。
母親が日本人。

「知り合いの女性を紹介する」との条件。
八雲に獣魔「土爪」と「鏡蟲」の卵を売った。

紹介されたのが「真行寺君江」(ゲイバーのママ)だった。
八雲に恨みを持ち復讐しようとする。
パイに惚れた事でいつの間にか仲間になる。
綾小路のことが気になるようになる。
好意を持ち始める。

様々な術と知識で八雲達を支援。
怪しい秘薬をいつも持ち歩いている。
入国の際はいつも税関で引っかかっている。

第四章
鬼眼王復活の戦いの中で八雲達を逃がすために死亡。
崩壊しかけた体を保管していた鬼眼王。
これをエサにして化蛇(綾小路)を寝返らせた。
サンハーラの中でリバース・ハーンと融合。
復活。

後に綾小路と結婚。
長女セツをもうける。

メラ・フジャン

東マレーシアの川に棲む。
雨の日に人を襲う赤毛の妖怪。

プティ・ブラッセイ

人間の少女に見える。
姉はマレーシアの妖怪メラ・フジャン。
髪が白い妖怪の姿で現れる。
第三部(8巻37話~)に登場。

憑魔一族

アルマリック・グプター

憑魔一族の女戦士。
一族を絶滅の危機から救うため、不老不死の術を手に入れようとする。
パイ誘拐の陣頭指揮を執る。
恋人であった王子ガルガの本性を知る。
八雲達に協力。
ガルガの乱後に老王より一族の王位を託される。
パールバティーの陣営に加わる。
憑魔一族を率いる。
聖魔石や鬼眼五将の塚の捜索を行う。
ガルガの子を身籠もる。
物語中盤
「三只眼」の合身抑止の法により無事、娘を出産。
娘の出産後
娘の未来を守るため戦いに加わる。

第三部(7巻13話)から登場。

ガルガ・ガールハパティヤム

憑魔一族の王子。
老王ダンダの息子。
一族の者からは「若」と呼ばれる。
三只眼奪取作戦の総指揮を執る。
目的は一族を滅亡から救うためではない。
自らが不死身となり世界を支配するため。
竜と合身。
強力な火神幻力(アグニ・マーヤー)を使う。

封印された鬼眼王を手中に収める。
ベナレスの身体に封印を施す。
自らの手下としていた。
グプターとは関係があった。
彼自身は『遊び』と思っていた。

最後には魔神像と合身。
不老不死の力を手に入れようとする。
覚醒した「三只眼」に一撃で倒される。

ベナレスによって新たな命と身体を与えられる。
肉体が衰弱したベナレスの『分身』。
八雲達の前に立ちはだかる。
マドゥライの奮戦と「無限の力」を発揮した八雲によって大地に封じられる。

300年前の世界

前鬼眼王

先代の鬼眼王。
300年前まで数千年以上、三只眼の王として聖地に君臨。
シヴァの父親。

4本の腕を持つ非常に小柄な三只眼。
強大な霊力を持つ。
聖地を恐怖と暴力で支配。

約3000年前に反旗を翻した妻ウシャスを縛妖陣で亜空間に追放。

300年前、人化の法の失敗。
息子シヴァに全ての力を奪い取られ人間となる。

不本意ながらシヴァを新たなる鬼眼王と認める。
シヴァを殺そうとしたスカニヤーを阻止。
絶命する。

スカニヤーの命を救っている。
元の人格はさほど凶悪ではなかった。
彼の名も息子と同じ『シヴァ』であったらしい。

ガネーシャ

前鬼眼王の无。
象頭人身の妖怪。
顔は梵字が書かれた布で隠している。

残忍な性格。
弱者を弄ぶのを好む。
獣魔術を駆使。
人化の法の本性を知っていた。

シヴァの事を嫌っていた。
前鬼眼王が人間になった事により无の力を失う。
新たに鬼眼王になったシヴァに殺される。

スカニヤー

前鬼眼王の側近の女憑魔。
鬼眼王となったシヴァを認めない。
憑魔合身して力を奪おうとする。
前鬼眼王により憑魔の力を消失させられ制止された。
それを目撃した八雲の話から、「三只眼」が「合身抑止の術」を完成。

パールバティー三世

パールバティー四世(パイ)の母親。
残忍な三只眼達の中で唯一優しく清い心を持つ。
聖地の弱妖達に慕われていた。
人化の法によって人間となる。
人格を分裂させ続けることで常に若々しさを保ち続ける「人格分裂型三只眼」。
その能力は娘である「三只眼」に受け継がれた。
彼女の人格を封じるために「シヴァの爪」が使われた。

エル=マドゥライ

パールバティー三世の无。
人間に近い姿を持つ女妖怪。
気丈で戦闘的な性格。

獣魔術を駆使。
主のパールバディー三世を守る。
ガネーシャと度々衝突。
人化の法を阻止するため、仲間と反乱を起こす。

パールバティ三世の人化に伴い本来の妖怪に戻った。
その後の消息は不明。

ベム=マドゥライの初めての子供。
彼が唯一戦う力を残した娘。

幼少時は父親の師であるベナレスを慕っていた。
ベナレスが大地に封印されてから聖地へ赴く。
无となった。

彼女の記憶をシヴァが読み取る。
ベナレスを復活させる一因。

第四部の登場人物

主要人物

綾小路 葉子(あやのこうじ ようこ)(化蛇(ホウアシヲ))

化蛇(綾小路ぱい)が転生した姿。
栗色のセミロング。
小さい目が特徴。
顔立ちはパイとは異なる。

彼女を実の娘のように思う「三只眼」の好意で守られていた。
第四部で再び戦いに巻き込まれる。
綾小路ぱいの記憶と化蛇の能力を取り戻す。
八雲達の仲間となる。
合流後は八雲への好意を隠せず、パイの誤解を招く行動を取ってしまう。
戦いを通じてハーンから思いを寄せられるようになる。
八雲にとってのパイの存在、ハーンの真摯な思いなどから彼に心惹かれ始める。
ハーンの死後
東京やアマラで戦う八雲達とは別行動を取る。
龍皇城で調査に当たっていた。
サンハーラの核を取り出すために龍皇城を訪れた鬼眼王、ベナレスと遭遇。
鬼眼王にハーンの残された魂を人質にされる。
精神支配を受け再びベナレスの配下となる。
与えられた両腕の霊石で獣魔を従えるベナレスの能力を得る。
龍皇城で八雲を騙し討ち。
カーリーと激闘を繰り広げる。
右腕の霊石を破壊されたことで自我を取り戻す。
八雲にリバースハーンの居場所を教える。
ハーンの為にベナレスの片腕として残された闇の者達を従えていた。
リバースハーンの告白に動揺。
化蛇に反感を抱いていたハムに左腕の霊石を破壊された。
鬼眼王との契約は消滅。
戦いから一時離脱。
サンハーラの核での戦いにはリバースハーンらと共に参戦。
今でも八雲が好きだと断ち切れない想いを語っていた。
後日談の外伝
サンハーラで復活したハーンと結ばれる。
長女セツをもうけて幸せな家庭を築いた。

本来は黒い蛇の姿。
葉子になってからは普段は人型。
戦闘時は半人半蛇形態。
単に水を操るだけでない。
体液をコントロールして傷の治りを早めることも可能。
能力を使うのに半人半蛇形態となる必要はない。
龍皇城で八雲達と戦った際には巨大化。
尾と腕が蛇となり完全な怪物となる。
八雲やカーリーと死闘を繰り広げた。

姿形はバリエーションに富み、
劇中では最も多くの変化、ぱい、穿靈菱、黒蛇、葉子、化蛇、霊石装備、巨大化蛇を見せた。
綾小路ぱいの時は劇中で何度か髪型が変わっている。
所々でショートカット。
呼び名は八雲陣営においては「綾小路」。
鬼眼王陣営においては「化蛇」。
蔑称として「化け蛇」とも呼ばれた。

ベム=マドゥライ(コネリー)

4000年前にベナレスを封印した魔道士。
元はベナレスの弟子。
ベナレスからも信頼されていた。
疑心暗鬼に囚われる。
ベナレスを「魔現封神」で大地に封じる。
現代まで生き続けた。
ベナレス封印を巡り娘のエルと対立して袂を分かった。

現代では魔道士としての記憶が封印される。
人間としてロンドンの暗黒街でマフィアの顔役として生きていた。
スパズグとの戦いで封印された記憶が戻る。
八雲達に協力。

齢5000年の老妖。
高い実力と深い知識を持つ。
相手の力を逆用したり敵の油断をつく戦法を得意。
殊に獣魔術戦では八雲の知らない様々な運用方法や技術を持っている。
その実力はベナレスに次ぐ。
ガルガによって命を奪われる。
死亡する間際に八雲に自分の全ての術を継承させた。
人間としてはショーン・コネリーと名乗っている。
八雲を呆れさせる。
第四部(13巻21話)から登場。

モルガン

コネリーの娘。
ロンドンで美星が通う大学の先輩。
強気でわがままな性格。
マドゥライの末裔を捜す一件で八雲と関わる。
以後協力。
紆余曲折を経てペキンパーと恋仲になった。
本編では語られていないが、父の死後は彼の経営していた賭博場を継いだとされる。

ペキンパー

ウェールズで八雲がマドゥライを探すために雇った中年の情報屋。
八雲がしゃべりかけられたときの彼の印象はリンリンに似ている。
八雲曰くイギリス版の鈴鈴(リンリン)らしい。
ペキンパーは八雲のことをミスター藤井と呼ぶ。
パイはペキンパーをビビンバさんと呼ぶ。
コネリー一家とのごたごたの時、コネリー一家の裏をかいて八雲を助けにきた。
結果的にスパズグの裏をかき、状況を好転させた。
ペキンパーの行動にモルガンが男性としても惚れこむ。
二人は恋仲となった。
弟をすでに亡くしている。
妻はいないらしい。

サルラーマ・グルミット

パルジャニア国王クシャスタリ配下の女幻術師。
獣魔の卵を保管する一族の出身。
幼少の頃、獣魔の卵を守るため身体に獣魔を植え付けられる。
獣魔に精気を奪われることを恐れて幻術を学ぶ。
その力を見込まれてクシャスタリに仕える。
大地震の際見捨てられる。
救命のため獣魔術を使う。
身体を侵食される。
その後もクシャスタリに仕える。
失った精を回収する機会を窺っていた。
暴走したカルキと合身。
休眠させる。
一族の獣魔を託された八雲は一族独自の獣魔の哭蛹(クーヨン)を入手。
最終決戦でナパルパらの手で覚醒させられる。
戦線に加わる。
第四部(14巻32話~)に登場。

ココ

鬼眼水将塚の塚守。
半人半妖。
100年前に鬼眼水将の力を得る。
醜い姿に変わり果てる。
我を失って愛妻サラを殺した。
自己嫌悪により自暴自棄。
水将塚で重傷を負ったマドゥライを人質としてパイに結婚を迫る。
パイが八雲を想い続けていると知って怒り暴走。
パイと八雲の奮闘で本来の心を取り戻す。
その恩義と思慕からパイの忠実な供となる。
第四部(15巻49話)から登場。

神山 依子

闇の者の父親と人間の母の間に生まれた少女。
やや内気な女子高生。
父親はすでに他界。
母親と2人暮らし。
個性に乏しく主体性がない。
仲間達からも馬鹿にされていた。

普通の人間として生活していた。
秘めた自己顕示欲が徒となる。
女子高校生召還事件で思念を具現化する妖力が発現。
事件を起こしてしまう。
綾小路に助けられたことから彼女を「お姐様」と慕う。
戦いに参加。

自分の思念はおろか他人の思念や人格を具現化する事も可能。
様々な状況に対応が可能。
八雲のアマラ行きではパイを小型化して同行させる。
八雲の分身を作り出す。
強敵タリスマンを翻弄させる。
その能力は強力。
八雲達の窮地を何度も救っている。

内気な性格。
他人と話すのも苦手。
徐々に性格が改善される。
物語後半では恋に憧れる一面も見せている。
家事や料理が得意。
芸術品の価値が分かるなどの才能がある。
第四部(20巻122話)から登場。
後日談
相変わらず綾小路を「お姉さま」と慕いつつハーン家に居候。

笹塚

厚生省に勤める公務員。
細胞変質病の原因究明チームのまとめ役。
第四部(30巻282話~)に登場。

西(シー)

シンガポールで妖怪退治をしている道士。
八雲とは面識がなかった。
八雲は彼のことを知っていたようである。
破滅の術が施行された後、スティーブの呼びかけに応えて東京を訪れる。
口は悪いが技術は確か。
呪符や刺青を用いた術の使い手。
龍や風道士と同じ車輌に居合わせた。
骸になる寸前で八雲に救出された。
鬼眼王が完全復活するまで生き延びる。
恋に憧れる依子に呆れる。
彼女を気遣う言葉もかけている。
最終話の後日談のシーン
依子と海でデートをしている。

風(フォン)

台湾の道士。
スティーブの呼びかけで集まった道士の一人。
金にがめつい。
腕は確か。
呪符を用いた結界を得意。
地下鉄でカーリーを逃がすための結界を敷く。
現れた妖魔の術により、スティーブ共々骸と化。

九頭龍将

ベナレス配下の9人の魔将。
ベナレスの手足となって働く直属の部下。

スパズグ

九頭龍将の一人の『五精使い』。
九頭龍将の中で最も早く登場。
八雲達を危険視。
電気信号化した妖魔を差し向ける。
綾小路を使って封印しようとした。
八雲によって右腕を切り落とされる。
八雲達を付け狙う。
ロンドンでは鈴々に化けてコネリーを襲撃。
マドゥライとして覚醒させてしまう。
月面では綾小路を人質に取る。
ハーンを利用。
八雲に「呪文破壊文」を飲ませる事に成功。
約束を反故にする。
綾小路を殺そうとしてハーンによって倒される。

アヴァンク

スパズグの部下。
霧に変化出来る水妖。
ロンドンでモルガンなど女子大生たちを襲った。

アガシ

九頭龍将の一人の『影使い』。
6本の腕を持ち顔には無精髭がある。
画家や芸術家を思わせる風貌。
オカマ言葉を使う。
操演術に長けている。
ベナレスやエル・マドゥライの「影人形」を作る。
八雲を苦しめた。
八雲の女性関係まで把握。

欠損した肉体の代わりを作って補うことも得意。

月面で龍皇城の結界が崩壊。
宇宙空間に放り出され絶命。

タリスマン

九頭龍将の一人。
外見は人間と同じ姿。
体内に無数の魔物を飼っている。
胸部や背中を強力な光術を使う魔獣の頭に変化させる。
手を鋭い鉤爪に変えて戦う。
下半身を蛇形に変えることも可能。

月面戦で生き残る。
八雲達をつけ狙う。
依子の思念体に翻弄される。
失態が目立つ。
鬼眼王復活の戦いの中で八雲に倒され死亡。

D・D

九頭龍将の一人。
普段は仮面をつけた人間の姿。
肉体を液状化して様々な形に変化して戦う。

月面戦で生き残る。
八雲達をつけ狙う。
タリスマンと同じく鬼眼王復活の戦いの中死亡。

舞鬼(ウーカイ)

九頭龍将の一人。
九頭龍将の中の紅一点。
少女の姿をした妖怪。
杖を使い毒龍などを召喚。

月面戦で生き残る。
タリスマン達と共に八雲を狙う。
単身八雲に戦いを挑む。
鬼眼王復活の場に八雲の侵入を許す。
ベナレスに見限られる。

ベナレスの元から離れた。
八雲を仲間の仇と狙う。
八雲に好意を抱く。
八雲に協力。
ベナレスの不興を買って行き場をなくしていたイローラとケローラを拾う。
部下にしていた。
2人が化蛇の懐柔でベナレス側に再度寝返った。
一人反抗して化蛇に挑む。
重傷を負う。
綾小路の手で月に移送さ。
治療を受けていた。
リバースハーンらと共にサンハーラの核での決戦に挑む。
後日談においては妖撃社の面々とともに仲良く生活している。

アンプラル

九頭龍将の一人。
顔面に呪符をつけている。
炎を操る術を使う。
八雲を封じ込めようとする。
ベナレスの怒りを買う。
左腕をちぎられる。
ココとの戦いで水将水を浴びて絶命。

パイク

九頭龍将の一人。
褐色の肌とモヒカン頭が特徴。
月面で龍神の本性を現したベナレスを止めようとする。
暴走したベナレスによって殺される。

鬼眼王の陣営

ムゲロ(一角岩のムゲロ)

岩鬼(イエンカイ)族。
岩城島の主。
ベナレスに人化の法の祭壇を作ることを命じられる。
闇の世界で地位を上げる好機と意気込む。
術に詳しい。
格言好きな性格。
戦闘力に乏しい。
綾小路いわく「ベナレス様の部下の中でも一、二を争うほどの弱者」。
人化の法を阻止するべく侵入してきた八雲と鉢合わせ。
命乞いをした。
D・Dに殺されそうになる。
不憫に思った八雲に助けられる。
八雲たちの仲間となる。
新たな岩城を建設。

イローラ

鬼眼王守護獣鬼。
妖艶な性格。
知略や策謀に長ける。
竜巻を起こす能力を持つ。
カーリーの奪取に失敗。
更にはアマラを誘導してしまった。
ベナレスに殺されそうになる。
敵であるはずのアマラに命を救われた。
彼に興味を持ち始める。
舞鬼に拾われて部下となっていた。
懐柔のため現れた化蛇にあっさり寝返る。
岩城島でもぬけの殻となっていた八雲とパイの身柄を拘束。
化蛇が再度寝返ってからは捕虜となっていた。
最終決戦
八雲側につく。
全てが終わった後はアマラにちょっかいを出している様子。

ケラーラ

イローラと行動をよく共にしている妖怪。
両肩にある顔の口から吐く黒い煙で相手を眠らせる能力を持つ。
臆病で泣き虫。
少し間の抜けたところがある。
失敗することも多い。
八雲の足止めに失敗。
ベナレスに見限られる。
舞鬼に拾われる。
部下となる。
化蛇にあっさり寝返った。
最終決戦では八雲側につく。
顔立ちは童顔。
物語が進むにつれて唇が強調されて描かれるようになった。

ハム

鬼眼王の側近護衛。
若い女性の姿。
物腰も丁寧。
残忍で冷酷な面も持ち合わせている。
自身を無色透明にする。
完全に気配を絶つ能力を持つ。
一度は八雲の策の前に敗れる。
石化させられる。
鬼眼王側に寝返った化蛇の手で再び戦線に復帰。
化蛇を嫌悪している。
攻撃して霊石を破壊。
リバースハーンに敗れ戦死。

ヤベル

鬼眼王の側近護衛。
一つ目の怪物。
自身の頭部にある刃を自由自在に飛ばして攻撃。
リバース・ハーンの呪符を貼り付けられる。
一度は封印させられる。
ハムの復活と同時期に化蛇の手で解放された。
カーリーとパイの奪取のため化蛇と共に襲撃。
八雲に倒される。

犬狼(チュエンラン)

鬼眼王の側近護衛。
犬の頭を持つ怪物。
動きが素早い。
肉弾戦に長けている。
かなりの強さを誇る。
鬼眼王を襲撃したアマラを撃退。
カーリー奪取のためにパイ、ベナレスと共に襲撃。
獣魔術を使えない八雲を追い詰める。
突如発動した光牙で倒された。

球城アマラ

前鬼眼王によって亜空間に追放された
三只眼ウシャスとその无アマラ、及びラートリーを中心とする集団。
市民は女性のみで構成される。
工房で生産される。
生まれによって、ランクB(一般)、ランクC(戦闘用)
およびランクD(失敗作)に区別される。

統治者

ウシャスとラートリーが統治。
2人が不在の時期は評議会が統治。

ウシャス

前鬼眼王の妻の一人にしてシヴァの母親。
齢5000歳の三只眼。
パールバティに匹敵する霊力の持ち主。

夫である前鬼眼王の不興を買う。
无であるアマラ共々亜空間に追放される。
球城に変化したアマラの内部で生活。
亜空間を漂う死体の細胞から『神民』を作り出す。
球城アマラの女神となる。

元来は心優しく慈愛に溢れた性格。
誤解により自分が愛する神民達から「恐怖の女神」として忌み嫌われる。
殺されそうになった。
ショックで自我を封印。
1000年もの間閉じこもる。
ラートリーの必死の呼びかけにより封印から目覚める。
アマラ崩壊の危機を救った。

慈愛の中にも気高さと気丈さを併せ持つ性格。
生き別れになった息子ルドラ(シヴァ)への思いは強い。
シヴァの心を救うため瀕死の身体を押して自ら人化の法に臨む。

人化の法後は人間となる。
死期が迫って苦しんでいる。
鬼眼王の手で安楽死させられる。

シャンデー・ガフ

ラートリーに仕える小さな象型の生き物。
様々な術を使いラートリーの身を守る。
正体はウシャスが自我を封印した殻。

アマラ

ウシャスの无。
植物の妖魔。
亜空間にてウシャスを護る。
「無限の力」を用いて身体を巨大な中空の球体と化す。
内部に空気・水・光を蓄えた「球城アマラ」と化す。
主ウシャスが生きていける世界を作り出した。
巨大化した本体は球城外殻に存在。
分離することが可能。

球城に変化する時に肉体から「理性」を切り離している。
主を守るという「本能」のみで動いていた。

ウシャス自身が望まないことでも主に逆らう者は容赦なく虐殺。
「ウシャス=残酷な女神」という誤った伝説を生み出す要因になった。

ウシャス復活後は理性を取り戻す。
アマラの恐怖時代に幕を下ろす。

性格は冷静沈着。
合理性が高い考え方。
やや強引とも言えるほど意志が強い。
冷静な判断力を持つ。
「現状ではこれが一番だ」が口癖。

ウシャスに対する忠誠心は誰よりも強い。
いかなる時もウシャスの身を案じて行動。

その忠誠心はウシャスが人間になった後も変わらない。
ウシャスの死後、仇として鬼眼王の命を狙う。

復讐心に燃えるあまり手段を選ばない。
一時期八雲達から離れる。
ベナレスとの戦いを経て再び八雲の仲間になる。

強力な電撃や「アマラの使い」と呼ばれる多数の思念体、
敵の獣魔を奪い取る「縛めの炎」などを使って戦う。

植物であるため、身体を破壊されても種を飛ばして再生する事が可能。

最終決戦後
イローラといい仲になった模様。

リトル・アマラ

アマラの作った思念体。
アマラの子供の姿。
元はラートリーを封印していた水牢を解放する
「呪鍵」の安全装置として用意された分身。
アマラ本体とは違う独自の人格を持つ。
無邪気で子供っぽい。
パイに命を救われた事がきっかけで味方となる。
パイのために亜空間に取り残された八雲と融合。
消滅する。

ラートリー

ウシャスが最初に作った神民。
もう一人の球城アマラの女神。
ウシャスの細胞を使って複製されたコピー。
三只眼である。
普段は第3の目は閉じている。

アマラ神民に伝わる伝説では心優しき女神。
1000年前に神民と共にウシャスに対する反乱を起こす。
アマラの怒りに触れた。
球城アマラの地下である奈落迦(ナラカ)にある水牢に幽閉されていた。
无は所持していない。
コピーのため力はウシャスより劣る。

誤解からウシャスの心を傷つけた事を悔やんでいる。
封印が解けても中々ウシャスを呼ぶことが出来なかった。

自己犠牲の精神が強い。
ウシャスの身代わりとなって鬼眼王に捕えられた。
八雲に対して想いを寄せていた。
その想いを口にする事はなかった。

鬼眼王復活の時の人化の法でパイの身代わりとなる。
ウシャス共々力を鬼眼王に吸収されて人間となった。

ウシャス亡き後は神民達のリーダーとなる。
八雲達に協力。

市民

生殖によってではなく人工的に生産された生命体。
小さな世界には邪魔であるとのウシャスの考え。
女性のみで男性は生産されていない。

ランクA

街には居らず、最後まで登場せず。

ランクB

一般の市民として生み出された単体。
人間だった。
鬼眼王に魂を抽出された。
キレイな単体をランクB━━”神民”という。

ネグローニ

市民を生み出す工房の技師長。
ランクDを束ねる存在。
本当の姿は美しい女性。
スペル・ドラッグで怪物化している姿が多い。
額には大きな傷がある。
知的。
激昂しやすい性格。
泥酔して暴れたことがある。

名前の由来はイタリア発祥とされるカクテルのネグローニ(Negroni)。

リバース・ハーン

工房で生産されたハズラット・ハーンのコピー。
コピーであるため術を使うのに必要な精が弱い。
オリジナル・ハーンと違って、頬に傷がない。
前髪が全て金髪。
オリジナル・ハーンの記憶は持たない。
綾小路への想いは残っている。
葛藤に苦しむ。
オリジナル・ハーンと融合。
一人の人間となる。

カルーア

ウシャスの付き人。
スキンヘッドが特徴。

名前の由来はリキュールの一種カルーア(Kahlua)。

カーリー

鬼眼王に脅迫されたネグローニによって工房で作られた。
パールバティー四世のコピー体と呼ばれるクローン。
顔は「三只眼」とそっくり。
髪型はおさげ。
ネグローニはわざと完成を遅らせていた。
依子を人質にしたイローラの脅迫に屈して完成。
培養が不十分。
人格が未熟。
自己中心的。
培養段階で鬼眼王への思慕を刷り込まれていた。
イローラから救出しようとした八雲を逆に襲う。
アマラからは危険視される。
殺されかける。
八雲が身を挺して助けた。
人化の法妨害のため西道士に秘術を施される。
龍皇城に乗り込む八雲に強引に同行。
化蛇と激戦を繰り広げる。
負傷して八雲に助けられる。
化蛇の指示でイローラ達に連れ去られる。
人化の法で人間となる。
騙されていたことを知る。
鬼眼王に襲いかかる。
ベナレスに一蹴された。
最終決戦では人間の身ながら参戦。

コピー体であるため能力はオリジナルより低い。
不老不死の術は使わなかった。
无を従える場面はない。
最終決戦後
カーリーの姿のまま傷ついた鬼眼王と融合。
ベナレスを无として従えていることを仄めかす描写がある。

名前は鬼眼王が命名。

ランクC

モンスター工房で生み出された戦闘用市民。
ランクBとは区別される。
靴を履くことすら許されない。
評議会の命令に従って闘う。
キールによると「力のある奴がランクC……モンスターだ」。

長老

評議会の長老。
神民の衰退を憂えてラートリー救出を決断。
救出精鋭隊を編成。
八雲と共にラートリー救出を託す。

キール

評議会憲兵隊のリーダー。
金髪に褐色の肌が特徴。
若い娘ながら男性的な性格。
思念波などの光術を使って戦う。
評議会よりラートリー救出精鋭隊の隊長に任命される。
不本意ながら八雲と共に奈落迦へ向かう。
八雲に対し見くびった態度を取っていた。
八雲に窮地を救われ態度を変える。

フィズ

評議会憲兵隊の一人。
炎を操る力を持つ娘。
褐色の肌に2つのお下げ髪が特徴。
八雲に想いを寄せている。
精鋭隊の中では出番が多い。
依子と供に行動する場面が多く見られる。
最終決戦では負傷しているキールに代わって活躍。

ジュレップ

評議会憲兵隊の一人。
白い肌に黒髪のポニーテールが特徴。
泳ぐことが得意。
礼儀正しい性格。

リッキー

評議会憲兵隊の一人。
つり目にショートカットの髪型が特徴。
男性的な言葉使いをする。
盾のような防御璧を作る能力を持つ。

ベリーニ

評議会憲兵隊の一人。
精鋭隊の中で最も長身で筋肉質な身体が特徴。
その肉体を生かした怪力を用いて戦う。

ランクD

工房で作成される市民の失敗作。
「廃獣」としてアマラの外殻に廃棄処分。

ルル

殺されかかっていたところを八雲に助けられる。
名前までもらったことから八雲を慕いお供となる。
初登場時
小型の魔獣。
言葉も話せなかった。
スペル・ドラッグを飲んだ。
言語が使えるようになった。
八雲を背に乗せて飛行も可能。
第四部(21巻150話)から登場。

名前は登場時の鳴き声に由来。

OVA

3×3 EYES

OVA第1シリーズ、1991年製作

I 転生の章
II 八雲の章
III 採生の章
IV 迷走の章

3×3 EYES ?聖魔伝説?

OVA第2シリーズ、1995年~1996年製作

I 末裔の章
II 鍵の章
III 帰還の章

設定が一部改変。
基本的に原作に忠実。
スタッフがインタビューで前作に大きく劣る内容になったと謝罪する。
奇妙な舞台裏事情も見られた。

スタッフ

3×3 EYES

監督:西尾大介
脚本:遠藤明範
作画監督:新井浩一
美術監督:佐貫利勝、谷口淳一(2話~)
撮影監督:広川二三男(1話)、福田岳志(2話~)
音楽:和田薫
プロデューサー:鈴木良平(1話)、渡辺繁(1話)、重松英俊(1話)、
春田克典(2話~)、水尾芳正(2話~)、高梨実(2話~)、大月俊倫(2話~)
制作:東映動画、タバック
製作:講談社、バンダイ、キングレコード

3×3 EYES ?聖魔伝説?

監督:竹之内和久
脚本:高田裕三、竹之内和久
キャラクターデザイン・作画監督:熊谷哲矢
絵コンテ:開木菜織(2話)、竹之内和久(2話)
演出:佐山聖子(2話)
美術監督:加藤浩(1話)、竹田悠介(2話、3話)
撮影監督:渡辺英俊
音楽:和田薫
プロデューサー:水尾芳正、渡辺繁、島名光二
制作:タバック、スタジオジュニオ
製作:講談社、バンダイビジュアル、KING RECORDS

ゲーム

3×3EYES 聖魔降臨伝

1992年7月28日
ユタカより発売。
スーパーファミコン用ソフト。
ロールプレイングゲーム。

聖魔伝説3×3EYES MCD

1993年7月23日
セガより発売。
メガCD用ソフト。

3×3EYES ?三只眼變成?

1993年2月5日
日本クリエイトより発売。
PC-9801用/FM-TOWNS用(1993年10月6日発売)ソフト。
南町奉行所制作。
アドベンチャーゲーム。

1994年7月8日
NECホームエレクトロニクスより発売。
PCエンジン用ソフト。

1996年2月9日
日本クリエイトより発売。
Windows95用ソフト。

3×3EYES ?吸精公主?

1995年4月28日
日本クリエイトより発売。
Windows3.1用ソフト。
南町奉行所制作。
アドベンチャーゲーム。

1995年8月11日
エクシングより発売。
プレイステーション用ソフト。

1996年4月19日
日本クリエイトより発売。
セガサターン用ソフト(3×3EYES ?吸精公主 S?)。
セガサターン版のみスペシャルCD-ROM
「林原めぐみ嬢&辻谷耕史氏+??の香港紀行」が付属。

1996年
日本クリエイトより発売。
Windows95用ソフト。

3×3EYES 獣魔奉還

1995年12月22日
バンプレストより発売。
スーパーファミコン用ソフト。
アドベンチャーゲーム。

3×3EYES ?転輪王幻夢?

1997年
日本クリエイトより発売。
南町奉行所制作。
Windows95用ソフト。
アドベンチャーゲーム。

1998年8月6日
キングレコードより発売。
プレイステーション用ソフト。

3×3EYES Memorial (サザンアイズ メモリアル)

2002年12月13日
日本クリエイトより発売。
「三只眼變成」「吸精公主」「転輪王幻夢」を
1本にまとめた Windows 98/Me/2000/XP 用DVD-ROMソフト。

特典
「お宝ムービー(DVDに収録)」
「3X3EYESデザインBOX(DVD4枚収納可能!)」
「卓上カレンダー(市販品に使用されていない画像のみで構成)」
「キャラバッジ(全6種類中の2種類)」が付属。

音楽CD

3×3 EYES:TAKADA BAND

1992年6月24日
スターチャイルドより発売。

3×3 EYES:第壱章
1991年8月21日
スターチャイルドより発売。

3×3 EYES:第弐章
1991年12月5日
スターチャイルドより発売。

3×3 EYES:第参章
1992年4月22日
スターチャイルドより発売。

3×3 EYES:聖魔伝説 末裔譜譚詩 (せいまでんせつ まつえいふだんし)
1995年7月5日
スターチャイルドより発売。

3×3 EYES:聖魔伝説 末裔譜譚詩 II
1996年6月5日
スターチャイルドより発売。

聖魔伝説 3×3 EYES from MEGA-CD

1993年7月21日
キングレコードより発売。

小森まなみ Fight! -最後の天使- / Holy Eyes

1995年9月21日
スターチャイルドより発売。

ドラマCD

3×3EYES ─天の巻─
1990年9月、
キングレコードより発売。

3×3EYES ─人の巻─
1990年11月
キングレコードより発売。

3×3EYES ─地の巻─
1991年6月
キングレコードより発売。

ドラマCDのみ、三只眼を野沢雅子、ベナレスを池田秀一が演じている。

用語

三只眼吽迦羅

読みは「さんじやんうんから」。
略して三只眼(さんじやん)。
パールバディー四世の基本人格「三只眼」とは括弧が無いことで区別。
三只眼は中国語で「3つめの目」の意。

人間の世界とは異なる空間に存在する「聖地」に住む3つの目を持つ不老の妖怪。
一生に一度だけ他の生物の命を体内に取り込む「不老不死の術」を使う。
自らの護衛者である「无」を作り出す。
闇の者たちからは不老不死を与える存在。
崇拝されている。
外見は人間とほとんど変わらない。
数千年の寿命を持つ。
高齢の三只眼は精神が退廃。
無気力・無感動。
残忍な性質になっている場合が多い。
妖怪たちの頂点に立つ。
強大な霊力と術で彼らを束ねる。
他の下級妖怪達には「聖魔」と呼ばれ畏怖されている。
肉体はそれほど頑丈では無い。
強大な術を発揮するとしばらく眠りに入る。
無防備な状態。
无を使って身を守るとされる。

パールバティー

[[パールバティー>パールヴァティー]]とは、
白龍天に舞う年に生まれる、個体として最強の力を持った三只眼。
作者によると白龍天に舞う年とは定められた年がある訳ではない。
不定期に白龍が舞った年のこと。
作中には三世と四世が登場。
親子関係にある。

全般的に三只眼は長い寿命。
精神的に退廃する。
パールバティーの特徴として精神が老齢になると新しい人格を自ら生み出す。
精神的に退廃するのを防ぐ。
5?600歳を超えて年齢を重ね続けると人格が増え過ぎる。
精神崩壊を引き起こすといわれている。

鬼眼王

三只眼を統べる王。
三只眼吽迦羅の歴史が始まって以来、全ての三只眼の記憶と人格を取り込んだ存在。
人化の法で三只眼の霊力を取り込み強大な力を得る。
取り込んだ力の持ち主の精神と記憶を吸収。
精神は多重人格的。
絶大な霊力で三只眼に君臨する恐怖の王。
他人の精神を操る術に長けている。
鬼眼王に魅入られた者はその心を支配される。
鬼眼王は一人では無く代替わりをしている。
300年前に前鬼眼王の息子であったシヴァが三只眼の歴史で最後の鬼眼王。

无 (ウー)

三只眼が不老不死の術で魂を体内に取り込んだ者の総称。
无になった者は額に「无」の赤い文字が現れる。
主である三只眼が生きている間は不老不死。
加齢による成長も老化もしない。
たとえ全身を粉々にされても完全に再生する。
痛覚や五感は全てそのまま残っている。
主が人間になれば无も元の人間等に戻る。
主が死ぬと无も死ぬ。
強制的に无は主の身を守ることになる。

主が危機に陥ると「無限の力」を発揮。
これは外部からの危害に限定。
肉体の衰弱等の内部的な危機の場合には「無限の力」は発揮されない。
通常時も主の力と无の力は連動。
主の霊力が増大すれば无の力も増大。
逆に主が衰弱すれば无も衰弱。
再生能力の喪失や肉体の崩壊が起こることもある。

「无」とは日本語では日常的には用いられない漢字。
「無」の異体字であり中国語における簡体字。
「旡」とは別字。

獣魔術

読みは「じゅうまじゅつ」。
太古の昔にベナレスが開発した術。
己の精(ジン)と引き換えに特殊能力を持つ「獣魔」と呼ばれる戦闘生物を召喚。
戦闘等に用いる。
召喚していない獣魔とも常に血の契約によって繋がっている。
獣魔は術者の精を喰らい続ける。
契約出来る者は无か強い力を持った妖魔のみ。
ただし仮死休眠状態にして使用しなければ精の消費は無く害はない。

基本的に獣魔を使役出来るのは契約した本人のみ。
「委任の法」等を用いる事により他者に獣魔の制御権を委託する事も可能。
ただし召喚に消費される精は契約者本人のみ。

三只眼と无の関係に似ている。
契約した獣魔は主の精によって無限に回復可能。
攻撃を受けても傷を負ったり死んだりする描写は作中には無い。
第一部で八雲が土爪(トウチャオ)を倒している。
この獣魔は周(チオウ)が飼い慣らした使い魔。
契約したしもべではない。

作者によれば、獣魔の概念はウルトラセブンのカプセル怪獣をモデルにしたらしい。

ベナレスは「百の獣魔を操る」といわれる。
八雲が使用した獣魔は通算9種。

直接攻撃系獣魔

土爪(トウチャオ)

八雲、ベナレス、ガネーシャが使用。
3本の爪を持つ甲虫の様な姿。
対象を切断。

闇を好む性質。
召喚時は地中に潜る。
3つの爪痕以外は姿を現さない。

第二部までは八雲唯一の攻撃獣魔。
光牙を取得。
主に接近戦に使われるようになった。

火爪(ホウオチャオ)

呪鬼の部下が使用。
はっきりとした形状は不明。

結局は八雲との土爪との撃ち合いで敗れる。
作中で无以外の魔物が獣魔術を使う貴重なシーン。

光牙(コアンヤア)

八雲、ベナレスが使用。
攻撃用獣魔としては最強クラスの破壊力を持つ。
光で形成された三つ目の竜の形状をしている。

高熱を発しながら直進。
敵を貫く。
爆発させる事も可能。
純粋な「光」のため、鏡や水などで反射される。
「鏡蟲」などの対光術獣魔などで防がれてしまう。

基本は直線的な動き。
熟練すれば軌道を屈折させる。
連射する事や拡散させる。
旋回させて巨大な光の繭を作るなどの応用も可能。

八雲の主戦獣魔として主に遠距離戦に使われていた。

縛妖蜘蛛(フーヤオチチウ)

ベナレス、エル・マドゥライが使用。
巨大な蜘蛛の形状。
対象に取りついて捕縛。
精を吸収する能力を持つ。
最終的には繭状の結界に封印することが可能。

縛妖陣の獣魔版と言える術。
无に対しても非常に有効。

炸裂虫(チアリエチョン)

エル・マドゥライが使用。
掌に収まるほどの小さな虫型の獣魔。
投げつける事で手榴弾の様に爆発を起こす。

影牙(インヤア)

ベナレスが使用。
光牙よりも大きく形状は禍々しい。
鍬形状の牙を持つ。
影で形成された四つ目の黒竜の姿。

対象を貫く攻撃力の他に光牙を飲み込んで吸収する力を持つ。

元は連載誌の企画で募集された読者考案の獣魔の一つ。

石絲(シースー)

八雲が使用。
亜空間に旅立つ時にベナレスから与えられた獣魔の一つ。
花の蕾を思わせる形状で対象を石化させる。

石化の効果は无に対しても有効。
八雲はアマラやベナレスなどに使用。

雷蛇(レイシヲ)

ベナレス、ガネーシャが使用。
雷で出来た蛇を放つ。
光牙と違い反射させられないのが特徴。
後日談では八雲も使用。

凍血球(ドンシウエチウ)

ベナレスが使用。
無数の棘が生えた球体。
対象に接触する事で凍結させる。

回風(ホイフォン)

ベナレスが使用。
円盤状の身体に4本の鎌が付いた形状。
回転しながら突進して対象を切り刻む。

元は連載誌の企画で募集された読者考案の獣魔の一つ。

炎?(イエントウ)

ベナレスが使用。
炎を纏った巨大な髑髏の形状。
炎を周辺に発散。

火猿猴爪(ホウユアンホウチャオ)

ベナレス、ガネーシャが使用。
自らの手に炎の爪を纏い攻撃。

火爍甲虫(ホウリイチイアチョン)

ガネーシャが使用。
無数の甲虫が猛スピードで四方に飛んでいき周囲の敵を貫く。

假肢蠱(チイアチークウ)

八雲が使用。
サルラーマより譲り受けた獣魔。
失われた四肢を補う能力を持つ。
鎌の様な刃で攻撃する事も可能。

カルキとの戦いで右腕を失ったハーンの右腕を再生。

通常は寄生先の失われた四肢を補っている。
召喚に応じて元の獣魔の姿になる。

ハーン死亡後は八雲の元に戻る。
本来肉体に存在しない翼に変化させたりする。
トリッキーな攻撃などに使われた。

間接攻撃系獣魔

直接ダメージを与える物では無いが間接的な攻撃に使用された獣魔。

闇魚(アンユイ)

八雲が使用。
亜空間に旅立つ時にベナレスから与えられた獣魔の一つ。
巨大な魚の形状で闇を吐き出して敵の目を眩ませる。

この闇に包まれると視覚はおろか敵の気配や妖気も全て遮断。
攻撃の他にアンダカを移動する時にも使われた。

闇食魚(アンシーユイ)

ベナレスが使用。
闇魚の天敵とも言える獣魔。
闇魚を喰らう能力を持つ。

絲切頭(スーチェトウ)

ベナレスが使用。
石絲の石化の糸を断ちきる。
石絲を喰らう力を持つ。

泥毛(ニーマオ)

ベナレスが使用。
泥の本体から無数の毛を伸ばして対象を捕縛。

縛妖芽(フーヤオヤア)

アマラが使用。
木の根を思わせる触手。
対象にからみつき束縛。

縛妖蜘蛛のような封印能力は持っていない。

防御系獣魔

獣魔の中で防御能力に特化した獣魔。

鏡蠱(チンクウ)

八雲が使用。
鏡の様な表皮を持った対光術用獣魔。
光術を反射する能力を持つ。
糸を吐き出す事も可能。

終盤では移動用に使われる事が多かった。

鏡亀(チングイ)

ベナレスが使用。
鏡の甲羅を持った巨大な亀の形状。
鏡蠱と同じく光術を防御・反射させる。

鏡蟲よりも大型。
広範囲の光術を防ぐ事が可能。

四天精聖奉還(スティエンシヲンチンフヲンホアン)

ベナレスが使用。
「三只眼」の強大な力を防ぐ為、ベナレスが新たに開発した獣魔。

4体の小型獣魔によって三角錐型の結界を作る。
あらゆる術から身を守る。
防御力は「三只眼」の全力の光術すら通じない。

結界を形成する4体の獣魔を直接攻撃されると結界が消失。

被甲(ピージャー)

後日談で八雲が使用。
パワードスーツのように術者を包みこむ。
鎧獣魔とも表現されている。

その他の獣魔

走鱗(ツォウリン)

移動用獣魔。
八雲が使用。
主に陸上用。
保護色を持つ板状の体。
術者を上に載せ高速移動。

元来は移動用。
まれに攻撃の時のフェイントして使われていた。

地精集気蟲(ティチンチイチイチョン)

回復用獣魔。
ベナレスが使用。
対象者に組み付き精を注ぎ込んで体力を回復させる。

ベナレスは四天精聖奉還の実験のために、この獣魔を使って「三只眼」を回復。

泡蠱(パオクウ)

捕獲用獣魔。
ベナレスが使用。
体の中に対象を包み込んで捕獲。

アマラ戦でベナレスはこの獣魔を使ってパイの動きを封じた。
八雲の精神をかき乱す事にも使用。

?息(タオシー)

回復用獣魔。
八雲が使用。
亜空間に旅立つ時にベナレスから与えられた獣魔の一つ。

巨大な円盤に美しい女性の顔がついた形状。
顔から吐く息で対象を回復。

攻撃のダメージを軽減させる事も可能。
回復中はかなりの精を消費。
術者は身動きが取れなくなる。

憑蠱(ピンクウ)

合身用獣魔。
サルラーマが使用。
サルマーラの一族に伝わる特殊な獣魔。
高等生物間の肉体を合身融合を媒介させる能力がある。

呪文を唱える事で別の生物と肉体を合身する事が可能。
意識の融合は困難。
合身後に被術者の意識が残る事は難しい。

哭蛹(クーヨン)

八雲が使用。
サルラーマの一族が特別培養していたオリジナル獣魔。
「ホエエエッ」と叫ぶのが特徴。

見るからに間の抜けた容姿。
初見では八雲からも役立たずと思われていた。
「精食粒」と言う術の精を喰らう粒子を吐き出す。
あらゆる術や力を無効化する能力を持つ。

その力は敵味方を選ばない。
月面で呼びだした時
八雲がコネリーから受け継いだ呪文操作球すら食い尽くした。

八雲の切り札の一つ。
終盤では電子暗号化される。
世界中に張り巡らされた『破滅の術』を食らい尽くした。

精吸牙(チンシーヤア)

サルラーマの左腕に植え付けられている獣魔。
接触した相手から精気を吸いとる力を持つ。

精気を吸うには直接接触する必要がある。
八雲はこの力を使ってカルキを鎮めようとした。

追鱗(ジユイリン)

後日談で八雲が使用した移動用獣魔。
走鱗より大型。
ワイヤー状の触手を持つ。

キーワード

妖撃社

季刊のオカルト雑誌『妖撃』を発行する香港の出版社。
編集長の陳の行方不明。
陳を訪ねてきた八雲達と鈴鈴が知り合う。
黄財閥の支援を受けて共闘。
パイが行方不明になってからは妖怪退治業も始める。
八雲達の関わった事件を題材にして記事を書くこともある。
八雲曰く「『妖撃』は香港で一番信憑性のない雑誌」。

ニンゲンの像

「人間を表す像」。
3体の三只眼が背を向けて寄り添った形の像。
『人化の法』のための術補正具。
3方向の力の補正を行う。

人化の法

三只眼が人間になる術。
世界を滅ぼす恐ろしい力にもなるとされる。
3人の三只眼を必要とする。
その内2人は人間。
残る1人が2人分の霊力と人格を『ニンゲンの像』を媒介して吸収する術。
鬼眼王は力を永続させていた。

シヴァの爪

パールバティー専用の装具。
手に嵌めて使う。
鬼眼王になる以前のシヴァが開発。
装着すると本来パールバティー本人が制御できるはずの人格の入れ替えを抑える。
高齢側の人格が出ることを封じる。
最小の魔方陣。
簡単な術を使うことが可能。
綾小路ぱいとパイが「バラス・ヴィダーヒ」(「我に力を」の意)の呪文にて攻撃。
綾小路ぱいが「ルドラ・ムシャーテ」の呪文にて
額に付いた封印の穿靈菱(チョアンリンリン)の解除に使用。

聖地

異空間に存在する三只眼等が住む世界。
この世とは「崑崙」と呼ばれる特殊な場所を通じて行き来可能。

崑崙(コンロン)

この世と聖地を結ぶ場所。
世界各地に存在。
崑崙ごとに異なる強力な門番によって守護されている。
『山海経』「西山経の部」の記載によれば崑崙は中国に伝わるチベットの古代都市。

太歳(タイソエイ)

崑崙を通じて東京上空に現れ、イナゴを餌に孵化しようとした妖怪。
『山海経』に記載の中国に伝わる地中に棲む生物の太歳(たいさい)(太?)に由来。

聖魔石

鬼眼王を封印した石。
その核は聖魔核と呼ばれる。
円筒状。

憑魔一族

他の生物と融合。
その能力を自分の物とする「憑魔合身」の能力を持つ一族。
その力の弊害として胎児が母体と融合を起こして、知性のない怪物になってしまう。
三只眼に力を貸す代わりに妊娠した女性を无とする。
胎児を脳死状態にして出産。
三只眼が滅びたことで一族は存亡の危機に立つ。
不老不死の術を求めてパイを誘拐。
八雲達と一時対立するが和解。
憑魔合身の能力を無くす術が別に存在することが解る。
「三只眼」により合身抑止の術が開発される。
グプターが出産を果たす。

?(クウォン)

迅鬼が召喚し「三只眼」が乗騎にしようとした人間の魂を喰らう悪獣。
人を喰うため神仏が乗り物にして飼い慣らしているという、
『述異記』に記載の中国に伝わる霊獣の?(こう)に由来。

大地の精

大地から湧き出る5種(水・金・土・火・木)の精気のこと。
大地の精の根源はナーガ・大地の精根・龍脈等と呼ばれる。
ネットワークを形成。
通信・術の強化・龍脈系縛妖陣等に利用。
精を集めることで術の開発にも用いられる。
年々大地の精は弱まる傾向にある。
卵状の未契約獣魔は大地の精を糧に生きる。

鬼眼五将

太古、大地の精が枯渇することを防ぐため、
その放出口に門番として設けられた三只眼のミイラ。
大地の5種の精にそれぞれ門番も5人設置された。
水将・土将・木将の塚はヒマラヤ山中。
火将・金将は極北の地にある。

鬼眼五将の行

世界各地に散らばる鬼眼五将の力を取り込む術。
本来は高齢の三只眼が行うもの。

魔口の巣

聖地から少し離れた場所。
地下に崑崙が集中。
ベナレスが配下を度々招集していた。

龍皇城

ベナレスの根城。
月のクレーターに禁術と呼ばれるバリアを施す。
地球同等の世界を造っている。
月面に在るが大地の精が吸い出せる。

魔現封神

ベム=マドゥライがベナレスを封じた術。
龍脈系縛妖陣。
魔物が四方に発散する精を利用し封じる。
相手の力が強いほど封じる力も強くなる。
相手に対して封じる大地の許容量が足りなければ失敗する。

縛妖陣

亜空間系縛妖陣。
別空間へ放り込む術。
放り込まれたが最後この世界に戻ることは不可能。

龍精波

ベナレスが本性である龍神に戻った時に発散する大量の精。
威力は強大。
捕らえた者の肉体と精神を徐々に崩壊させる。
過去には三只眼達の住む聖地が龍精波によって危機に陥った。

奈落迦(ナラカ)

球城アマラの街のある大地に対する地下世界。
作中の説明によれば、ナラカ(Naraka)は
サンスクリットで日本語における奈落に相当。

ローカパーラ

聖地を守護する4体の巨大な神獣。
形状は4体とも同じ。
聖地に埋もれていた。
鬼眼王の守護のために掘り出された。
術の効果を増幅する力がある。
高い攻撃力を持つ。
遠距離攻撃に優れている。
知能は低い。
接近戦に弱い。
名前はインド神話などにおける護世神の総称ローカパーラ(lokap?la)に由来。

サンハーラ

鬼眼王の最後の呪術。
全ての人間の意志を1つの光となす。
鬼眼王がこの光と融合すると鬼眼王シヴァは語っていた。
実際は闇と融合し自滅することだった。
サンハーラ(sa?h?ra)はサンスクリットで破壊、発展などの意。

サンハーラの核

サンハーラを行なうためのドーム型施設のような造形物。
単に「サンハーラ」ともいう。
元はベナレスが手で運べるほどの大きさ。
鬼眼王がナタラージャ(Na?ar?ja)というポーズを取る
聖舞と呼ばれる儀式を行うことによって大きく成長。

大帰滅(マハープララヤ)

鬼眼王が目的とした、サンハーラによって達成される世界の終末の状態。
マハープララヤ(mah?pralaya)はサンスクリットで大崩壊等の意。

ヤクイ

窮地に陥った時に東京都新宿区育ちと見える八雲のみが用いる語。
「ヤバイ」の意。
東京の一部では日常的に用いられているらしい。
次第に使われなくなる。

愚か者

「三只眼」が八雲を罵る時によく使った言葉。
多用しているうちに愛称となる。

妖怪食っちゃ寝

八雲がパイに付けたあだ名。
パイの生活が食っては寝てが多いことから。

 

引用元:3×3 EYES

 

 

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